【Road to Rice Bowl 78 パナソニック編①】秋季リーグ序盤の不安をかき消すミスのないフットボールと圧倒的なターンオーバー率
パナソニックは結果的に勝利を得たものの、SEKISUIがタッチダウンの後のトライフォーポイントのキックを失敗したための1点差での薄氷の勝利だった。わずか1試合ではあるが、この結果をもって今年のパナソニックに不安を持つ向きがあったことは否定できない。
パナソニックが安定してリーグ戦を勝ち続けてきた理由には、致命的なミスを極力抑えてきたということもある。レギュラーシーズンの6試合で、ターンオーバーによるボールの所有権喪失はわずかに1回。これは驚異的な数字だ。クオーターバック(QB)荒木優也も被インターセプトがなかった。これもまた快挙である。
パナソニックの今季のサードダウンコンバージョン率(サードダウンでファーストダウンを更新する確率)は32パーセントで、RBT出場の8チームで最も低い。にもかかわらずリーグ3位の得点力とオフェンスによるタッチダウン数を誇るのはターンオーバーバトルに強いことが大いに関係している。
パナソニックはリーグ戦終盤には相手のミスを逃さずにチャンスにつなげていくしたたかさを発揮するようになり、第5節の川崎遠征で東京ガスクリエイターズを破り、第6節には難敵のノジマ相模原ライズを下してRBTへと突入していく。
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