【ラグビー/NTTリーグワン】世界を制した強力タッグが復活。松田力也と姫野和樹の同級生コンビも共闘へ<トヨタヴェルブリッツ>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

リーグワンが誕生してから、5位、6位、7位と順位を落としている一方で、クオリティーの高い選手がそろっていると言われ続けてきたトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)。今季こそリーグの主役に躍り出そうな予感がする。

理由は大きく二つ。一つ目は、日本最高の司令塔とも評される松田力也が、常勝軍団の埼玉パナソニックワイルドナイツから加入したこと。髙橋汰地は「力也さんはキックパスの精度が高く、アタックのオプションが広がった」と、早くもコンビネーションに好感触を得た模様。帝京大学の同期でもあり日本代表としてともに世界と戦ってきた姫野和樹は、「ゲームメーク、ゲームマネジメントが日本で一番うまい。強くて重くてデカいフォワードを前に進めてくれるし、トヨタVのスタンドオフに一番ヒットする」と、大きな期待を寄せている。

もう一つは首脳陣。2019年度にディレクターオブラグビーに就任していたスティーブ・ハンセンが今季はヘッドコーチとして最初から現場に。そこに共同コーチとしてイアン・フォスターが加わった。二人はニュージーランド代表(オールブラックス)でも共闘し、ラグビーワールドカップ優勝など数々の栄光をつかみ獲ったコンビ。世界最強のタッグが復活したと言っていいだろう。

最高峰の首脳陣を得た姫野は「めちゃくちゃ面白いラグビーになっています。自由度も高くて自分たちのスキルを生かしながらプレーしていく感じですね。やるべきことがすべてオーガナイズされていてクリアになった」と、すでにチーム内に大きな変化が起きていると語る。

その二人の目標は、「リーグワンはすべてにおいて世界トップのタフなリーグだが、チームには才能がそろっている。もちろんわれわれは優勝を目指す」とコメントも一致。ラグビーを知り尽くした世界一の頭脳が、どうトヨタVを変化させるのか興味深い。

さらに、今季はキャプテン姫野の後継者と期待される奥井章仁など新人も実力派ぞろい。チーム内競争が激化し戦力は格段にアップするはずだ。これまでブレイクできそうでできなかったトヨタVが、リーグワンの台風の目になる。

(斎藤孝一)

注目選手) FL 姫野和樹

【©ジャパンラグビーリーグワン】

「ひさしぶりにラグビーが楽しかった」と、日本代表のヨーロッパ遠征を終えた姫野。今回はキャプテンという肩書きが外れ、ヘッドコーチからも「自分にフォーカスをしてほしい」と言われたことで、自分の時間を増やすことができたようだ。そこで発見したのが、多くのものを背負い過ぎていた自分の姿。チームに戻ると再びそのキャプテンという肩書きが加わるが、楽しむ感覚を取り戻したこと、そして盟友・松田力也との共闘で、パワーアップした姫野が見られるはずだ。
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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