【ラグビー/NTTリーグワン】「誰よりも体を張る」。同じ職場で働く二人のキャプテンがけん引役<クリタウォーターガッシュ昭島>

クリタウォーターガッシュ昭島 【©ジャパンラグビーリーグワン】

昨シーズンの入替戦は、2年連続で日本製鉄釜石シーウェイブスとの戦いに。だが2試合とも勝点を得られず、再びディビジョン2昇格のチャンスを逃した。今季は新キャプテンに加入4シーズン目の中尾泰星、新バイスキャプテンに同5シーズン目を迎える北條耕太を据えて、3度目の正直をつかみにいく。

中尾と北條。ラグビーでも仕事でも同じ“職場”で働く二人は、ともに過ごす時間が長く結束は強い。そんな若いリーダーを支えるのが、デーモン・レエスアス、ピアーズ・フランシス、横田大輝、杉森健太郎の『リーダーズサポート』だ。また、このオフシーズンにはスーパーラグビーの強豪ブルーズとパートナーシップ契約を締結。さっそく若手のレオ・ゴードンとキング・マックスウェルが加入し、チームに新しい風を送り込んでいる。

今季のクラブスローガンは『PASSION(情熱)』。選手間での対話を通じて導きだしたスローガンの下、プレーシーズンマッチではD1、D2との格上の相手と対戦し、チーム力をアップさせてきた。中尾キャプテンは言う。「(格上との)試合の内容には満足していないが、一つでも勝ったことは大きい。アタックもディフェンスも今季からシステムが変わりましたが、スクラムとセットピースの強みが出せて、自信になりました」。

新シーズン開幕を前にして、「1試合1試合、どんな状況でも自分たちの100%を出し切ってプレーすれば、勝てると思います。そこまでやって負けたら仕方がない。そういう気持ちをもって、一つひとつ出し切る。まずは僕自身が率先して、体現していきたい」と、熱い気持ちを前面に出す。これは中尾の最大の魅力だ。

北條バイスキャプテンも負けてはいない。「キャプテンよりも体を張りたい。キャプテンとバイスキャプテンは誰よりも体を張ってラグビーと仕事をします」と、さらに強い覚悟を口にする。

念願のD2昇格へ。クリタウォーターガッシュ昭島の新たなシーズンが幕を開ける。

(匂坂俊之/Rugby Cafe)
【注目選手】
SO ピアーズ・フランシス選手

クリタウォーターガッシュ昭島 SO ピアーズ・フランシス選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

現日本代表ヘッドコーチを務めるエディー・ジョーンズの薫陶を受け、ラグビーワールドカップ2019日本大会にも出場した元イングランド代表。昨季は加入1年目でディビジョン3のベストキッカー賞を受賞した。今季はバックス陣のリーダーも務める。昨季のキック成功率は82.2%だったが、今季は「93%が目標」と、細かい数字に本気度がうかがえる。2015年から毎年アメリカのアリゾナでNFLのキックトレーニングを続けてきた努力家が、念願のD2昇格に向けてチームを引っ張る。
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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