2025/1/2(木)8:00

5区で逆転した青山学院大が2年連続の往路優勝

総括

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)往路が2日、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までの全5区間、107.5キロのコースで行われ、青山学院大が5時間20分1秒で2年連続となる往路優勝を飾った。2位は中央大、3位は早稲田大。大学駅伝三冠を狙う國學院大は6位に終わった。

青山学院大は1区で10位と出遅れたが、2区の黒田朝日が区間新となる走りで3位まで順位を上げると、4区の太田蒼生が区間賞、5区の若林宏樹が区間新記録を更新し、逆転での往路連覇となった。

2位の中央大は、1区で吉居駿恭が、実兄である吉居大和(現・トヨタ自動車)の持つ区間記録に迫るペースで走り区間賞を獲得し、大幅なアドバンテージを奪う。3区でも本間颯が区間賞の走りで、一時は後続に2分近い差をつけるが、4区、5区で青山学院大の勢いに飲まれ、1分47秒差で復路での逆転優勝を目指す。

今大会の“3強”に挙げられていた駒澤大は3分16秒差の4位、國學院大は5分25秒差の6位で、復路での逆転に望みをつなぐ。

来年のシード権を獲得できる10位以内の争いは、8位の立教大から14位の帝京大までの差が約2分。復路のシード権争いにも注目が集まる。

5区(20.8キロ)小田原中継所~箱根・芦ノ湖

  • ゴール

    青山学院大の若林が先頭でゴールテープを切り、2年連続の往路優勝。若林は1時間9分11秒で区間記録を3秒更新となった。2位は中央大で、先頭とは1分49秒差。3位は早稲田大で2分30秒差。4位は駒澤大が入り3分18秒差。5位は創価大で3分42秒差。

    大学駅伝三冠を狙う國學院大は6位に入り5分25秒差。7位は城西大で5分57秒差。8位は立教大で7分26秒差。9位は東洋大で7分52秒差。10位は日本体育大で8分2秒差。10位までがシード圏内となる。11位が東京国際大、12位が中央学院大、13位が順天堂大、14位が帝京大。以下のチームは先頭から10分以上差がついてしまったため、復路は一斉スタートとなる。

  • 19キロ

    残り2キロを切り、ペースを上げる青山学院大の若林。元箱根のチェックポイントでは区間記録を2秒更新するペースで最後のスパートへ。

  • 18.0キロ

    残り3キロを切り、下り傾斜をハイペースで飛ばしていく青山学院大の若林。先頭で快走を見せ、後続との差を広げていく。中央大の園木も下り傾斜になってから、必死に先頭の若林を追いかける。

  • 15.8キロ

    先頭を走る青山学院大の若林はペースを落とさず、2位の中央大・園木との差を1分3秒まで広げる。3位に順位を上げた早稲田大の工藤が前を追いかける。その後ろを創価大の山口が食らいつく。

  • 15.0キロ

    早稲田大の工藤が創価大の山口の背中に追いつき、3位を争う。

  • 11.9キロ

    青山学院大の若林が先頭で小涌園前のチェックポイントを通過。中央大の園木とは18秒差をつける。3位の創価大は2分4秒差、4位・早稲田大は2分23秒差、5位・駒澤大は2分27秒差。6位・國學院大は3分57秒差がつく。順位を上げた7位城西大は4分51秒差、8位・立教大は6分5秒差で前を追う。序盤出遅れた東洋大も9位で、先頭とは6分21秒差。

  • 10.8キロ

    早稲田大の工藤が駒澤大の山川をとらえ、4位に上がる。

  • 10.5キロ

    先頭に立った青山学院大の若林は、中央大の園木との差を徐々に広げていく。急勾配にもペースを落とさず、上っていく。

  • 9.5キロ

    青山学院大の若林が中央大の園木をとらえ先頭に立つ。

  • 8.5キロ

    青山学院大の若林が先頭を走る中央大の園木の背中が見える位置まで追い上げる。その距離は40メートル程度。

  • 7.0キロ

    傾斜のきつい上りに入り、中央大の園木のペースが上がらず。青山学院大の若林が32秒差まで迫り、さらにその差を詰める。早稲田大の工藤慎作は前を走っていた國學院大の高山を抜き、5位に上がる。

