2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【聖光学院】大敗受け止めて前へ 史上屈指のしぶとさで誓うリベンジ(福島県)

毎日新聞

センバツ出場が決まり喜ぶ聖光学院の選手たち 【前田梨里子撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

80人超す大所帯でも、チームの強みは「団結力」

 「聖光ブルー」のユニホームが春風舞う甲子園に戻ってくる。7年ぶりに秋季東北地区大会を制した王者としての喜びと、神宮大会1回戦で東洋大姫路に大敗を喫した悔しさ。センバツ本番を控えたアンケートからは、聖光学院ナインの胸に去来する異なる二つの感情が現れていた。

 「最も印象的な思い出」を尋ねた問いでは、アンケートに回答した28人のうち3分の2以上が「東北大会優勝」と答えた。一方、鈴木来夢選手は「神宮大会での大敗」を挙げ、「自分たちの弱さと覚悟を感じることができた」と前を向いていた。

 対戦したい学校や選手でも、東洋大姫路を挙げた選手は5人。神宮大会で相手エースの阪下漣投手にタイムリーヒットを浴びコールド決定の10点目を献上した管野蓮投手は「阪下選手に負けたくない一心でこの冬を過ごしてきた」とリベンジの炎を燃やした。

 聖光学院を全国有数の強豪へと導いた斎藤智也監督が率いる今年のチームは80人を超す大所帯。それでも強みは「団結力」と胸を張る。スター選手はいないものの、聖光学院史上でも屈指の粘り強さやしぶとさで、センバツでの巻き返しを狙う。

輝くOBのように 5選手がプロ志望

大会前に主催者が聖光学院の選手28人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 プロ野球では昨季、聖光学院OBの活躍が光った。ロッテの佐藤都志也選手はベストナインを獲得。巨人の船迫大雅投手は2年目で新人王に輝いた。アンケートでも管野投手ら5人が将来の夢に「プロ野球選手」と回答し、プロの世界で躍動する先輩たちの背中を追いかけようとしていた。印象的な思い出に「都市対抗野球大会を観戦したこと」と回答した古谷野太心選手は、社会人野球志望だった。ダブルエースの1人でサウスポーの大嶋哲平投手は救急救命士と答えた。

 趣味を音楽鑑賞と答える選手が多い中、絶対的な精神的支柱として信頼も厚い竹内啓汰主将は「星を眺めること」と答えた。芳賀巧選手ら5人は筋トレ好き。料理が趣味という鈴木選手は、小学校時代にサッカー、バスケ、空手、ソフトボール、バレーボールとスポーツ経験が多彩だった。

 応援団やチアリーダーがいない聖光学院は、甲子園のアルプススタンドでも野球部員たちが中心で、「男の勲章」など応援歌を名物の「口ラッパ」を織り交ぜながら大声で熱唱する。ベンチ外のメンバーも含め、部員全員が団結して甲子園に挑む。

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