強化ラウンド決勝は、昨年度インカレ準優勝・京都産業大学が中央大学を下す!
"東西対決"は京都産業大学に軍配! 関西は来季インカレ出場枠(予選ラウンド)が+1に
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立ち上がりは中大が積極的に攻撃を仕掛けるが、京産大も次第にボールを奪い中大ゴールに襲いかかる。すると20分、中大のスローインからのボールを京産大・松浦蒼波が左サイドの高い位置で奪取。ゴール前に入れたクロスを菅野翔斗が胸トラップで落とし、それを中田樹音が蹴り込んで京産大が先制する。
1点を追う中大も後半に入ると攻勢を強め、62分には一気に4人の選手をピッチに送り出して試合の流れを変えようとする。しかし71分、京産大は厳しいプレスで中大からボールを奪うと、菅野が末谷誓梧とのパス交換でゴール前に抜け出し、左足を振り抜いて追加点。菅野の2試合連続ゴールで京産大が0-2とリードを広げた。対する中大もその2分後に、岡野一恭平のクロスを古川大洋が頭で押し込んで1点を返すが、その後はなかなか決定機を作れないまま。京産大は終了間際の89分にも、岩村匠馬が鮮やかなボレーシュートを突き刺して試合を決定づける3点目。そのまま京産大が1-3で勝利し、強化ラウンドの初代王者に輝いた。
中大・宮沢正史監督は、強化ラウンドを通じて「たくさんゴールを取れたことは来季に向けて大きな収穫」としながらも「今日のような厳しくプレッシャーをかけられる中でも、もっと自由自在に ゲームコントロールできるようにしないと」とコメント。
一方、京産大の吉川拓也監督は「ほぼほぼ自分たちのプラン通りで試合を進めていた中で逆転され、最後の最後に1点をもぎとって準決勝進出を決めた」というグループステージ第3節の新潟経営大学戦を振り返りながら「ゲームコントロールやマネジメントをしっかりすること」を意識して試合に臨んだという。「後半に入ってから思うような展開ができない時間帯もあって、今までならそこで追いつかれていた。けれど今日はしっかり10分、15分を我慢して2点目取れたっていうところが大きい」と勝因を挙げた。
昨年はリーグ優勝、そしてインカレ準優勝という結果を出して大きな注目を集めた。それだけに今季はプレッシャーも大きかったが、吉川監督は「本当に強豪校になるためには、そういうプレッシャーをはねのけて結果を残していくことが必要だし、今後の京産大が大きくなっていく、強くなっていくためには避けては通れない道」ときっぱり。今年はリーグ戦や関西選手権で「あと一歩というところが届かなかった」。あと一歩のメンタリティーが足りないと語る中で得たこの優勝は「強化ラウンドという舞台であれ、来季につながる大きなアドバンテージになると思う」と満足そうに大会を総括した。
なお京産大が優勝したことにより、その選出元である関西学生サッカー連盟には2025年度の本⼤会予選ラウンドの選出枠が1枠追加付与されることになる。
※本文中のスコアは対戦カードの表記に準拠
(文・飯嶋玲子)
強化ラウンドに優勝した京都産業大学 【©JUFA】
試合結果と得点者
中央大 1(0-1)3 京都産業大
得点者)【中大】古川大洋【京産大】中田樹音、菅野翔斗、岩村匠馬
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