  • 5.3キロ

    4位を走る駒澤大の山川が、並走していた國學院大の高山を引き離し、前を走る創価大を追う。

  • 5.2キロ

    城西大の斎藤将也が前を走る東京国際大の楠木悠人を追い抜き7位に上がる。

  • 3.5キロ

    中央大の園木がハイペースで最初の3キロを走る。青山学院大の若林とは54秒と中継所からの差を広げる。

  • 2キロ

    中央大の園木大斗が先頭。安定したペースで走っていく。青山学院大の若林宏樹が前の中央大を追う。3位は創価大の山口翔輝、4位は駒澤大の山川拓馬と國學院大の高山豪起が並走しながら箱根の山上りへと挑んでいく。

4区(20.9キロ)平塚中継所~小田原中継所

  • 20.9キロ

    中央大の白川が先頭でたすきリレー。2位の青山学院大・太田は先頭との差を45秒まで詰めて、往路の決着をつける箱根の山に挑む。3位の創価大は1分16秒差、4位の駒澤大は2分18秒差、5位の國學院大は2分24秒差で山上りへ。

  • 19.9キロ

    中央大の白川はペースを落とすことなく先頭を走り残り1キロ。2位を走る青山学院大の太田は区間記録を上回るようなペースで先頭の中央大を追いかける。

  • 17.0キロ

    序盤に後れを取っていた東洋大は、岸本遼太郎が快走を見せシード圏内に入る10位まで順位を上げ、9位を走る順天堂大の堀越翔人を追う。東洋大のすぐ後ろに日本体育大、立教大が続く。

  • 15.2キロ

    先頭を走る中央大の白川はペースを落とすことなく、酒匂橋を越えていく。2位を走る青山学院大の太田とは、1分14秒の差をつける。創価大の野沢は必死に前を走る太田の背中を追う。

  • 13.2キロ

    青山学院大の太田が創価大の野沢の前に出て2位に上がる。

  • 12.0キロ

    青山学院大の太田が2位を走る創価大の野沢に迫る。

  • 9.1キロ

    中央大の白川は安定したペースで先頭を走る。2位の創価大・野沢とは1分33秒差をつける。3位を走る青山学院大の太田は中継所から40秒程度差を縮め、1分45秒差に迫る。

  • 7キロ

    先頭の中央大・白川は、1キロ2分55秒程度のペースで、アップダウンを繰り返すコースを走る。3位を走る青山学院大の太田はそれを上回るハイペースで追う。

  • 4キロ

    先頭を走る中央大の白川は、抑え気味のペース。細かいアップダウンを繰り返していく。

  • 3.5キロ

    國學院大の青木瑠郁が早稲田大の長屋匡起の前に出て5位に上がる

  • 2キロ

    先頭は中央大の白川陽大。2位は創価大・野沢悠真、3位は青山学院大の太田蒼生が先頭を追いかける。

3区(21.4キロ)戸塚中継所~平塚中継所

  • 21.4キロ

    中央大の本間が先頭でたすきリレー。後続の追い上げを振り切り、大きく差を広げ4区へつなぐ。2位は創価大のムチーニ、3位は青山学院大の鶴川。中央大と青山学院大の差が2分24秒。4位はスパートで競り勝った駒澤大の谷中、5位は早稲田大の山口。6位で入った國學院大の山本は、先頭の中央大とは3分17秒差。

  • 19.3キロ

    駒澤大の谷中と早稲田大の山口が東京国際大の佐藤榛紀の前に出て4位に上がる。

  • 18.6キロ

    駒澤大の谷中が粘りの走りで早稲田大の山口、國學院大の山本の前に出て5位に上がる。

  • 18.1キロ

    中央大の本間が先頭を快走。2位の創価大・ムチーニ、3位の青山学院大・鶴川よりも速いペースで後続との差を広げていく。

  • 17.0キロ

    早稲田大の山口が駒澤大の谷中の前に出て6位に上がる。5位を走る國學院大の山本を追いかける。

  • 14.4キロ

    先頭の中央大の本間が茅ケ崎のチェックポイントを通過。2位の創価大・ムチーニとは1分1秒差。3位の青山学院大の鶴川とは1分20秒差。4位の東京国際大・佐藤榛紀とは1分29秒差と、徐々に先頭との差が広がっていく

  • 13.3キロ

    5位で並走する國學院大の山本と駒澤大の谷中の後ろから、早稲田大のルーキー・山口竣平が迫る。

  • 12.8キロ

    創価大のムチーニが東京国際大、青山学院大を抜き2位に上がる。

  • 12.1キロ

    先頭を走る中央大の本間が茅ケ崎海岸沿いの国道に入る。気温が11度と上がり、風もやや向かい風へと変わる。

  • 10キロ

    青山学院大の鶴川が給水のタイミングで、東京国際大の佐藤榛紀の前に出て2位に上がる。

  • 9.3キロ

    國學院大の山本が駒澤大の谷中に追いつき、5位を争う。

  • 7.6キロ

    中央大の本間が先頭。2位を走る東京国際大の佐藤とは53秒、3位を走る青山学院大の鶴川とは57秒と、中継所からの差を広げる。4位は創価大のスティーブン・ムチーニが前に迫る。

