強化ラウンド・準決勝進出は中央大学、東海大学、京都産業大学、広島大学に決定!
中央大学が唯一全勝でグループステージを突破! 広島大は首位・東海大学に勝利しワイルドカードに
【予選ラウンド結果一覧】 【©JUFA】
予選ラウンドで敗退した10チームと、理事会推薦の2チームで行われる『MCCスポーツpresents 2024年度 第73回 全日本大学サッカー選手権大会』の強化ラウンドは、12月17日(火)にグループステージ最終戦となる第3節を迎えた。
グループ2は、すでに前節で東海大学(関東地区第8代表)がグループステージ突破を決めているが、残る2グループは今日の結果次第でノックアウトステージ・準決勝進出チームが決まる。また、各グループ2位チームの中から、首位チームに対してもっともよい成績を残したチームがワイルドカードとして準決勝に駒を進めることができる。
そのため、グループステージ突破をかけた最終節はどの試合も激しいゴールの奪い合いとなった。
■グループ1
大会初勝利を懸けて最終戦に臨む八戸学院大学(東北地区第1代表)と四国学院大学(四国地区代表)の試合は、四院大が開始早々に先制すると22分にも追加点を挙げてリードを2点差に広げる。しかしここから八学大が反撃を開始。栗澤陸がハットトリックの活躍で逆転に成功すると、終盤の83分にも1点を加えてスコアを4-2に。四院大も終了間際に1点を返すが同点にまでは至らず4-3で試合終了。八学大が最後に待望の白星を挙げて大会を終えた。
2連勝でグループステージ突破に王手をかけている中央大学(関東地区第4代表)は、こちらも中大に勝てば逆転で準決勝進出が決まる新潟産業大学(北信越地区第3代表)と対戦。低調な滑り出しとなった両チームだが、中大は40分に先制点を挙げると、44分には遠山湧斗が3試合連続となるゴールで0-2に。さらに45+1分にも追加点を決め、わずか5分強で中大が0-3と大きくリードを奪った。後半に入ると中大はさらに攻撃のギアを上げて新産大から次々とゴールを奪い、終わってみれば0-8と圧勝。3グループ内唯一全勝での首位突破となった。
■グループ2
引き分け試合が相次いだグループ2は、唯一2連勝の東海大学が前節に首位突破を確定。最終節の焦点は、ワイルドカードにつながる2位チームにあった。2試合ドローの広島大学(中国地区代表)は首位・東海大と対戦。たとえ東海大に勝利しても首位には届かないが、"首位に勝利した2位チーム"としてワイルドカードに選ばれる可能性が高くなる。しかし先手を取ったのは東海大。開始早々に先制点を挙げ"無敗のグループ突破"に向けて攻勢を強める。だが広島大も43分にペナルティーキックで同点に追いつくと、前半終了間際に酒井大斗がペナルティーキックに続くゴールを決めて逆転に成功。後半も東海大の攻撃を粘り強く跳ね返し、1-2のまま試合終了。他チームの結果次第ながら、ワイルドカードによる準決勝進出に望みをつなげた。
ともに1分1敗の富士大学(東北地区第2代表)と日本文理大学(九州地区第3代表)の試合は、富士大が多くチャンスを作るものの、文理大が前半のうちに髙畑涼が2点を挙げてリードを奪う。富士大も前半終了間際に1点を返すが、文理大は後半さらに1点を加えて再び富士大を引き離す。富士大もさらに1点を奪うものの追いつくことはできず2-3でタイムアップ。シーソーゲームを文理大が制して待望の初勝利を収めた。
■グループ3
2連勝でグループ首位の京都産業大(関西地区第3代表)は勝点3差の2位・新潟経営大学(北信越地区第2代表)と対戦。両チームの得失点差は1。新経大が勝てば京産大を上回り、首位に立つ可能性も。しかし京産大は開始早々の1分に先制すると、31分にもペナルティーキックを決めて追加点を挙げ2-0で試合を折り返した。このまま京産大が3連勝で首位突破かと思われたが、後半の半ばから新経大が反撃を開始する。まずは75分、フリーキックからのこぼれ球を押し込んで1点を返すと、85分にはペナルティーキックを獲得。これは相手GKに弾かれるものの、それを押し込んでついに同点に追いつく。さらにその3分後、白井敬がこの試合2点目となるゴールを決めて新経大が逆転に成功する。だが、京産大もアディショナルタイムに突入した90+5分に田中寿宗が劇的なゴールを決めて再び同点に。試合は3-3で終了し、京産大が首位の座を堅持し準決勝進出を決めた。
すでにグループステージ突破の可能性のなくなった札幌大学(北海道地区代表)と東京国際大学(関東地区第5代表)だったが、両チーム最後までゴールを狙い続ける激しい試合展開となった。先手を取ったのは大会初勝利を目指す札幌大。前半序盤に2点を挙げてリードを奪うが、東国大も前半のうちに1点を返すと、後半に3点を重ねて2-4と突き放す。札幌大も終了間際に1点を返し同点を狙うが、東国大もアディショナルタイムに1点を追加し3-5でフィニッシュ。東国大が勝利し、グループ2位につけた。
12月19日(木)に行われる準決勝の組み合わせは以下のとおり。
グループステージ終了時点で勝点合計が多いチームを上位とし、相当順位を決定している。
中央大学(1位相当) vs 広島大学(ワイルドカード)
京都産業大学(2位相当) vs 東海大学(3位相当)
会場はIFAフットボールセンター。キックオフは両試合12:00となる。
決勝に駒を進めるのは関東か関西か、それとも中国か……。
※本文中のスコアは対戦カードの表記に準拠
(文・飯嶋玲子)
【©JUFA】
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全試合結果と得点者
八戸学院大 4(1-2)3 四国学院大
得点者)【八学大】栗澤陸×3、梁現竣【四学大】室天舞、中西拓斗、河元海
東海大 1(1-2)2 広島大
得点者)【東海大】鈴木遼【広島大】酒井大斗×2
京都産業大 3(2-0)3 新潟経営大
得点者)【京産大】山村朔冬、横窪皇太、田中寿宗【新経大】白井敬×2、仲野愛斗
新潟産業大 0(0-3)8 中央大
得点者)【中大】 杉山耀建、遠山湧斗、田中幹大×2、岡野一恭平、西岡隼平、北浜琉星、尾川丈
富士大 2(1-2)3 日本文理大
得点者)【富士大】原田遥翔×2【文理大】髙畑涼×2、川原琉翔
札幌大 3(2-1)5 東京国際大
得点者)【札幌大】河合駿樹×2、櫻井廉【東国大】神谷悠介、古谷柊介、尾崎岳人、吉田桂介、オウンゴール
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