早大競走部、箱根駅伝特集! どんな生活してるの? 気になる駅伝選手の一日/早稲田ウィークリー

チーム・協会
【早稲田ウィークリー】取材・文:和田 悟志(2003年第一文学部卒業) 撮影:布川 航太

今回、『早稲田ウィークリー』の早大生読者モニターにアンケートを行ったところ、「駅伝選手ってどんな一日を過ごしているの?」という質問が多く寄せられました。競走部には短距離選手から長距離選手まで、また、走り幅跳びなどの跳躍の選手、やり投げなどの投擲(とうてき)選手も含め多くの選手が在籍しますが、競走部合宿所(寮)に住む長距離選手の一日を中心に、白石マネージャーが紹介します!

マネージャー 人間科学部 3年 白石 幸誠(しらいし・こうせい) 愛媛県立八幡浜高等学校出身

【早稲田ウィークリー】

起床~朝練習~朝食

駅伝を走る長距離部員の1日は早朝から始まります。競走部の寮は、所沢キャンパスから歩いて10分ほどの距離にあり、朝練習はグラウンドに6時集合なので5時半頃には起床します。ただし、所沢キャンパス以外で1限の授業がある人は、これより1時間早いスケジュールで先に練習しています。

朝練習は集団走の日と各自でジョギングの日があり、集団走では40分間で10km程度、各自のジョギングでは、人によって異なりますが12~15km程度走ります。練習はだいたい7時半に終わり、お風呂に入った後8時ぐらいから朝食を取ります。

朝6時集合後の体操の様子。冬が近付くにつれ朝は薄暗くなる 【早稲田ウィークリー】

寮のお風呂は当番が5時40分ぐらいから水を抜いて掃除をし、朝練習が終わる頃に合わせてお湯をためる 【早稲田ウィークリー】

1限~集合・午後練習

朝食後は各自の授業時間に合わせてキャンパスに向かいます。授業のない空き時間は、寮で寝て体を休めたり、授業の課題に取り組んだり、治療院などに行き体をケアしたりしています。午後練習の集合時間は15時20分。長距離だけでなく、短距離など他のブロックの選手も一緒に競走部全体で所沢キャンパスのグラウンドに集合します。

集合後は、必要な筋力や柔軟性を高めるための補強トレーニングをしたり、体のケアをしたりしてから走練習を行います。各自練習の場合、キャンパスの裏山方面にある狭山湖や多摩湖に走りに行く人もいれば、グラウンドを走る人もいて、長く走る人は20km以上の距離を走ります。練習が終わるのは、だいたい18時から18時30分ぐらいです。

練習後はしっかり体のケアを行います。寮に帰ってケアする人もいれば、グラウンドでトレーナーに診てもらう人もいます。

長距離の選手は、負荷の高い重要な練習(ポイント練習)が水曜日にあるため、できるだけ参加できるよう時間割を調整している 【早稲田ウィークリー】

全体集合に間に合わない人は、4限終に集合し、“遅刻練”を行う。それにも間に合わない人は、暗くなってから一人で練習することも 【早稲田ウィークリー】

帰寮~夕食~消灯

帰寮後はお風呂に入り、18時30分から夕食を取ります。夕食後は自由時間。酸素カプセルに入ったり、超音波を当てたり、マッサージをし合ったりと、体のケアに努める人もいれば、誰かの部屋に集まってゲームに興じる人もいます。最近ではポケットモンスターのカードゲームがはやっているようです。もちろんこの時間に授業の課題に取り組む人も多いです。

夕食時の様子。住み込みの寮監から栄養バランスの取れた食事が提供される 【早稲田ウィークリー】

食堂の隣にあるゼミ室。酸素カプセルの他、コンディショニング機器やリカバリー器具なども置かれている 【早稲田ウィークリー】

消灯は22時ですが、試験期間などは寮監の許可を取れば食堂を利用できるので、深夜まで食堂でレポートを作成したり、テスト勉強をしたりする人もいます。

週末

土曜日は10時30分に集合してポイント練習を行い、午後は16時ぐらいからウエイトトレーニングやジョギングなどの軽めの練習をしています。日曜日も10時30分集合ですが、午前練習が終われば午後は自由時間。門限は通常23時ですが、箱根駅伝前の12月からは22時と早くなります。ちなみに、月曜日はオフなので朝練習はありませんが、それでもみんな10kmぐらいは走っているようです。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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