【コベルコ神戸スティーラーズ/震災から30年 特集企画 番外編】 「阪神淡路大震災1.17のつどい」に選手、スタッフが参加。街への思い、地域の方々への思いをより一層強くして、1月19日の試合に臨む
【コベルコ神戸スティーラーズ】
選手、スタッフは震災から力強く立ち上がった神戸製鋼所の代表として、KOBELCOのロゴが入った作業服を着用して「1.17のつどい」へ。
神戸市出身で震災当時小学1年だった日和佐 篤選手は今回初めて参加し、「神戸の方々の思いが詰まった行事だなと思いました」と深く感じ入った表情。
19日の試合に向けては
「神戸市北区に住んでいて、すごく揺れたことをよく覚えています。当時は神戸製鋼やオリックスが神戸を背負ってプレーしていて、僕らの支えになっていました。スポーツには力があります。1月19日の試合では、見ている方々に何かを感じてもらえるようなプレーをしたいと思います」と力を込めました。
共同キャプテンのブロディ・レタリック選手は
「選手、スタッフ全員で参加できたことはチームにとって大きな意味があります。19日は神戸の街を代表して戦っているということを見せられるようにしたい」と決意。
19日の試合は今シーズン初先発となった大ベテラン山下 裕史選手は
「1.17のつどいに参加し、いろいろな方々の思いに触れることができたことは試合に向かう上で大きなモチベーションになりました」といい、自身は社員選手ということもあり、「震災により神戸製鋼所は大きな被害を受けました。野球部、陸上部などのクラブが休部や廃部となる中で、ラグビー部は活動を続けられたことに対して感謝しかありません。あらためて会社のためにも頑張らないといけないと思いました」とも話していました。
1月17日早朝にボランティアとして参加した共同キャプテンの李 承信選手は、個人的には2度目「1.17のつどい」だそう。
「僕自身、震災後に生まれましたが、神戸で生まれ育ったので1月17日を身近に感じています。それに、神戸を拠点に活動するチームでラグビーをしていることもあり、昨年初めて『1.17のつどい』に参加させてもらいました。昨年は午後の部だったのですが、今年は早朝に参加ということで、朝5時46分を告げる時報音を聞いた瞬間、ジーンとくるものがあって…。地域の方々が苦しいところから立ち上がってくれたお陰で今の神戸の街があります。1月19日は、みんなの中で『神戸のために』という思いが強いです。僕たちにとって特別な試合になります」と力を込めた後、『1.17のつどい』の参加を通じて
「この街で、神戸スティーラーズで、日本一になりたいと心から強く思いました」と優勝への熱い思いを吐露。
1月16日午後、17日早朝と午後の3回、「1.17のつどい」に参加したデイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチは、就任以来、映像を見たり、HAT神戸にある「人と防災未来センター」に足を運んだりすることで阪神・淡路大震災について学んできたといいます。
「30年前、震災により神戸の街は大きな被害を受けて壊滅的な状態になりました。そこから人々が力を合わせて、美しい神戸の街を取り戻しました。我々も逆境から反発する力を見せないといけません。1月19日は、地元・神戸で、スティールメイツや街の方々の前で1.17メモリアルジャージを着て臨む一戦です。直近の2試合は、正直、フラストレーションのたまる内容で結果も残念でしたが、この日はチームにとって特別な試合であり、良いパフォーマンスを見せられるようにしなければいけない」
神戸のために。
「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加し、皆がその思いをより一層強くしました。
「1.17メモリアルジャージ〜阪神・淡路大震災30年〜」を着て臨む特別な戦いであるNTTリーグワン2024-25第5節浦安D-Rocks戦は、1月19日(日)ノエビアスタジアム神戸にて12:05キックオフです!
取材・文/山本 暁子(チームライター)
ロウソクに被せるカバーに思い思いの言葉をしたためました。 【コベルコ神戸スティーラーズ】
黙祷をする日和佐 篤選手 【コベルコ神戸スティーラーズ】
紙灯篭に火を灯す李 承信選手 【コベルコ神戸スティーラーズ】
1月16日、17日の両日、参加したデイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ 【コベルコ神戸スティーラーズ】
神戸新聞DAY
1月19日(日) VS浦安D-Rocks
12:05キックオフ @ノエビアスタジアム神戸
この試合では、「1.17メモリアルジャージ〜阪神・淡路大震災30年〜」を着用して試合に臨みます。なお、選手が着用した1.17メモリアルジャージはチャリティーオークションに出品します。
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