【BOATRACE】G2大村MB誕生祭 1枠手にした佐藤翼にVチャンス 原田幸哉も全グレード制覇へ

BOATRACE
チーム・協会

【(C)BOATRACE】

 ボートレース大村(ナイター開催)の「G2 ボートレース発祥地記念 第28回モーターボート誕生祭」(優勝賞金490万円)は1月31日、9~11Rで準優勝戦が行われ、ベスト6が顔をそろえた。最終日の2月1日は12Rで優勝戦が行われる。

 準優勝戦最初の9Rは渡邉和将(岡山出身・岡山支部)が1コースから09スタートを決めて逃げ快勝。辻栄蔵は1周2マークの全速ターンで瓜生正義を振り切り2着。篠崎仁志は瓜生と若林義人を競り落として3着に食い込んだ。3連単の1-2-5は1120円の4番人気で順当決着。

【(C)BOATRACE】

 続く準優勝戦10Rは地元の原田幸哉(愛知出身・長崎支部49歳)【写真上】が1コースから09のトップスタートを決めて逃げ圧勝。4コースの白神優はスタートで大きく遅れてしまい、6コースから鋭いまくり差しで抜け出した木下雄介が2着。3着にも5号艇の中野次郎が食い込んで3連単の1-6-5は1万6590円の34番人気と万舟券になった。

 最後の準優勝戦11Rも予選トップ通過の佐藤翼(埼玉出身・埼玉支部36歳)【冒頭の写真】が1コースから速攻劇。5コースからまくり差した仲谷颯仁を2マークで海野康志郎が差して2着逆転。3着も森野正弘が逆転で浮上し、3連単の1-2-6は1390円の5番人気。終わってみれば準優勝戦は1号艇トリオの3連勝だった。


 優勝戦のメンバーは次のとおり。

<大村 最終日 12R 優勝戦>
1枠 佐藤  翼(埼玉・埼玉)
2枠 原田 幸哉(愛知・長崎)
3枠 渡邉 和将(岡山・岡山)
4枠 辻  栄蔵(広島・広島)
5枠 海野康志郎(山口・山口)
6枠 木下 雄介(京都・滋賀)
※()内は出身・支部の順

 昨年10月以降の勢いそのままに、今節もシリーズリーダーを務めた佐藤翼がポールポジションの1号艇を手にした。「プロペラを微調整して準優勝戦が一番良かった」と、ここへきてパワー面は尻上がりに上昇。2021年10月のG児島周年以来、約3年3カ月ぶりの特別競走制覇(G2戦は初)のチャンスを迎えた。

 地元の原田幸哉はSG戦5冠、G1戦はPG1を含めて19勝、G3戦も3回の優勝があるものの、G2戦は5回の優出がありながら意外にも未制覇なので、ここを優勝すれば全グレード制覇の偉業達成となる。「辻栄蔵選手とか木下雄介選手とかとは差があるかもしれないが、その差は縮まってきていると思うし、レースではそこまで差がないと思う」と、初日にはかなり劣勢だったパワー面もしっかり立て直してきた。

 渡邉和将はこれがG2戦初優出ながら、G1戦は2022年4月の蒲郡周年を制覇しており、すでに記念タイトルは持つ。準優勝戦後のインタビューでは「辻栄蔵さんのプレッシャーがすごかった」と、辻とのパワー差を痛感したようだが、優勝戦でも大きく見劣るレベルではなく、3号艇なら全速戦でもまくり差しでも、自在に攻めていける強みを発揮するかもしれない。

 レーサー間では初日からとにかく評判のパワーだった辻栄蔵は4号艇。「優勝できるチャンスがある足」と本人もその気になっている。2021年11月の多摩川SGチャレンジカップを最後にグレードレースの優勝から遠ざかっているが、復活ののろしを上げるチャンス。G2戦はこれが10回目の優出で初制覇もかかっている。

【(C)BOATRACE】

 準優勝戦で執念の逆転劇を見せた海野康志郎(山口出身・山口支部37歳)【写真上】は、この優出により7月の地元徳山SGオーシャンカップへの出場が一気に見えてきた。優勝戦で4着以上ならほぼ当確といえる得点になる。とはいえ、めざすはもちろん優勝。5号艇なら得意のまくり差しにいけるポジションでもあり、2019年2月の下関G1中国地区選以来の特別競走タイトル奪取に挑む。

 準優勝戦で高配当の使者になった木下雄介はB1級時代にG1戦を追加配分で2節だけ走ったことはあるが、今期が初のA2級昇格でG2戦もこれが初登場にもかかわらず、いきなり優出と大仕事をやってのけた。これまで一般戦での優出は4回で実は優勝がなく、初優勝がG2戦…という偉業に挑む。「何もしてないのにモーターは仕上がっている。良すぎて怖いくらい」と本人もびっくりの仕上がりで、辻栄蔵と並びレーサー間でも評判の足。6号艇とはいえ、そのキャラクターも含め、穴党ファンにはぜひとお勧めしたくなる存在だ。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

BOATRACEオフィシャルウェブは、ボートレースに関する数多くのお役立ち情報を提供しているポータルサイトです。 レースの開催日程をはじめ、速報性のあるNEWS情報、初心者にも分かりやすいボートレースの楽しみ方、 過去の記録をまとめたデータ集など初心者~既にファンの皆様までどなたにも活用していただけるウェブサイトとなっております。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント