ベティス対アトレティック。異なる攻撃的スタイルを持つ2チームが来季の欧州進出をかけて激突

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2月2日(日)の現地時間21時より、来季のヨーロッパ行きを目指すベティスとアトレティック・クルブがラリーガ EA SPORTS 第22節で対戦する。

ベティスは前節マジョルカ戦で4戦ぶりとなる重要な勝利を手にし、10位に浮上。ヨーロッパリーグの出場権を得られる5位ビジャレアルとの差を6ポイントに縮めた。一方のアトレティックは勝ち点40で単独4位につける。前節はホームで好調のレガネスに0ー0のドロー持ち込まれたものの、10月6日の第9節ジローナ戦に敗れた後は12試合も不敗を維持している。

現時点で両チームの勝ち点差は12ポイントもあるが、今回の舞台はベティスの本拠地ベニト・ビジャマリン。アトレティックが最後に当地から勝ち点3を持ち帰ったのは、2ー0で制した2017年12月22日の一戦まで遡る。以降の6試合はベティスの3勝3分。唯一、2021年のコパデルレイ準々決勝ではアトレティックがPK戦を制し、4強入りを果たしている。

アトレティックが最後に敵地で勝ったのは、ラウール・ガルシアらがゴールを挙げた17/18シーズンの第17節。以降はベティスが不敗を貫いている 【(C)LaLiga】

昨季第26節の対戦はベティスが3ー1で勝利。ジョニー・カルドソらが得点した 【(C)LaLiga】

ベティスとアトレティックは共に攻撃的姿勢を貫くチームだ。ベティスの基本システムは4ー2ー3ー1。2列目にはイスコ、ジオバニ・ロチェルソ、アブデ・エルザズリら才能豊かなアタッカーが並び、バルセロナからレンタル中のビトール・ロッキが前線に構える。さらにここ数試合はクラブ生え抜きの若いタレントが続々と台頭。瞬く間にトップチームに定着した19歳のヘスス・ロドリゲスに加え、18歳のパブロ・ガルシア、20歳のアンヘル・オルティス、マテオ・フローレスらがデビューを果たしている。

今季のベティスは序盤戦から怪我人が相次いだ影響もあり、ベストのチームバランスを見出せぬまま不安定な戦いを繰り返してきた。ここにきて主力の大半が復帰し、若いタレントの台頭に加えて新戦力アントニーの獲得も実現したことで、後半戦での巻き返しに向けた期待感は高まっている。

19歳のヘスス・ロドリゲス(右)は2戦連続で先発中。第20節アラベス戦ではラリーガ初ゴールも記録した 【(C)LaLiga】

ブラジル代表FWアントニーはマンチェスター・ユナイテッドから今季終了までのレンタルで加入。即戦力として期待される 【© REAL BETIS BALOMPIÉ.】

アトレティックも同様に4ー2ー3ー1を基本システムとしているが、その機能性には違いがある。ベティスほどボールポゼッションを重視せず、速攻を仕掛けるチャンスがあれば縦に素早くボールを運ぶ。ウィリアムス兄弟やアレックス・ベレンゲルのスピード、ゴルカ・グルセタの得点感覚を生かしたスタイルがアトレティックの特徴だ。

ダニ・ビビアン、ジュリ・ベルチチェ、オスカル・デマルコスらが最終ラインを支える守備の安定もアトレティックの強みだ。長期離脱を経て復活した守護神ウナイ・シモンは、前節レガネス戦で2つのビッグセーブを実現。無失点に抑える立役者となり、完全復活を印象付けた。

イニャキ&ニコのウィリアムス兄弟は今季もアトレティックの攻撃を牽引している 【(C)LaLiga】

長期離脱を経て正守護神に返り咲いたウナイ・シモン。完全復活は近そうだ 【(C)LaLiga】

この2チームは今季もヨーロッパでのコンペティションに身を置きながら、来季のヨーロッパ進出を目標にラリーガ EA SPORTS でも上位争いを繰り広げている。現時点で12ポイントの差はあるものの、まだ後半戦が始まったばかり。今後の流れを大きく変えかねない、強豪同士の直接対決に要注目だ。

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今季第12節、サンマメスでの対戦はパブロ・フォルナルスとベレンゲルが得点を挙げ、1ー1のドローに終わっている 【(C)LaLiga】

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