【いわさき白露シニア】米シニア参戦を目指す宮本勝昌は菊池雄星の英語インタビューに刺激「あそこまで行きたい」

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明日22日から3日間の日程で、国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニアゴルフトーナメント」が開催。前回大会は2日目にトップに立った宮本勝昌がそのまま逃げ切り、シーズン3勝目と同時に自身初めての賞金王を獲得した。今年は3週前の「コスモヘルスシニア」で2位に入り、すでに2年連続の賞金王を決めている。

「一戦必勝は変わらない」。賞金王が確定していても、いつもと同じ準備と心構えで試合に入る。そんな宮本が「難しかった」と語るのは、前週出場した米シニアツアー「PGAツアー・チャンピオンズ」の1次予選会。「なかなか下を気にしながらプレーすることがないので、妙に安全運転だったりした」。

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宮本がエントリーしたフロリダ会場では20位までが最終予選会に進める。通常の試合なら一番上だけを目指してプレーすればいいが、「下を意識してプレーしたのはプロテスト以来、30年ぶりでした」という。慣れない形式にとまどいながらも、最終的に4日間でトータル8アンダーにまとめ、5位タイで1次予選を突破した。

日本に帰国したのは17日の日曜日。この試合が終わって、来週末には再び渡米して最終予選会に挑む。52歳にはハードなスケジュールだが、「夕方には羽田空港に着いていたから、宮崎のダンロップフェニックスから帰ってきたみたいなもの。寝ちゃえば一緒でしょ?」と、レギュラーツアー時代は2006年~2011年にかけて151試合に連続出場した記録を持つ“鉄人”は平然と話す。

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米シニアツアー参戦を見据え、英語の習得にも力を入れる考えだ。現地に行った際やYouTubeを見て、ネイティブがしゃべるフレーズを「聞こえた通りに発音したりしています」と真似している。最終予選会で5位以内に入れば、来季の米シニアツアーにコンスタントに出場できる見込みで、今後はアプリを使ってオンラインで英会話のレッスンを受けることも考えている。

宮本が目指している英語のレベルは日常会話ではない。優勝時に英語でインタビューに受け答えすることだ。「最近、メジャーリーグの菊池雄星くんが英語でロングインタビューしている動画を見たんです。言っている言葉は我々でも何とかなりそうなワードだけど、あれを文章として完成させて人に伝えるのはすごいこと。あそこまで(の英語レベルに)行きたいと思いましたね」。

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ちなみに男子プロでは、米ツアーで戦う久常涼や、欧州ツアーで戦う中島啓太や金谷拓実も英語でのインタビューを経験したことがある。52歳のベテランも彼らと同じように「優勝したときには英語でインタビューに答えて、感謝をちゃんと伝えられるように」と、カンニングペーパーなしでの優勝スピーチを思い描く。

同じ芹澤信雄に師事する兄弟子の藤田寛之は、米シニアツアーのプレーオフシリーズ最終戦まで勝ち上がり、すでに来季のフルシードを決めている。「藤田さんがいる場所に少しでも近づけるように頑張りたいです」。この国内最終戦をゴールとせず、12月の最終予選会に向けて調子を上げていく。

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