久保は途中交代、レアル・ソシエダはラス・パルマスとスコアレスドロー

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

ラ・レアル、公式戦6戦無敗をキープ

 ラ・リーガ第17節、2024年ホーム最終戦となるこの試合、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は本拠地にUDラス・パルマスを迎えた。試合前にはヤヌザイやサンドロなどかつてラ・レアルに所属した選手とかつてのチームメート達が談笑するシーンなども見られた。ディエゴ・マルティネス監督が10月に就任したラス・パルマスは足元の技術に優れたGKシレッセンの長短のパスを起点に効率良く攻撃を組み立てるスタイルで好調を維持している。

 3分のMFスチッチのシュートとを皮切りに、怪我から復帰したMFスビメンディのミドルシュートなど序盤から攻勢をかけるラ・レアルだが、枠を捉えることができず、幸先の良いスタートとはならない。虎視眈々と好機を伺うラス・パルマスは12分、スビメンディの緩くなったバックパスを拾ったFWハイメ・マタがGKレミロとの1対1に持ち込むが、シュートを見極めたレミロが左足でこれをセーブ。公式戦5試合連続クリーンシートを記録する守護神が大きく立ちはだかる。

 その後、16分再びカウンターから数的不利の中ピンチを迎えたラ・レアルだが、MFアルベルト・モレイロのシュートも右手一本でストップ。25分、ロングボールに抜け出しやMFセルヒオ・ゴメスがワンタッチで中央へ折り返す。DFに当たったこぼれ球をFWオヤルサバルが狙うが、クロスバーを強打し、絶好機をものにすることができない。互いに好機を迎えながら決めることができない一進一退の攻防が続く中、ポルトガル人MFエスーゴへのブライス・メンデスへの激しいタックルを機に試合の空気が変わる。

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 前述のプレーに警告が出なかったことにより、ラス・パルマスのラフプレーがエスカレートしていく。39分、エスーゴとアランブルが交錯したシーンでは、久保が主審に抗議しイエローカードを提示されることとなった。序盤のオープンな展開から一転、主審のレフェリングが目立つこととなり、選手の負傷のリスクを無視した判定に本拠地のサポーターからは大ブーイングが起こった。前半は0−0で終了。

 後半になっても、状況は変わらず、53分には久保がタッチライン際でのドリブル中にDFミカ・マルモルに背後から突き飛ばされるシーンがあったが、これもお咎めなし。56分、FWサンドロがエリア内から強烈なシュートを放つが、クロスバーに嫌われ得点とはならない。67分に久保との交代で出場したバレネチェアがピッチに入るや否や自身の好調さを見せ、鋭いドリブルでラス・パルマス守備陣を手玉にとるが攻守に存在感を見せるGKシレッセンの牙城を崩せない。

 終盤にはFWオスカルソンも投入されホームでの勝利を目指したラ・レアルだが、この日は1点が遠く、試合はこのままスコアレスドローでホイッスルの音を聞くこととなった。無失点こそ継続されたが、2024年の本拠地最終戦を勝利で祝うことができなかった。次戦は21日、敵地ビーゴにてセルタ・デ・ビーゴとの年内最終戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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