練習試合ブラックラムズ戦、ディフェンスが光る直向きなプレーで勝利する

チーム・協会

タックルする松井選手と玉置選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

1月19日(日)にリコーブラックラムズ東京との強化試合が行われた。
前日の第5節の同チームとの対戦では、ホストスタジアムえどりくでスピアーズが勝利。翌日の開催となるこの練習試合はブラックラムズのグラウンドで行われた。

スピアーズの先発には、イジ―選手やアキラ選手、島田選手といったここまでの公式戦でも出場していたメンバーに加え、日本人選手を中心に開幕前のプレシーズンで好調を見せていたメンバーが揃う。
ゲームキャプテンを務めたのはスタンドオフの押川選手だ。
前半は、前日の試合と同様にリコーブラックラムズ東京の激しい接点に苦しむ。開始1分に先制を許すが、その後は低く肩を当てるディフェンスで対抗する。
前半9分には中盤で押川選手が抜け出すと、そのまま50m超をバックスで繋ぎ二村選手がトライして同点に追いついた。

だが、この日兄弟対決となったイジ―・ソード選手の弟である相手チームのラズロー・ソード選手の突破から15分と25分に失点を許し、7対17と10点を追う展開に。

ただここまで失点こそしているものの、全員の直向きな仕事と、接点の部分で決して屈さなかったスピアーズは、相手にペースを握られることはなかった。
前半終了間際に古賀選手の相手陣形をよく見たキックから敵陣に入ると、フォワードがモールを押し込んだ後にアキラ選手が近場をついて14対17と点差を縮めてハーフタイムを迎えた。

ラストパスを貰いトライを取りにいく二村選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

後半はスピアーズのしぶとさが目立つ展開となる。
キックオフ直後に自陣を背負うスピアーズだったが、ディフェンスの激しい圧力で相手を押し返した。

それでもなかなか敵陣に入ることはできず、防戦一方の時間帯が続き後半10分に。
リザーブメンバーも投入し、やっと相手陣に入れた15分、このアタックの場面でもスピアーズはしぶとさを発揮する。
長い時間をかけてスクラムを押し込むと、そこからフォワード陣が7フェイズに渡りラックを作りアドバンテージを得る。これを見逃さず押川選手がトライラインぎりぎりにキックを転がし、走り込んできたツヨシ選手がキャッチして逆転トライを奪った。

続く20分すぎにもディフェンスから相手ミスを誘いゴール前に前進すると、ラインアウトモールから大熊選手が飛び込んで追加点。点数を26対17とした。

残り時間は両者の気持ちが全面に出る展開となる。追いつこうと猛攻を仕掛けるブラックラムズに、スピアーズのディフェンスが突き刺さる。それでもモールを起点にトライを奪われ、点数は2点差に。時間は残り10分。

練習試合といえど、そこには直向きにこの接戦を勝ち取ろうとする両チームの真剣さが見えた。そしてスピアーズは、この2点を守り切りノーサイド。最終スコア26対24で連日のブラックラムズ戦に勝利した。

スピアーズはこの試合、80分を通してディフェンスの激しさと攻守の直向きさが光った。そうしたスピアーズらしさとも呼べるプレーが、この接戦を勝利することができた要因かもしれない。

公式戦の試合を見ても、僅差の試合が続く今シーズン。練習試合でも緊張感のあるこうした試合展開を経験できたことは大きい。この試合でのパフォーマンスが認められ、第6節以降のメンバーに絡んでくる選手たちにも注目したい。

191㎝の長身ながら、低いタックルで相手を倒し続けた堀部選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

後半投入されたツヨシ・ジニングス選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

トライも取り、ハードなタックルでも貢献した大熊選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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