プロ初セーブに初勝利。来季への足掛かりのシーズンとしたロッテ菊地。明るいキャラも魅力

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

プロ初セーブのボールを手にする菊地吏玖投手 【千葉ロッテマリーンズ提供】

 ボールを嬉しそうに受け取った。9月11日のバファローズ戦(京セラドーム大阪)でプロ2年目の菊地吏玖投手は3回を投げて無失点。見事、プロ初セーブを挙げた。

 「3イニング投げたらセーブがつくことは知っていた。自分の中でもいくつもりでした」と菊地。

 2イニングを投げ終わってベンチに戻ってきたタイミングで首脳陣に「最後まで行くぞ」と声をかけられると「もちろん、行きます!」と力強く返答した。終わってみれば3回を投げて被安打1、4奪三振、無失点。見事に期待に応えた。

 ベンチで見守った吉井理人監督も試合後、ニンマリとした表情で2年目右腕と握手をした。「いつか機会があればセーブを記録してあげたいと思っていた。選手はやはりなんでもいいので記録がつくと自信になる。その場面をずっと探していた。そして今日、実現した」と指揮官はメディア対応で菊地を3イニング投げさせた理由を説明した。

 昨年、専修大学から即戦力右腕としてドラフト1位で期待をされて入団をしたものの1年目は1試合の登板のみに終わった。ただ吉井監督は「打ちづらいストレートをもっている。そしてフォークもいい。打者としてはフォークをケアしながらあのストレートを打つのはなかなか至難の業だと思っていた。体力もついてきたし、とても明るい子で前向きないいマインドを持っている。まだ野蛮なところ、粗削りなところはあるけどとても期待をしている選手」と絶賛し、期待を寄せ続けていた。

 今年は5月に一軍登録をされるも6月1日に抹消。その後、再び8月に一軍昇格をするとまずはビハインドの場面から登板し、少しずつ自信をつけながら確実に実績を作ってきた。プロ初セーブを手にすると9月30日のイーグルス戦(楽天モバイルパーク)では初勝利。今シーズンは20試合に登板をして防御率2・25を記録し飛躍への足掛かりを作った。

 「去年は悔しい思いをしたのでなんとか中継ぎとして少しでもチームに貢献したい想いだけでした。充実はしていましたけど来年を大事にしたい」とすでに来季へ気持ちを昂らせている。
 
 菊地がプロ初セーブを挙げた試合は京セラドーム大阪でのシーズン最終戦。チームメートと共に試合後のスタンドへの挨拶を行った菊地は率先してチームの誰よりも前に出ると「ありがとうございました!」とドーム内に響き渡るほどの大きな声で挨拶を行い、スタンドから拍手を受けた。剛速球と落差の十分のフォークと共にその持ち前の明るさも菊地の魅力だ。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

球団に関するニュース、球団広報によるコラム、オフィシャルライターによるチームのこぼれ話や球団情報をお届けします。お楽しみに!!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント