【埼玉西武】【担当スカウトが熱く推す⑩】打球の質が抜群でチーム愛にもあふれる トリプルスリーも本気で狙ってもらいたい

埼玉西武ライオンズ
チーム・協会

【©SEIBU Lions】

12月1日(日)に新入団選手発表会を終えたライオンズの未来を担う選手たち。来季からチームの一員になる若獅子たちのことをファンの皆さまにより知っていただくために、担当スカウトのインタビューをお届けします。
スカウト陣は暑い日も寒い日も、ライオンズの未来を信じ一年を通して日本中の選手たちを見続けてきました。そして、縁あってライオンズの一員となった担当選手を、指名直後から全力でサポートしていくその関係は「親子」と言っても過言ではありません。

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最終回となる第10回はドラフト2位・渡部聖弥選手!担当の後藤光貴スカウトが渡部選手のプレーや思い描く未来を熱く語ります!

2024新入団選手スカウトインタビュー、ここまで毎日チェックいただけましたでしょうか?
見逃したという方、すでにご覧いただいた方も年明けから始まる新人合同自主トレに向けて、ぜひ読み返していただけたらうれしいです。

勝負強い打撃で打点を稼ぐ浅村栄斗選手に近いイメージ

非常にアグレッシブで、躍動感のある力強さを持っている。それが渡部聖弥選手です。目を引くのは勝負強い打撃、そして打球の質でしょう。本人もセールスポイントに「広角にホームランを打つことのできる長打力」を挙げていますが、右中間・左中間に伸びていく打球を飛ばせるのが魅力です。今でも忘れられない一打があります。大学2年生の秋にわかさスタジアム京都で行われたリーグ戦で、バックスクリーン右下の壁に当てる弾丸ライナーの一発を放ったんです。打った瞬間は「フェンス直撃かな」と思ったんですけど、打球がグングン伸びて飛び込んでいきました。本当にすさまじい当たりでした。

実は渡部選手のことは、広陵高時代から注目していました。「体が強くて、いい選手だな」という印象を抱き、大学でどこまで伸びるのか楽しみにしていました。大学では1年生春からリーグ戦に出場。大学2年生まではのびのびとプレーしていました。ただ、学年が上がるにつれ、上級生としての責任感も芽生えたのでしょう。特に今春はドラフト候補として注目も浴び、プレッシャーがかかったのか非常に苦労していました(春のリーグ戦打率.220、1本塁打)。しかし、そこから復活。秋のリーグ戦では首位打者を獲得し(打率.438)、MVPにも選ばれました。見事な復活曲線を描いてくれましたが、この経験が彼にとって大きな財産になると思います。

首位打者を獲得した大学4年生秋のリーグ戦でも印象に残るシーンがありました。勝ったほうが優勝をつかむ最終戦(対大阪経済大)でのことです。0対1で迎えた9回裏、無死1、2塁で渡部選手に打席が回りました。リーグ記録の通算119安打にも並んでおり、安打を放てば勝利にも近づき、単独で新記録も達成します。しかし初球、渡部選手は迷いなく送りバントを決めました。球場も沸きましたね。結局、チームはサヨナラ勝ちを収めたのですが、あとで監督に聞くとサインは「打て」だったそうなんです。でも、勝利のために自分の判断で送りバント。チーム愛の強さに感動しました。プロでも将来的にチームの精神的支柱、核になれる選手だと思います。

ガチッとした体形をしていますが、足の速さも非常に魅力があります。その点は本人にも伝えているので、プロでも生かしてもらいたいです。守備も巧みで、走塁センスも抜群。1年目から2ケタ盗塁を狙えると思います。トリプルスリーを目標にしていることを公言していますが、その可能性は十分にある選手です。達成するときがくるのが楽しみです。

これまで私が担当した選手の中では浅村栄斗選手(現楽天)に近いイメージがあります。勝負強い打撃で打点を稼ぐ。浅村選手は経験を重ねていくうちに本塁打を量産できるようになり、ホームランキングにも輝きました。浅村選手のような成長曲線を描くことを期待したいです。とはいえ、まず1年目は渡部選手が持っている力を存分に発揮してほしい。そうすれば、間違いなく結果を残せるはずです。ファンの皆さま、ぜひ注目してください!

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埼玉西武ライオンズに関する選手、イベント情報はもちろん、選手コラムやライオンズが取り組む活動についてもお届けいたします!週1〜2回を目途に公開いたしますのでお楽しみに!

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