【Road to Rice Bowl 78 富士通編②】圧倒的な得点力で勝ち進んだプレーオフ 相手のゲームプランを粉砕する連続得点

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秋季リーグ戦を6戦全勝で終え、総合1位でプレーオフ・ライスボウルトーナメント(RBT)に突入した富士通フロンティアーズ。その勢いはRBTでもとどまるところを知らず、むしろ加速して対戦相手を圧倒した。

IBM BIG BLUEと対戦したクオーターファイナルではランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンが、わずか4回のボールキャリーにもかかわらず46、23、11ヤードのタッチダウンランを決めるパフォーマンスを見せた。「アンストッパブル(抑止不可能)」の言葉そのままの走りでIBM陣のタックルを寄せ付けず、49対14の大差で勝利した。続くセミファイナルではクオーターバック(QB)高木翼のパスが冴え、今季大躍進を遂げたSEKISUIチャレンジャーズに対して52対21と圧勝した。

クオーターファイナルで3TDランを決めた富士通RBトラショーン・ニクソン 【X LEAGUE】

秋季リーグ戦を6戦全勝で終え、総合1位でプレーオフ・ライスボウルトーナメント(RBT)に突入した富士通フロンティアーズ。その勢いはRBTでもとどまるところを知らず、むしろ加速して対戦相手を圧倒した。

IBM BIG BLUEと対戦したクオーターファイナルではランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンが、わずか4回のボールキャリーにもかかわらず46、23、11ヤードのタッチダウンランを決めるパフォーマンスを見せた。「アンストッパブル(抑止不可能)」の言葉そのままの走りでIBM陣のタックルを寄せ付けず、49対14の大差で勝利した。続くセミファイナルではクオーターバック(QB)高木翼のパスが冴え、今季大躍進を遂げたSEKISUIチャレンジャーズに対して52対21と圧勝した。

RBTの2試合ではいずれも富士通の得点力の高さが際立った。IBM戦は試合開始から最初の5回のポゼッションですべてタッチダウンを奪う効率の良さを発揮した。相手が得点する前にどれだけのポゼッションで連続得点したかをみると、4連続タッチダウンで第1クオーターですでに28‐0のリードを確立した。IBMがタッチダウン1本を返した後は再び3連続タッチダウンで点差を広げていった。

セミファイナルではゲーム開始から実に8回連続のポゼッションで得点をあげた(7タッチダウン、1フィールドゴール)。連続得点では4連続得点で24‐0とリードし、SEKISUIがタッチダウンした後は5連続得点で突き放した。SEKISUIは第4クオーターに2タッチダウンを返すが、ダブルスコア以上の点差をつけていたので痛くもかゆくもなかった。

セミファイナルで33ヤードFGを成功させたK納所幸司(中央) 【X LEAGUE】

連続得点が実現できれば相手との点差を次々と大きくすることが可能だ。しかも、序盤から相手のオフェンスを封じていれば早い段階で大量差を付けられる。序盤からタッチダウン3~4本差を付けられてしまうと、相手はキャッチアップのためのオフェンスを展開せざるを得なくなる。あらかじめ用意していたゲームプランの修正は余儀なくされ、この時点でオフェンスコーディネーターは相当に頭を悩ますことになる。

試合の前半でタッチダウン3~4本差がつけられてしまうと、いかに15分クオーターであろうと追いつく時間が足りない。点差を詰めるにはパスを中心とした攻撃で効率よく陣地を進め、ターンオーバーによって攻撃回数を増やすしかない。しかし、パス一辺倒のオフェンスはインターセプトなどのリスクも伴い、ディフェンスとしては守りやすくなる。そして、富士通からターンオーバーを奪うことは簡単ではない。結果的に対戦相手は富士通がボールを持つたびにエンドゾーンまで持ち込まれるのを、いやでも見せつけられることになるのだ。

ライスボウルでも採用される15分クオーターの試合では、チームに回ってくるオフェンス機会は13~15回といったところだ。富士通は実にその6割以上で得点をしている計算になる。この得点力の高さ、そして連続して得点を重ねていく確実性が富士通の大きな武器となっている。

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