「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」は今節が2024年最後の2連戦。B2東地区3位の福井ブローウィンズは、ここ2節続けて白星なく、クラブ創設後初の3連敗中。山形ワイヴァンズと対戦した前節GAME1は、第4クォーターわずか8得点に封じられ、24点差の完敗。GAME2も第4クォーターに相手を勢いづかせてしまい、試合終盤の戦い方に課題を残す結果となっている。

　そんな福井のホームに乗り込む東地区1位のアルティーリ千葉は、前節もベルテックス静岡を下して現在12連勝中と勢いに乗っている。GAME1は26点、GAME2も16点をフリースローで稼いでおり、同成功率はリーグ2位。加えて3ポイントシュート成功率と1試合平均アシスト、同オフェンスリバウンドがリーグトップと、オフェンス面に関しては高い水準を維持し、昨シーズンからかさんでいたターンオーバーも減少傾向にある。

　この顔合わせといえば、第8節GAME1で福井がA千葉に今シーズン初黒星をつけ、GAME2でA千葉が福井のホーム連勝記録を止めたことが記憶に新しい。福井は勝利したGAME1も第4クォーターに35失点し猛追されたため、終盤の試合運びはより重要となる。

　今の福井にとって心強いのは、木村圭吾の得点力。初めて先発起用された第10節以降の9試合で1ケタ得点は1試合しかなく、この間の平均得点は16.3点にのぼる。1試合平均失点がリーグで3番目に少ないA千葉のディフェンスを、福井が打破できるかどうかは木村のパフォーマンスにかかっている。

　富山グラウジーズは前節1勝1敗に終わったが、福井に1ゲーム差をつけて東地区2位を堅持。富山と今節対戦する青森ワッツも同じく1勝1敗で年内最後の2連戦を迎える。青森にとっては、第2節で対戦した際に大差で2連敗しているだけに、今節は借りを返したいところだ。前節GAME2で今シーズン7度目のダブルダブルを達成した池田祐一と32得点のマックス・ヒサタケに加え、得点力が安定してきているホール百音アレックスが富山のディフェンス網を切り崩すことができるか。

　神戸ストークスは青森との前節GAME1を制して連敗を9で止めたものの、GAME2に敗れ、5週間ぶりの連勝とはならなかった。対するライジングゼファー福岡は、アンドリュー・ランダルの欠場が続いているなか、愛媛オレンジバイキングスを下して18連勝中。神戸としては、第6節の対戦で制圧されたペイントエリアの守り方が第一。ファウルを有効に使うことと、ディフェンスリバウンドを確保することで勝機が見えてくるだろう。

　バンビシャス奈良と信州ブレイブウォリアーズは、ともに連敗をストップして今節を迎える。奈良はホームで3勝10敗と苦しんでいるが、信州もアウェーでは黒星が先行。ホームで喫した3敗のうち1つが奈良戦でもあった。信州にとってはペリン・ビュフォードがインジュアリーリストに入った点も痛手。奈良はホームアドバンテージを取り戻すためにも、ディフェンスから流れをつくりたい。

文＝吉川哲彦

■B2第15節試合日程
・鹿児島レブナイズvs福島ファイヤーボンズ（＠鹿児島県総合体育センター体育館）
GAME1：12月27日（金）19時〜 GAME2：12月28日（土）14時〜

・富山グラウジーズvs青森ワッツ（＠富山市総合体育館）
GAME1：12月27日（金）19時5分〜 GAME2：12月28日（土）17時35分〜

・熊本ヴォルターズvs山形ワイヴァンズ（＠菊陽町総合体育館）
GAME1：12月28日（土）13時〜 GAME2：12月29日（日）13時〜

・愛媛オレンジバイキングスvsベルテックス静岡（＠伊予市民体育館）
GAME1：12月28日（土）15時〜 GAME2：12月29日（日）15時〜

・バンビシャス奈良vs信州ブレイブウォリアーズ（＠ロートアリーナ奈良）
GAME1：12月28日（土）15時5分〜 GAME2：12月29日（日）14時5分〜

・神戸ストークスvsライジングゼファー福岡（＠西宮市立中央体育館）
GAME1：12月28日（土）16時5分〜 GAME2：12月29日（日）14時5分〜

・福井ブローウィンズvsアルティーリ千葉（＠セーレン・ドリームアリーナ）
GAME1：12月28日（土）17時〜 GAME2：12月29日（日）14時〜