SG第39回グランプリ直前「BOATBoy黒須田編集長のドリーム戦解説!」

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SG第39回グランプリは、ボートレース住之江にて明日から開催。
本記事では、注目ポイントをBOATBoy黒須田編集長が解説する。
皆さん、ぜひ参考に!

<グランプリ出場選手 賞金ランク上位6名>
1位・馬場貴也(滋賀)¥148,701,833
2位・毒島誠(群馬)¥126,213,033
3位・桐生順平(埼玉)¥118,277,333
4位・茅原悠紀(岡山)¥109,653,333
5位・峰竜太(佐賀)¥104,026,333
6位・池田浩二(愛知)¥102,463,000

 ボートレースの1年はこの日のためにある。そう言っても過言ではない、年間最大のビッグイベント。それがグランプリだ。すべてのボートレーサーが目指す夢の場所であり、しかしほんの一握りしか辿り着けない特別な場所。今年も「グランプリ戦士」という栄誉をまとった者たちが、すべてを懸けて戦う一戦がやって来た。毎年書いていることだが、これを見ずしてボートレースファンは年を越すことなどできない。
 
 グランプリに出場するのは、チャレンジカップ最終日までの賞金上位18名。このうち、7〜18位が初日と2日目にトライアル1stを戦い、勝ち抜いた6名が賞金ランク1〜6位に合流し、3〜5日目にトライアル2ndを戦う。その2ndを勝ち抜いた上位6名が優勝戦=賞金王決定戦に駒を進める。優勝賞金はド破格の1億1000万円!さらに最大の名誉である黄金のヘルメットが与えられる。優勝者は問答無用で、今年の主役へと上り詰めるのだ。

 まず、トライアル1stは超過酷。わずか2戦で運命が決まってしまうのだ。得点率下位6名は3日目からグランプリシリーズに合流することになり、グランプリの舞台からは降りなければならない。その屈辱を免れんと、強烈な思いでバチバチにぶつかり合うトライアル1stは実にアツい! そして、1stの得点率上位6名と賞金ランク1〜6位が激突するトライアル2ndはさらにアツい!

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 ここでは、1stを免除されてトライアル2ndから登場する賞金ランク1〜6位で出場する6名を紹介しよう。
 賞金ランク1位で登場するのは馬場貴也。昨年は2位、一昨年は1位と、3年連続でトライアル2nd第1戦を1号艇で戦う。これがすでに快挙だ。ただし、昨年は妨害失格、一昨年はスタートで後手を踏んで4着と、不本意すぎる初戦となった。今年はそのリベンジを果たさなければならない初戦となる。賞金ランク1位で登場することになった原動力は、8月のボートレースメモリアル優勝。これは昨年に続く連覇であった。真夏の主役が真冬の主役にもなれるか。屈指のスピードターンに磨きをかけて、渾身で臨む一戦だ。

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 2位は毒島誠。3月にボートレースクラシックを優勝し、今年のグランプリ戦線を牽引してきた。そのクラシックは意外にも約3年半ぶりのSG制覇で、一時はなかなか結果を出せなかったSGでようやく本領を発揮した瞬間だった。昨年、一昨年はトライアル1stからの参戦で、2年連続でまさかのシリーズ回りを喫している。しかもいずれも予選トップ通過を果たしながら、敗退するという屈辱を味わった。今年は2ndからの登場で、一直線に頂点を目指すのみ。悲願達成にあらゆる策を繰り出してくることだろう。

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 3位は桐生順平。10月のボートレースダービー優勝は鮮烈だった。デビュー以来の念願であった地元戸田でのSG制覇。普段はクールさも漂う桐生が喜色満面で歓喜に身を任せる姿は印象的だった。毒島は意外にも3年半ぶりSG制覇だったが、桐生は意外すぎる約7年ぶりのSG制覇だった。頂点に手が届かないという呪縛は完全に断ち切られた。ならば2度目のグランプリ戴冠があってもまったく驚くに値しないだろう。

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 4位は茅原悠紀。毒島や桐生のSG制覇のブランクも意外だが、この男のそれはさらに上回る。誰が約10年もSGタイトルを手にしないなどということを想像しただろうか。そう、7月のオーシャンカップ制覇が長すぎるトンネルを脱出した2度目のSG制覇。その10年前とは、6コースから峻烈なスピードターンで差し切った14年グランプリだ。あの衝撃を覚えている者なら、誰もがその再現を待ち望んでいるはず。その態勢が整った今、途轍もない気合を抱いて住之江の舞台に立つだろう。

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 5位は峰竜太。今年はなかなかSGで結果を残せず、苦しんだ1年だっただろうか。SG優出を逃し続け、ようやくファイナルの舞台に立てたのはボートレースダービー。しかも1号艇だった。しかし桐生の鮮やかすぎるツケマイを浴びて敗退。ついにSGタイトルを手にできないまま、年末を迎えてしまった。それでも、トライアル2ndからの登場をかなえてしまうのが、この男の強さである。やはり力量は図抜けているのだ。今年のここまでの7つのSGで溜まりに溜まった鬱憤を、まとめて晴らしたいグランプリとなる。

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 6位は池田浩二。昨年と同様の、6位での出場となった。チャレンジカップで平本真之と菊地孝平をまとめて交わしての6位浮上。まさにスーパー勝負駆けを体現することになったのだった。峰同様、SGタイトルを手にせずにベスト6に入るというレベルの高い安定感で、マスターズ世代となった今もそれは衰えることはない。もし優勝すれば、歴代最多タイに並ぶ3度目の黄金のヘルメット戴冠。その勲章を手にするべく、妥協のない戦いを見せる。
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