【BOATRACE】G2大村MB誕生祭 1枠手にした佐藤翼にVチャンス 原田幸哉も全グレード制覇へ
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準優勝戦最初の9Rは渡邉和将(岡山出身・岡山支部)が1コースから09スタートを決めて逃げ快勝。辻栄蔵は1周2マークの全速ターンで瓜生正義を振り切り2着。篠崎仁志は瓜生と若林義人を競り落として3着に食い込んだ。3連単の1-2-5は1120円の4番人気で順当決着。
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最後の準優勝戦11Rも予選トップ通過の佐藤翼(埼玉出身・埼玉支部36歳)【冒頭の写真】が1コースから速攻劇。5コースからまくり差した仲谷颯仁を2マークで海野康志郎が差して2着逆転。3着も森野正弘が逆転で浮上し、3連単の1-2-6は1390円の5番人気。終わってみれば準優勝戦は1号艇トリオの3連勝だった。
優勝戦のメンバーは次のとおり。
<大村 最終日 12R 優勝戦>
1枠 佐藤 翼(埼玉・埼玉)
2枠 原田 幸哉(愛知・長崎)
3枠 渡邉 和将(岡山・岡山)
4枠 辻 栄蔵(広島・広島)
5枠 海野康志郎(山口・山口)
6枠 木下 雄介(京都・滋賀)
※()内は出身・支部の順
昨年10月以降の勢いそのままに、今節もシリーズリーダーを務めた佐藤翼がポールポジションの1号艇を手にした。「プロペラを微調整して準優勝戦が一番良かった」と、ここへきてパワー面は尻上がりに上昇。2021年10月のG児島周年以来、約3年3カ月ぶりの特別競走制覇(G2戦は初)のチャンスを迎えた。
地元の原田幸哉はSG戦5冠、G1戦はPG1を含めて19勝、G3戦も3回の優勝があるものの、G2戦は5回の優出がありながら意外にも未制覇なので、ここを優勝すれば全グレード制覇の偉業達成となる。「辻栄蔵選手とか木下雄介選手とかとは差があるかもしれないが、その差は縮まってきていると思うし、レースではそこまで差がないと思う」と、初日にはかなり劣勢だったパワー面もしっかり立て直してきた。
渡邉和将はこれがG2戦初優出ながら、G1戦は2022年4月の蒲郡周年を制覇しており、すでに記念タイトルは持つ。準優勝戦後のインタビューでは「辻栄蔵さんのプレッシャーがすごかった」と、辻とのパワー差を痛感したようだが、優勝戦でも大きく見劣るレベルではなく、3号艇なら全速戦でもまくり差しでも、自在に攻めていける強みを発揮するかもしれない。
レーサー間では初日からとにかく評判のパワーだった辻栄蔵は4号艇。「優勝できるチャンスがある足」と本人もその気になっている。2021年11月の多摩川SGチャレンジカップを最後にグレードレースの優勝から遠ざかっているが、復活ののろしを上げるチャンス。G2戦はこれが10回目の優出で初制覇もかかっている。
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準優勝戦で高配当の使者になった木下雄介はB1級時代にG1戦を追加配分で2節だけ走ったことはあるが、今期が初のA2級昇格でG2戦もこれが初登場にもかかわらず、いきなり優出と大仕事をやってのけた。これまで一般戦での優出は4回で実は優勝がなく、初優勝がG2戦…という偉業に挑む。「何もしてないのにモーターは仕上がっている。良すぎて怖いくらい」と本人もびっくりの仕上がりで、辻栄蔵と並びレーサー間でも評判の足。6号艇とはいえ、そのキャラクターも含め、穴党ファンにはぜひとお勧めしたくなる存在だ。
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