【二松学舎大付】大都会のど真ん中から東京王者が聖地へ乗り込む(東京都)
「野球部員である前に高校生であれ」
野球部が練習するのは校舎から約30キロ離れた千葉県柏市内のグラウンド。寮も併設されており、選手たちはそこから日々通学している。創部は1958年で、今大会を含めて春8回、夏5回甲子園に出場。春は1982年に準優勝に輝いており、当時エースとしてマウンドに立っていたのが市原勝人監督だった。指導方針は「野球部員である前に高校生であれ」だ。
特色ある練習として挙げたのは、英国やインドで盛んな「クリケット」のバットを使った打撃練習。大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手も取り入れているといい、手首を返さず面で打つ時間を長くすることを意識できるようになることを目指している。日笠雅凰主将は、6日のキャプテントークでもこの取り組みを紹介し、「打球が強くなり、打ち損じてもヒットになるケースが増えた」と、手ごたえを口にした。
アンケートでは回答した24人のうち17人が「最も印象に残った思い出」に修学旅行を挙げた。昨秋の東京都大会と日程が重なったこともあり、野球部員は参加ができなかった。そのため、1月に野球部だけの特別な修学旅行が実施されたという。修学旅行以外の回答では、1年生ながら4番を務める早坂健太選手が「ジンベイザメを初めてみたとき」記した。
消防士に警察官……多種多様なナインの夢
趣味も様々だ。最多は「散歩」で9人。カラオケや音楽鑑賞、映画鑑賞、漫画を好む選手が多かった。熊木涼太選手は「キングダム」を愛読。石川将太郎選手は「長距離を走ること」と答えた。
対戦を希望する相手は、東洋大姫路を挙げた選手が20人に上った。明治神宮大会で対戦し敗れた相手で、この試合に先発した河内紬投手も「甲子園の舞台でリベンジしたい」と闘志を燃やす。