  • 5.0キロ

    中央大の本間が先頭で遊行寺の坂の下りに入る。快走を続け、後続との差を広げていく。

  • 3.3キロ

    8位でたすきを受けた國學院大の山本歩夢が帝京大の前に出て6位に上がる。5位を走る駒澤大の谷中晴に迫ってくる。

  • 1.0キロ

    先頭を走る中央大の本間颯は最初の1キロを2分41秒のペースで入る。2位は東京国際大の佐藤榛紀、3位は青山学院大の鶴川正也が前を追いかける。

2区(23.1キロ)鶴見中継所~戸塚中継所

  • 23.1キロ

    中央大・溜池がトップでたすきリレー。2位の東京国際大とは40秒差。東京国際大のエティーリは1時間5分31秒で区間記録を更新。3位の青山学院大・黒田、4位の創価大・吉田響も、区間記録を上回るペースでゴールした。5位は駒澤大、6位は帝京大、7位は中央学院大。大学駅伝三冠を狙う國學院大は8位でたすきを渡す。トップの中央大とは1分40秒差をつけられる。

  • 22.1キロ

    中央大・溜池が先頭で快走を続ける。2位の東京国際大のエティーリとは大きな差をつけ、残り1キロでペースを上げていく。

  • 21.6キロ

    創価大の吉田響が駒澤大の篠原に追いつき、4位に上がる。

  • 20.3キロ

    青山学院大の黒田が駒澤大の篠原をとらえ3位に上がり、7人抜きを達成。

  • 19.7キロ

    創価大の吉田響が帝京大の山中をとらえ5位に上がり、前を走る青山学院大の黒田を追う。

  • 18.3キロ

    青山学院大の黒田が國學院大、帝京大、中央学院大の集団を一気に抜き去り、4位に上がる。

  • 17.2キロ

    4位集団は國學院大の平林、帝京大の山中博生、中央学院大の吉田礼志のつばぜり合いが続く。その後ろから青山学院大の黒田が迫ってくる。

  • 15.3キロ

    先頭の中央大・溜池が権太坂のチェックポイントを通過。2位争いをする東京国際大のエティーリと駒澤大の篠原とは1分10秒差。帝京大、中央学院大、國學院大が4位集団を形成する。

  • 14.2キロ

    集団から遅れ始めた山梨学院大のムトゥクをとらえた青山学院大の黒田が前に出て10位に上がる。

  • 13.0キロ

    5位集団から立教大の馬場賢人が前に出て、2位集団を走る駒澤大、東京国際大、早稲田大の選手を追う。

  • 11.7キロ

    2位を走る早稲田大・山口に東京国際大のエティーリと駒澤大の篠原が追いつく。さらにその後ろからは國學院大の平林を先頭に7人の集団が迫ってくる。

  • 10.0キロ

    中央大・溜池は安定したペースで先頭を走り、2区後半の権太坂の上りに備える。2位を走る早稲田大・山口の背中に、東京国際大のエティーリと駒澤大の篠原が迫る。

  • 8.2キロ

    中央大・溜池は単独走を続ける。ややペースは上がらず、2位の早稲田大・山口とは1分11秒差に迫る。3位は東京国際大のエティーリ、4位は駒澤大の篠原がなんとか食らいつく。5位集団は山梨学院大、立教大、國學院大、中央学院大、大東文化大、城西大、帝京大。青山学院大の黒田朝日は12位で前の集団を追う。

  • 7.7キロ

    東京国際大のエティーリが駒澤大の篠原の前に出て、3位に上がり11人抜きを達成。2位の早稲田大の背中を追いかける。

  • 6.5キロ

    14位でたすきを受けた東京国際大のエティーリが駒澤大の篠原に迫り、11人抜きの3位が目前になる。

  • 4.0キロ

    先頭の中央大・溜池が快走を続ける。2位の早稲田大・山口はハイペースで先頭を追いかけ、3位の駒澤大・篠原との差を広げる。4位は東京国際大のエティーリ、山梨学院大のムトゥク、國學院大の平林清澄らが集団を形成し前を追う。

