[RUGGERSコラム] オータム・ネーションズ 最終戦 vsイングランド &リーグワン2024-2025のチーム展望
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11月もあっという間に終わりが近づき、ワクワク楽しみにしていたオータム・ネーションズも24日で終了しました。日本代表も帰国し、各チームに戻っていきました。
今年も残り1ヶ月、リーグワン開幕も1ヶ月を切り、各チームもプレシーズンマッチが佳境となってきました。今回のオニギリ's eye!!は、日本代表をはじめ、諸々の日本ラグビーについてeye!!しちゃいたいと思います。
それではいってみましょう!
まずは日本代表ですが、前述の通り、オータム・ネーションズシリーズを終えて帰国しました。
最終戦は6月にも対戦したイングランド代表との対戦でした。日本代表出場メンバーは以下の通りです。
【日本ラグビー協会Instagram参照】
試合ですが、前半からイングランドのフィジカルとキックが発揮され、徐々にイングランドペースとなり、スコアが動いたのは前半9分にイングランドがラインアウトからモール、BK展開でラインブレイクし、サポートしたベンアールのトライ。その5分後にイングランドのFLサムアンダーヒルがラックサイドをキャリーしトライ。さらに23分、31分とモールでトライを取られ、あっという間に前半30分で0-28とリードされます。しかし、前半34分に外のスペースに展開し、ライリーがラインブレイク、最後は齋藤がサポートしてトライ。トライ後に吠えた齋藤選手は相当モヤモヤしていたのだなと感じました。その後、イングランドがもう1トライを決めて7-35のイングランドリードで前半を折り返します。
後半はフロントローの竹内と李が交代し、フレッシュで勢いのある選手が続々と入ってきました。ここから15分スコアが動かず、日本は後半のスタート、粘ったDFそしてスクラムでペナルティをとり、日本の流れが来るかなと感じた矢先、日本がラインアウトミスをし、そのミスを逃さないイングランド、キックで裏のスペースへ、WTBフリーマンがバックフリップパスし、最後はFBファーバンクがトライ。その後、お互いメンバー交代を重ねて、後半22分に日本らしい超速なトライが見えました。タタフからのオフロードパスに長田がサポート、長田がタックルされて倒れながら藤原へ、ラック形成し、姫野から森川へパス、森川がまた姫野へオフロードパスし、そのまま姫野がトライ。早いテンポで相手がいい形でDFできない間に前進していきトライ。これこそ超速ラグビーの形なのかなとオニギリ的に期待が持てるトライでした。そして、最終スコアは14-59でノーサイド。点差は離れましたが、随所で戦える場面がありつつも、戦える時間がまだまだ足りないというのが印象的でした。
このイングランド戦でオータム・ネーションズは終了となりましたが、オニギリが見てて感じたことは、若手が多い中、特に初キャップが20人で、2024年に入ってこれだけの若手が日本代表の試合を経験できたことはこれからの将来を考えると大きいことでしょう。復帰1年目で4勝7敗と戦績は納得いかないエディジョーンズHCですが、会見では明るい未来への投資という考えで経験をつませるという点では非常に良かったのではないかと感じました。課題は多く挙げられていますが、新しい超速ラグビーというスタイルが今後どのように進化していくのかワクワクですね。
日本代表の活動が一旦終わり、さぁさぁさぁここからリーグワンですね!
12月21日、22日で開幕戦が始まるという中、各チームプレシーズンマッチで熱い試合が繰り広げられております。日本代表メンバーや海外で活躍する外国人選手らがいない中で、若手や昨年まで出場機会が少なかった選手、怪我で苦しんでいた選手ら、日本代表メンバーもモタモタしてられないほど、各チームでのレギュラー争いがヒートアップしています。ここからは、各チームのオニギリが注目するポイントを挙げてみたいと思います!
