【聖光学院】大敗受け止めて前へ 史上屈指のしぶとさで誓うリベンジ(福島県)
80人超す大所帯でも、チームの強みは「団結力」
「最も印象的な思い出」を尋ねた問いでは、アンケートに回答した28人のうち3分の2以上が「東北大会優勝」と答えた。一方、鈴木来夢選手は「神宮大会での大敗」を挙げ、「自分たちの弱さと覚悟を感じることができた」と前を向いていた。
対戦したい学校や選手でも、東洋大姫路を挙げた選手は5人。神宮大会で相手エースの阪下漣投手にタイムリーヒットを浴びコールド決定の10点目を献上した管野蓮投手は「阪下選手に負けたくない一心でこの冬を過ごしてきた」とリベンジの炎を燃やした。
聖光学院を全国有数の強豪へと導いた斎藤智也監督が率いる今年のチームは80人を超す大所帯。それでも強みは「団結力」と胸を張る。スター選手はいないものの、聖光学院史上でも屈指の粘り強さやしぶとさで、センバツでの巻き返しを狙う。
輝くOBのように 5選手がプロ志望
趣味を音楽鑑賞と答える選手が多い中、絶対的な精神的支柱として信頼も厚い竹内啓汰主将は「星を眺めること」と答えた。芳賀巧選手ら5人は筋トレ好き。料理が趣味という鈴木選手は、小学校時代にサッカー、バスケ、空手、ソフトボール、バレーボールとスポーツ経験が多彩だった。
応援団やチアリーダーがいない聖光学院は、甲子園のアルプススタンドでも野球部員たちが中心で、「男の勲章」など応援歌を名物の「口ラッパ」を織り交ぜながら大声で熱唱する。ベンチ外のメンバーも含め、部員全員が団結して甲子園に挑む。