  • 2.5キロ

    早稲田大の山口智規が2位に上がり、先頭を追いかける。その後ろに駒澤大の篠原倖太朗が追いかける。4位は日本体育大の山崎丞が走るが、東京国際大のリチャード・エティーリ、山梨学院大のジェームス・ムトゥクがハイペースでとらえ、前に出る。

  • 2キロ

    先頭は中央大・溜池一太が単独走を続ける。

1区(21.3キロ)読売新聞社前~鶴見中継所

  • 21.3キロ

    21.3キロ 中央大・吉居が1時間1分7秒でたすきリレー。区間記録には届かなかったが区間賞を獲得。2位は駒澤大の帰山がラストスパートで競り勝つ。先頭とは1分32秒差。3位は日本体育大、4位は早稲田大、5位は帝京大。6位は國學院大。青山学院大の宇田川は最後に粘り、10位でたすきリレー。先頭の中央大とは1分45秒差。

  • 20.0キロ

    2位集団から日本大の安藤が遅れ始める。青山学院大の宇田川も集団から遅れ始め苦しい走りが続く。

  • 19.5キロ

    先頭の中央大・吉居は藤原正和駅伝監督の声がけで力をもらい、最後の2キロでもペースを落とさずに走る。

  • 18キロ

    2位集団は六郷橋の上りのタイミングで日本大の安藤風羽が前に出てペースを上げる。2チームが集団から遅れ始め、縦長の隊列で集団が走る。

  • 17.0キロ

    先頭を走る中央大・吉居のペースがやや落ち、区間記録からは遅れ始める。ただ、後続との差は開いたまま。

  • 15.2キロ

    2番手を走る関東学生連合の片川は、先頭の中央大・吉居とは1分16秒差がつく。2位集団の先頭を走る東洋大・小林とは1分58秒差。

  • 15.0キロ

    先頭の中央大・吉居が42分30秒で通過。区間記録からは30秒近く遅れているが、後続との差は広げている。

  • 13.0キロ

    先頭の中央大・吉居が快走を続ける。1キロ2分50秒に近いハイペースのまま独走を続ける。後続とはさらに差をつけ、実兄の吉居大和が持つ区間記録更新を目指す。

  • 10.1キロ

    先頭を追いかける2位集団は東洋大の小林を先頭に、駒澤大の帰山、創価大の齊藤、青山学院大の宇田川、國學院大の野中らが集団の前方につける。まだ集団から大きく遅れる選手は出ていない。

  • 10キロ

    中央大の吉居駿恭は10キロを28分06秒で通過。兄・吉居大和が持つ区間記録からは9秒ほど遅いが、ペースを落とすことなく快走を続ける。

  • 7.8キロ

    中央大の吉居は2番手を走る関東学生連合の片川と40秒近く差をつける。さらに2位集団との差は1分以上に広げる。

  • 6.0キロ

    先頭を走る中央大の吉居、関東学生連合の片川から30秒近く離れて、2位集団が形成される。専修大の新井も下がり、東洋大の小林が大集団を引っ張っていく。

  • 5.0キロ

    先頭の中央大・吉居は最初の5キロを13分56秒のハイペースで通過。追い風を受け、快調なペースで単独走を続ける。関東学生連合の片川が専修大の新井を離し、2番手で吉居を追いかける。

  • 4.0キロ

    中央大の吉居は後続と20秒以上の差をつける。集団から関東学生連合の片川と専修大の新井が前に出て、吉居を追いかける。4位集団は駒澤大の帰山、東洋大の小林亮太、創価大の齊藤大空が前に付ける。青山学院大の宇田川瞬矢と國學院大の野中恒亨も集団の中で前を追う。

  • 2.0キロ

    先頭の中央大・吉居はさらに差を広げる。2位集団は関東学生連合の片川祐大(亜細亜大)を先頭に、専修大の新井友裕、駒澤大の帰山侑大らが前を追いかける。

  • 1.0キロ

    先頭の中央大・吉居駿恭が2分46秒で通過。スタートから飛び出し、後続とは10秒程度差をつける。

  • スタート

    21チームの選手が一斉にスタート!

  • スタート前

    スタート地点となる東京・大手町読売新聞社前の天候は晴れ。7時時点の気温2.8度、湿度59%。北風は吹いているが、気温は徐々に上がっていく予報。区間エントリーの当日変更が行われ、8時のスタートに向け選手の招集が始まる。沿道には多くのギャラリーが集まり、スタートの号砲を待つ。

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