久保は休養、レアル・ソシエダはコンケンセを破りスペイン国王杯ベスト32進出

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

ブライス・メンデスのゴールにより120分の死闘を制す

 国王杯第2回戦、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はコンケンセとの一戦のためスペイン中部東クエンカの街を訪れた。コンケンセはセグンダRFEF(実質4部)で戦っており、日本人アタッカー吉村祐哉が所属するチームである。久保の招集外により国王杯での日本人対決は実現しなかった。

 イマノル監督は週末のレアル・ベティス戦から先発を総替えし、前回の国王杯の試合で起用した7選手を含む出場機会の限られるメンバーをピッチに送り込む。オラサガスティ、マリン、ジョン・マルティンと若手が積極的にシュートを放つ序盤。一方コンケンセもカウンターからGKマレロの守るゴールを脅かす。

 守備時に5ー4ー1となるコンケンセに対し攻撃の糸口を見つけることができないラ・レアル。ホームでの一発勝負で金星を狙うコンケンセは吉村が起点となりチャンスを得るなど、格上相手に隙を見ては攻撃を仕掛け、押し込まれながらも前半をスコアレスで終える。

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 後半、ボールこそ保持するものの決定力を欠き試合を優位に進めることができないラ・レアルは62分、バレネチェア、セルヒオ・ゴメスの2人を送り込み攻撃の活性化を図る。さらに74分にはブライス・メンデス、オヤルサバルと次々と主力が登場したが、ラ・レアルは90分で試合を決めることができず、延長戦へ突入。

 延長前半早々の92分、ついに試合が動く。ブライス・メンデスが左に展開したボールをセルヒオ・ゴメスがダイレクトで中に折り返す。

PA内に侵入したブライス・メンデスが放ったグラウンダーのシュートが敵味方の密集するエリアをすり抜けゴール右隅へ。ラ・レアルが待望の先制点を決める。

 同点でのPK戦は避けたいラ・レアルだが、ホームのコンケンセは攻撃の手を止めない。この日コンケンセ攻撃陣で唯一のフル出場となる吉村が攻撃を牽引、試合終了のホイッスルまで反撃を試みるがGKマレロの前に1点が遠く、ラ・レアルが死闘を制した。

 次戦は8日、首都マドリーでレガネス戦に挑む。休養を得た久保も合流し公式戦4連勝を目指す。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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