強化ラウンド・準決勝は中央大学と京都産業大学が勝利し、決勝は"東西対決"に!

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関東・関西地域以外で唯一ノックアウトステージに進出の広島大、準決勝で敗退

【©JUFA】

 予選ラウンドで敗退した10チームと、理事会推薦の2チームで行われる『MCCスポーツpresents 2024年度 第73回 全日本大学サッカー選手権大会』の強化ラウンド。12月19日(木)に行われた準決勝は、グループステージ各組首位の3チームとワイルドカードの2位チームを加えた4チームが、決勝進出を懸けて熱戦を繰り広げた。

 グループステージで唯一全勝の中央大学(関東地区第4代表)は、グループ2位ながら首位・東海大学に勝利したことでワイルドカードでの出場権を手に入れた広島大学(中国地区代表)と対戦。試合は中大が主導権を握りながらも広島大を攻めあぐねる展開に。中大はハーフタイムに北浜琉星を、そして広島大も東海大戦で2ゴールを挙げた酒井大斗と瀬口廉太郎を投入。両チーム、後半に入り攻撃のギアを上げて試合の流れを引き寄せようとする。
 この交代起用が奏功したのは中大だった。51分、中大は鷹取駿也の左からのクロスに北浜がジャンピングヘッド。先制した中大は62分に4人の選手を一気にピッチへと送り出し勝負に出る。すると65分、交代したばかりの杉山耀建のパスに北浜が抜け出し、GKとの一対一を制して追加点。2-0とリードを広げる。しかし広島大も74分に中大からボールを奪ってチャンスを作ると、大渡祐希が蹴り込んで1点を返す。ここから広島大が逆襲に出るかと思われたが、中大もその2分後、杉山のシュートがネットを揺らして3点目。再び広島大を突き放すと、アディショナルタイムにもダメ押しの1点を加えて4-1でフィニッシュ。中大が怒涛の攻撃で広島大の反撃を封じ、決勝への切符を手に入れた。


 準決勝のもう1試合は、昨年度大会の準優勝チームである京都産業大学(関西地区第3代表)と東海大学(関東地区第8代表)の"東西対決"となった。立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けたのは京産大だった。サイドから東海大の守備を揺さぶるが、なかなかネットを揺らすまでには至らない。しかし32分、京産大は右サイドからチャンスを作ると山村朔冬のクロスに菅野翔斗がダイレクトボレーでゴールネットを揺らす。後半は東海大が攻め込むが京産大も冷静にこれを跳ね返し、前半に挙げた1点を守りきって試合終了。1-0で東海大を下した京産大が、強化ラウンドという形ではあるが昨年に続き決勝の舞台に進んだ。

 『MCCスポーツpresents 2024年度 第73回 全日本大学サッカー選手権大会』強化ラウンド・決勝は、中大と京産大の"東西対決"となった。全国大会では初対戦となる両チームが、どんな戦いを繰り広げるのか。強化ラウンド初の王者は古豪・中大か、ここ数年で存在感を高めている京産大か――。決勝は12月21日(土)12:00より、ひたちなか市総合運動公園 陸上競技場にて行われる。


※本文中のスコアは対戦カードの表記に準拠

(文・飯嶋玲子)


全試合結果と得点者


中央大 4(0-0)1 広島大
得点者)【中大】北浜琉星×2、杉山耀建、佐藤陽輝【広島大】大渡祐希

京都産業大 1(1-0)0 東海大
得点者)【京産大】菅野翔斗
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著者プロフィール

一般財団法人全日本大学サッカー連盟は、大学サッカー界全体の競技力向上を目指すとともに、フェアプレーの実践やスポーツ文化の振興などを目的として活動しています。全日本大学選抜の活動をはじめ、全国9地域の大学代表が競う『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)、『総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』といった全国大会、選抜チーム地域対抗戦『デンソーカップチャレンジサッカー』、日韓両国の大学選抜が対戦する『DENSO CUPSOCCER 大学日韓(韓日)定期戦』などを実施しています。

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