久保は後半に出場、レアル・ソシエダは国王杯ベスト16進出

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

ポンフェラディーナに0−2で勝利

 国王杯ベスト32の一戦が行われ、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はスペイン北西部に本拠地を構えるポンフェラディーナとの一戦に臨んだ。今季はプリメラRFEF(3部)に所属し、昨季まで主戦場としていたセグンダ(2部)復帰を目指している同チーム。雪山に囲まれるポンフェラーダの町は生憎の雨となったが、強豪との一戦にエル・トラリンには多くのサポーターが駆けつけた。

 またこの日はイエス・キリストの誕生を聞き贈り物を持って現れたとされる「東方の三賢人」の日の前日ということもあり、多くの家族連れの姿も見られ、両チームともサポーターに勝利をプレゼントするために士気の高まる一戦となった。スペインでにとっての”クリスマス”に当たるこの日はプレゼントなどが贈られる習慣があり、イエスの生誕から三賢人の現れた1月6日までが、いわゆるクリスマスの期間として扱われる。

 2025年初戦となるこの試合、イマノル監督はオヤルサバル、オスカルソン、セルヒオ・ゴメスを最前線に配し、久保はベンチスタートとなった。コンパクトにブッロクを形成し、ラ・レアルにスペースを与えないポンフェラディーナが素早い攻守の切り替えから序盤は好機を得ていく。この日右サイドで先発したオヤルサバルがカットインからシュートを放つシーンや、オスカルソンのポストプレーからオラサガスティがエリアに侵入するがいずれもGKに阻まれる。ラ・レアルはエルネストを中心とした攻撃を凌ぎ、忍耐強く攻撃の糸口を探るがスコアレスで前半を終える。

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 後半開始から久保、スチッチを投入し、攻撃の活性化を図るラ・レアル。この交代はすぐに変化をもたらし、右サイドでボールが持てる久保へパスが集まることで、チーム全体の押し上げを促し、分厚い攻撃が可能となった。そして54分先制に成功する。オヤルサバルの展開からセルヒオ・ゴメスがファーサイドのブライス・メンデスへグラウンダーのパスを供給。相手DFのクロスボールの処理のミスを見逃さなかったオヤルサバルがこれを押し込んだ。

 さらに69分、高い位置でスチッチのプレスからボールを奪取したラ・レアルはオヤルサバルのパスを受けたブライス・メンデスが冷静にシュートを決め、勝利を近づける追加点を得ることに成功。得点後も、バレネチェア、パブロ・マリンと攻撃的な選手を投入し、相手を押し込むラ・レアル。終盤には意地を見せるポンフェラディーナがGKマレロの守るゴールを脅かすが、2つのパラドン(ビッグセーブ)を見せ、試合はこのまま0−2でラ・レアルが勝利を収めた。

 次戦は13日、ホームにビジャレアルを迎える。新年本拠地初戦となり、リーグ戦の折り返しでもあるこの試合。EL出場権を賭けた6ポイントマッチとなる。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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