【スキー】若月隼太が参戦!アルペンスキーW杯男子ジャイアントスラローム第3戦

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【スキー】若月隼太が参戦!アルペンスキーW杯男子ジャイアントスラローム第3戦

12月1日のイタリアでのFISレースで優勝、ヨーロッパカップでもポイントを獲得して上り調子の 若月隼太選手、2本目進出に期待です 【写真/Alessandro Trovati】

先週8日にアメリカ・ビーバークリークで行われた男子ジャイアントスラローム(GS)第2戦はスイスのベテラン、トーマス・タムラーが35歳にしてW杯初優勝を遂げ、前日のスーパーGでのマルコ・オーダーマット、前々日ダウンヒル(DH)でのジャスティン・ムリジエ(こちらもW杯初優 勝)の勝利と合わせてスイスチーム3連勝に華を添えました。

SNOW JAPANからは、ただ一人、加藤聖五(野沢温泉SC)選手が61番スタートで出場しましたが、コース前半でターン内側に転倒し、1本目途中棄権に終わりました。

加藤聖五選手は、レース翌日9日にはカナダに移動し、10日にノースアメリカカップのスーパーGに出場、+1.34秒の9位で自身のFISポイントを更新しました。
その後11日もSG、12、13日はGSに出場して、先日23.00に更新したFISポイントのさらなるアップを目指します。 そのため、今回のヴァルディゼールW杯はスキップし、次回W杯は22日のGS第4戦イタリア・ア ルタバディアに出場します。

今週土曜日、14日(日本時間午後5時30分スタート)のW杯フランス・ヴァルディゼールGSには、現在日本人トップのGS・FISポイント21.53(89位)を持ち、1日のイタリアでのFISレース で勝利した若月隼太選手(ホテルロッソ・スキークラブ)が出場します。
『ヴァルディゼールは個人的に好きなスロープで、サロモンチームにとっても「ホームレース」になるので最高のパフォーマンスをしたいです』と意気込みを語ります。

FISレース優勝の後、スイスでのヨーロッパカップGS2戦に出場し、1戦目29位、2戦目1本目14 位(2本目途中棄権)と「(調子は)いい方向に向いている」と前向きな若月隼太選手、所属のワールドレーシングアカデミー(WRA)のホームゲレンデ、イタリアのフェルダースで調整してレース前日にヴァルディゼール入りします。
開幕戦セルデンの時期は腰痛に悩んでいた若月選手ですが、セルデン出場後に休養をとり、アス リートに特化した腰のサポーターを練習、レースでも使用するようにして、現在は全く問題なく、自身のパフォーマンスを発揮できるようになっています。
若月選手、自身初のW杯順位獲得へ、期待は高まります。

GSの翌日15日はW杯スラローム第3戦が行われますが、残念ながらSNOW JAPANからの出場は ありません。(ランキング25位までしか出場できない最終戦を除き、W杯SLに日本人選手が出場しないのは、2022年3月のオーストリア・フラッハウ以来となります)
足首の捻挫で欠場中の小山陽平選手(ベネフィット・ワンスキークラブ)は年末に渡欧し、年明 けのマドンナ・ディ・カンピリオのSL第5戦からの参戦を目標に調整、弟の小山敬之選手(いずみ産業株式会社SC)はすでに雪上復帰していて、12、13日の中国ファーイーストカップSLに出場予定です。

また、開幕戦に出場した佐藤慎太郎選手(置環)と片山龍馬選手(東海大学)は中国で開催中のファーイーストカップ(GS2戦・SL2戦)に出場中で、10日のGS1戦目は片山選手が1位ノルウェー選手に2本合計+0.85秒の3位に入りました。


文:田中慎一郎
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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