久保の決勝点がレアル・ソシエダを勝利に導く

レアル・ソシエダ
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新年ホーム初戦、ビジャレアルに1−0で勝利

 ラ・リーガ第19節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにビジャレアルを迎えた。週末から気温が下がり真冬の寒さが訪れたサン・セバスティアン、キックオフ時の気温は3度となった。金曜日に同節を消化し中4日で木曜日の国王杯に臨むラージョ・バジェカーノに対し、中2日での試合を強いられるラ・レアル。ラ・リーガの不公平な試合日程の決定にクラブは公式声明で抗議し、ゴール裏のサポーターも試合開始から5分間応援をボイコットし、その意思を表明した。

 久保は右サイドで先発し、キックオフから積極的にプレスをかけ、攻撃時にはフェイントで相手を置き去りにし調子の良さを見せる。また、ブライス・メンデスとポジションチェンジを繰り返しビジャレアル守備陣を翻弄する。一方のビジャレアルは189cm、195cmの長身の力強い2トップと技術の高い中盤を擁し、セットプレーからラ・レアルゴールを脅かすが、5試合連続で本拠地でのクリーンシートを継続するGKレミロを中心にビジャレアルに得点を許さない。

 時間の経過とともにビジャレアルは守備面が修正され、守備時に統制された4−4−2を形成。ラ・レアルは限られたスペースの中で、久保が相手を惹きつけ好機を演出していく。スチッチ、ブライス・メンデスがミドルシュートからゴールを狙うが、枠を捉えることはできずスコアレスで時間は過ぎていく。ビジャレアルの健子な守備からの鋭いカウンターに手を焼きながらもこれを抑え込み、拮抗した前半は両者無得点で後半へ。

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 試合が動いたのは51分、押し込むビジャレアルの背後にオヤルサバルが大きくボールを蹴り出し、自陣深くから走り込んだ久保がボールをキープし、ダニ・パレホを振り切り、エリア内でキコ・フェメニアをかわし得点を決めた。力強い単独ゴールにスタジアムが沸く。先制点によりチーム全体の勢いが増すラ・レアルは各局面で好プレーを見せ試合をコントロールしていき、スチッチ、途中出場したバレネチェアが好機を演出することでさらにビジャレアルを押し込む。
 
 過密日程を考慮してか、ブライス・メンデス、オヤルサバル、久保を下げ、オラサガスティ、オスカルソン、マリンを投入したラ・レアル。来季の欧州大会出場権を争う直接のライバル相手に残された時間を堅守からのカウンターでリスクマネージメントをするイマノル監督。終盤には先制点同様カウンターから抜け出したオスカルソンが追加点を狙うが、ゴールを決め切ることができず。試合は虎の子の一点を守りきったラ・レアルが勝利。

 この日の勝利により5位のビジャレアルに勝ち点2差と迫りリーグ戦を折り返すラ・レアル、次戦は木曜日にラージョ・バジェカーノとの対戦となる。過密日程という逆境の中、国王杯ベスト8進出をかけレアレ・アレナでの一戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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