【コベルコ神戸スティーラーズ/NTTリーグワン2024-25第5節に向けて】 1.17メモリアルジャージを着て臨むチームにとって特別な一戦 プライドを持って戦い勝利を届ける

チーム・協会

昨季ディビジョン1のベストキッカーと得点王を受賞したSOブリン・ガットランドが怪我から復帰。頼れる男の右足に期待がかかる。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

ホストゲーム開幕戦で横浜キヤノンイーグルスに快勝も、年明けからのビジターゲーム2試合はミスが多く自滅する形になり連敗を喫した。1勝3敗と負けが先行し、もうこれ以上負けられない神戸スティーラーズは、ノエビアスタジアム神戸に浦安D-Rocksを迎え撃つ。相手は今季ディビジョン1に昇格し、これまでのところ未勝利。だが前節では王者・東芝ブレイブルーパス東京を追い詰め、チームの状態は上り調子だ。指揮官を務めるのは、元スコットランド代表主将のレイドロー。顔ぶれを見ても、南アフリカ代表で190cm・120kgのパワフルNO8ヴィーセ、元豪州代表で力強いランが魅力のFBフォラウなど警戒すべき選手が多い。だが、この一戦は相手がどこであろうと関係ない。1月17日神戸を襲った震災から30年を迎えた。チームは「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加し、街への思いを改めて強くした。メモリアルジャージを着て臨む特別な戦い。勝利はもちろん、見ている方々に感動や勇気を与えられるラグビーをしなければならない。 (取材日:2025年1月17日)

1月1日、39歳の誕生日を迎えた大ベテランが今季初先発。16日に「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加し、地域の方々の思いに触れて試合に向けてのモチベーションがさらに高まった。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

PR山下 裕史
今季初先発となりましたが、やることは変わりせん。途中出場した4試合と同じく自分の仕事であるスクラムに集中するだけです。特に浦安DRはスクラムに自信を持っているチームなので、相手に流れを渡さないようにしっかりプレッシャーをかけていきたい。フォワードとして、スクラム、そしてモールでチームに勢いをもたらしたいと思います。何より今節はチームにとって特別な一戦です。30年前、地震により街も会社も大きな被害を受けました。そこから地域の方々、会社の方々が復興に向けて懸命に尽力されてきて、今の神戸の街やチームがあります。街の代表として体を張ったプレーをして感謝の思いを表現したいと思います。

初めて「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加した神戸市出身の日和佐。日常を一瞬にして奪った1.17に思いを馳せ、1月19日、見ている方々に何かを感じてもらえるプレーをすると誓っていた。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

SH日和佐 篤 
トップリーグ、リーグワン通算150試合目となりますが、いつも通り自分らしく、泥臭くプレーしたいですし、今節は兵庫県、神戸市をホストエリアとして活動するチームにとって震災から30年を迎えて最初に行われる特別な一戦です。そこで個人としてもチームとしてもやるべきことをやって、地域の方々のために勝利しないといけません。チームはこの2試合ミスから失点し黒星を喫しました。相手からのプレッシャーというよりも、自分たちのスキルに問題があり、ミスが起きています。自分たちにフォーカスして良い準備ができていますので、試合でそれを精度高くやり切り、良いラグビーを見せられるようにします。

2週間前に本格的に練習を再開したというガットランド。リハビリ期間もハードなトレーニングに取り組み、万全の状態で試合に臨む。チームにとって特別な一戦、勝利を呼び込むキーマンだ。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

SOブリン・ガットランド 
プレシーズンに怪我をし、ようやくリーグワンの舞台に戻ってくることができました。試合が楽しみですし、コンディションも万全で、良いプレーができる準備はできています。チームのこれまでの戦いぶりを振り返ると、負けは先行していますが、ポジティブな面も多いです。特に第2節横浜E戦で見せた前半のパフォーマンスは素晴らしかったですし、敗れた前節も終盤の20分間で3トライを奪うことができました。今後はチームとして80分間一貫性あるプレーをできるようにならなくてはいけません。今節対戦する浦安DRは前節で昨季のチャンピオンチームであるBL東京を苦しめました。力のあるチームですので80分間集中力高く戦い、地域の方々に我々のことを誇りに思ってもらえるようなラグビーをして、阪神・淡路大震災から30年を迎える特別な試合を勝ち切ります。

大学3年の時に足を怪我し、昨年8月にようやく復帰を果たした。先日のトヨタVとのトレーニングマッチでも抜群のスピードと非凡なアタックセンスを見せていた神戸市垂水区出身のルーキーに注目を。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

WTB船曳 涼太
僕自身、神戸市出身なのですが、昨日初めて「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加しました。小学校、中学校の授業で震災のことは学んできましたが、あらためて神戸の街や地域の方々にとって1月17日は忘れてはいけない日なんだと感じました。そういう意味でも、デビュー戦が『1.17メモリアルジャージ』を着て戦う特別な試合であることは光栄ですし、嬉しく思います。試合ではミスを恐れずに思い切ってプレーし、持ち味であるハイボールキャッチやキックカウンターを見せていきたい。コーチ陣からもその部分を期待されていますので、強みをどんどん出していき、勝利に貢献したいと思います。
1月19日(日)12:05KICK OFF NTTリーグワン2024-25第5節
神戸新聞DAY
会場:ノエビアスタジアム神戸
■浦安DR戦登録メンバー
1髙尾 時流
2松岡 賢太 
3山下 裕史
4ジェラード・カウリートゥイオティ
5ブロディ・レタリック(共同キャプテン)
6今村 陽良
7ティエナン・コストリー
8サウマキ・アマナキ
9日和佐 篤
10ブリン・ガットランド
11松永 貫汰
12ラファエレ ティモシー
13ナニ・ラウマペ
14船曳 涼太
15山下 楽平
16ジョージ・ターナー
17中島 イシレリ
18前田 翔
19ワイサケ・ララトゥブア 
20ヴィリー・ポトヒエッター
21中嶋 大希
22マイケル・リトル
23濱野 隼大

【コベルコ神戸スティーラーズ】

この試合では、「1.17メモリアルジャージ〜阪神・淡路大震災30年〜」を着用して試合に臨みます。なお、選手が着用した1.17メモリアルジャージはチャリティーオークションに出品します。
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著者プロフィール

兵庫県と神戸市をホストエリアとして、日本最高峰リーグ「NTTジャパンラグビー リーグワン」に参戦しているラグビーチーム「コベルコ神戸スティーラーズ」。チームビジョンは『SMILE TOGETHER 笑顔あふれる未来をともに』、チームミッションは『クリエイティブラグビーで、心に炎を。』。 ホストエリア・神戸市とは2021年より事業連携協定を締結。地元に根差した活動で、神戸から日本そして世界へ、笑顔の輪を広げていくべく、スポーツ教室、学校訪問事業、医療従事者への支援など、地域活性化へ向けた様々な取り組みを実施。また、ピッチの上では、どんな逆境にも不屈の精神で挑み続け、強くしなやかで自由なクリエイティブラグビーでファンを魅了することを志し、スタジアムから神戸市全体へ波及する、大きな感動を創りだす。 1928年創部。全国社会人大会 優勝9回、日本選手権 優勝10回、トップリーグ 優勝2回を誇る日本ラグビー界を代表するチーム。

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