ディフェンディングチャンピオンのBL東京は、オータム・ネーションズ前まで日本代表に招集されていたリーチはじめ大きな入れ替わりもなく、昨年決勝に出場していたメンバーは全員残っています。モウンガ、フリゼルと国際経験豊富なメンバーと、今季日本代表に招集された原田、木村、松永と今季も期待が持てます。
決勝で惜しくも涙した埼玉WK。昨季をもって埼玉そして日本代表FWの中心として活躍していた堀江が引退し、SHとして牽引していた内田が引退、日本代表でもお馴染みの松田が移籍と、要の部分が離れたが、選手層の厚い埼玉WKには大きな影響は出ないと感じています。坂手、稲垣、ミラーをはじめとする1列、長身LOデヤハー、世界ベスト15のデアレンデ、驚異的なスピードを持つコロインベテらの海外勢、そして日本代表BKの中心となるライリーがおり、そしてここに新人選手らがどのように絡むのか楽しみです。
2年連続で決勝まで進むことができなかった東京SG。今季から元日本代表だった小野HCに変わり、全体的な若返りを感じます。SHとして中心プレーヤーだった齋藤がフランスのトゥールーズへ移籍し、長年FWを牽引してたツイが浦安DRへ移籍と、こちらも大きな変更はないが、トヨタVからSH福田が加入したのは大きい。オールブラックスを引退したサムケイン、南アのトライゲッターのコルビと、昨年同様の海外メンバーと日本代表経験者が16人、ジュニアジャパンやU20なども入れたらほぼ全員といえるほど日本人選手のレベルの高さを象徴しています。2017-18シーズンから優勝が遠のいている今季こそまずは決勝に進みたいところです。
昨季は惜しくも4位で終わった横浜E。沢木監督となって5シーズン目。そろそろ沢木監督の胴上げが見てみたいと願っているオニギリですが、今季も充実した戦力が揃っています。やはり南アフリカ代表で活躍しているデクラーク、クリエルの2人が昨季ケガで不在だった期間が長かったのは痛手であった。今季日本代表には岡部、梶村、祝原が選出され、特に岡部はほぼ試合に出場していた経験を今季リーグワンで出すか注目しています。日本代表から離れたがスキル、判断でずば抜けているSO田村と、その後継者として期待されているSO武藤がどのように試合に絡んでくるか楽しみです。
昨季5位と明るい兆しが見えた神戸S。日本人選手の移籍が多かったが、昨年の中心選手らはそのまま残りました。元オールブラックスのレタリックと、日本代表のSOとして活躍している李が共同キャプテンで牽引する中、日本代表にはコストリー、サウマキ、濱野、山下が選ばれ、特にコストリーと濱野はオールブラックス戦やヨーロッパ遠征でも活躍した2人。この2人の経験はチームにエナジーをもたらすに違いありません。神戸Sは経験豊富な選手が多く、イシレリ、具、山下らのフロントロー、ラファエレ、リトル、山中と、W杯やサンウルブズでも中心だったプレーヤーが揃っています。まさに若手とバランスよくなれば脅威的なチームとして期待が持てそうです。
一昨年チャンピオンから昨季は6位と振るわなかったS東京ベイ。戦力は充実しているが昨年はHOマルコムマークスが代表戦で負った大怪我がチームに響きました。昨季引退したディンコールズや杉本はじめ若手のエラスマスが健闘したものの、一昨年のFWとしてのまとまりは昨季ありませんでした。しかし、帝京大から江良、明治から為房、廣瀬、慶應から山田と各大学のスター、リーダーが勢揃いし、期待が持てます。すでにアーリーエントリーで出場していたが為房は日本代表にも選ばれ、スピアーズFWを牽引していくことでしょう。また、オペティ、マキシ、藤原、立川、根塚が日本代表に選ばれ、5人とも要所での活躍が見られました。お馴染みのミスタースピアーズの1人、ラピースやファンデンヒーファーらとチーム力としてまとまったら今季上位に再度食い込んでいくに違いありません。
と、さらに続けていきたいのですが今回はここまで!!
残りの6チームは次回お伝えしたいと思います。
以上、オニギリ's eye!!いかがでしたでしょうか?
リーグワンの昨季上位6チームは昨年同様に戦力が充実しており、簡単には越えられない感じがします。いやいやそんなことありません!残りの6チームも今季充実したメンバーが揃っています!
次回もお楽しみにしてください!
大学ラグビーも関東リーグ戦は先週終わり、7年ぶりに大東文化大学が優勝しました。2位が東洋大、3位は惜しくも7連覇できませんでした東海大、この3校が大学選手権へ進むことになります。
対抗戦、関西リーグは今週末に試合が終わり、大学選手権の組み合わせが確定します。
そして、冬の花園高校ラグビーはAシードとBシードが発表され、12月7日に組み合わせが決まります。
高校ラグビー、大学ラグビーもここから未来の日本代表選手が出てくると思うと、ワクワクが止まりませんね。
さぁ残り2024年も1ヶ月、年末までワクワクが止まりません!!
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