久保は1アシスト、レアル・ソシエダは3−0でディナモ・キーウに勝利

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

公式戦無失点での5連勝で好調のラ・レアル

 ヨーロッパリーグ(以下、EL)グループステージ第6節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は本拠地レアレ・アレナにディナモ・キーウを迎えた。国内リーグはキーウで戦うことができるが、今なお続く戦争の影響によりELでは中立地のハンブルクで戦うことを余儀なくされる困難な状況のD・キーウはここまで5試合を終え、5連敗で36チーム中最下位。一方、同16位のラ・レアルは公式戦をクリーンシートで4連勝と好調を維持し、この一戦に臨んだ。

 夏を思わせる暖かい11月を過ごしたサン・セバスティアン。12月に入ってからは思い出したかのように冬が到来し、山間部には積もった雪が見られるようになった。気温7度、小雨の降る中、D・キーウの選手達はウクライナの国旗を羽織り入場し、レアレ・アレナのサポーターも大きな拍手で出迎えた。出産立会いのためレガネス戦を欠場したオドリオソラ、怪我から復帰のオスカルソン、トゥリエンテスがベンチ入りした。

 キックオフの笛と共にD・キーウゴールへと迫るラ・レアル。怪我で召集外となっているスビメンディに代わり中盤の底を任されたウルコ、そしてオラサガスティが攻守に躍動し主力の不在を感じさせないゲームメークで試合を優位に進める。攻撃が奏功したのは19分、オヤルサバルがエリア内で倒されPKを獲得。コースの甘くなったシュートは一度はGKに止められるが、自らこぼれ球を押し込み先制に成功。アドバンテージを得たラ・レアルの攻撃の手は止まらず、直後の20分にもウルコのパスも起点に連続して好機を得る。

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 そして24分、ゴール前で粘るラ・レアルは久保のパスを受けたベッカーが角度のない位置から豪快にシュートを放ち、わずかにDFに当たったシュートはニアへ突き刺さった。さらなる得点を目指すラ・レアルの攻撃を牽引するのは久保。27分には鋭いスルーパスからブライス・メンデス、オヤルサバルの好機を演出。攻勢の続くラ・レアルは33分にダメ押しとなる3点目を決める。オラサガスティのスルーパスを受けたオヤルサバルがエリア内で冷静に相手をかわしGKのニアをつく。終始相手を圧倒したラ・レアルが3−0で前半を終える。

 大きなアドバンテージを持って後半を迎えたラ・レアルはパブロ・マリンがB・メンデスに代わりピッチへ。一方、ハーフタイムで修正を施したD・キーウが攻めるシーンが増えていくが決定的なピンチにまでは至らない。そして58分、アランブル、オヤルサバル、久保に代わりオドリオソラ、オスカルソン、マグナセライアが途中出場を果たす。出場機会を得た選手達は積極的なプレーを見せるが攻撃が噛み合わず、D・キーウに反撃を許してしまう。

 オスカルソンのポストプレーから攻撃を組み立てるラ・レアルだが、前半のような連携は影を潜め単調な攻撃に終始する。78分のウルコの交代時には出色の活躍を見せたカンテラーノに大きな拍手が送られた。若手選手の活躍、週末の試合に向けて主力の温存に成功、さらに公式戦5連勝となる勝利をあげ多くの好材料を得て試合を終えたラ・レアルは12位まで順位を上げ、決勝トーナメントにプレイオフなしで進出できる8位以内まで勝ち点差1とした。

次戦は15日、レアレ・アレナにてラス・パルマスとの一戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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