内藤哲也「想像を遥かに超える可能性があるのは“この男”とのタッグ。どんどん進化していくんじゃないですか?」高橋ヒロム「決して急造タッグではございません!」『WORLD TAG LEAGUE』に初エントリー!大注目の“師弟タッグ”に直撃インタビュー!

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【新日本プロレスリング株式会社】

大注目の“師弟タッグ”で『レック Presents WORLD TAG LEAGUE 2024』にエントリーした内藤哲也選手&高橋ヒロム選手に直撃インタビュー!

全公式戦での対戦相手について言及!!

撮影/中原義史

■BUSHIと組んだら絶対間違いないんだけど、これは高橋ヒロムと組んだ方が面白いのかなと思ったので指名しました

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――さて、内藤選手&ヒロム選手。正式に内藤哲也&高橋ヒロム組で『WORLD TAG LEAGUE(※以降、WORLD TAG表記)』のエントリーが決定しましたが、現在の率直なご感想をお願い致します。

内藤 まあ、発表される前から「あの大阪のバックステージを観たらもうわかるでしょ?」「そりゃエントリーされるでしょ」って話ですよ。すでに期待値もかなり高かったんじゃないですか。

ヒロム むしろ、ここより注目の2人はいるんですか? 注目度で高橋ヒロム&内藤哲也を越えるチームがはたしているのか。あのバックステージを観て会社が「いや、この2人は違うだろ」って発表しなかったらビックリですよ。

――よく内藤選手は「新日本プロレスは内藤哲也の言うことを聞いてくれない」というようなこともおっしゃっているので。

内藤 これは高橋ヒロムがいたからですよ。俺だけの意見だったら通らなかったと思います。

ヒロム じゃあ、もしあそこで内藤さんが一人でコメントしてたら通らなかったですか?

内藤 通らなかったと思う……。

――では、あらためてなぜヒロム選手とのタッグでエントリーしたかったのでしょうか?

内藤 『SUPER Jr. TAG LEAGUE』が始まった時に「(『WORLD TAG』のパートナーは)BUSHIか、ヒロムかな」と。俺の中でなんとなく(辻)陽太と鷹木(信悟)組のイメージができていたので、「じゃあ俺が出るなら、それ以外の人を選ばなきゃいけないのかな」って考えた時に、この目で見てどっちと組んだらいいか判断しようと思って、ジュニアタッグリーグについていきましたね。

――最終的にヒロム選手を選んだ決定打というのは?

内藤 やっぱりタッグチームとして闘うイメージができるのはBUSHIですよ。実際、ジュニアタッグでもティタンと組んでも、ヒロムと組んでもそれなりのチームワークを見せますからね。やっぱBUSHIは合わせるのが上手いですよ。

――連携という部分ではBUSHI選手とのタッグに期待感があったわけです。

内藤 だから、俺とBUSHIが2人で出たら、良いチームとして闘えるんだろうっていうイメージはできてたんですけど、ジュニアタッグリーグを観ていく中で、お客様の期待感とか、お客様の目を惹きつけるものとか感じて、「高橋ヒロムはこんな大きくなったのか」と。BUSHIと組んだら絶対間違いないんだけど、これは高橋ヒロムと組んだ方が面白いのかなと思ったので指名しました。

――いまの内藤選手のコメントを受けていかがですか?

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ヒロム イチかバチかみたいな感じですか?

内藤 そりゃそうでしょ! 全然ダメかもしれないけど、想像を遥かに超える可能性があるのはこの男とのタッグかなと。

ヒロム でも、急造タッグだとは思われたくないですね。たしかに、2人でタッグを組んでなにか成績があるかって言ったら何もないですし、過去に何回2人でタッグを組んだかって言うと、数えるぐらいしかないと思うんですよ。

――たしかに数少ないですね。

ヒロム ただ、これだけ大きい『WORLD TAG』っていうヘビー級の大会にジュニアの自分を入れてエントリーするのに対して、「え、なんでこんな急に?」みたいな感じには思われたくないですね。こっちは14年ぐらい付き合ってるんだと。

内藤 付き合ってもらってるんだと? 大変だよ、本当に。

ヒロム 師匠という設定を14年間もやってるわけで、決して急造タッグではございません。もう14年ぐらいのタッグチームっていうのを今回、俺は見せたいと思ってます。

■内藤さんとは“やりたい”っていう想いが強かったので、いざこうやってタッグを組むって決まって「そういう可能性もあったんだ」って、すごい新鮮な気持ちになりました

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――ちなみに、ヒロム選手の中で内藤選手と『WORLD TAG』にエントリーするというのは思い描いていましたか?

ヒロム いや~、これはまったく思い描いてなかったですね。正直、想像もしてなかったですし、内藤さんとは“やりたい”っていう想いが強かったので、いざこうやってタッグを組むって決まって「そういう可能性もあったんだ」って、すごい新鮮な気持ちになりましたね。

――先ほどヒロム選手もおっしゃってましたが、ジュニア戦士として『WORLD TAG』に臨む覚悟というのは?

ヒロム もちろん、これは自分が常日頃から言ってきたことですし、夢でもあるんですよ。ジュニアとしてIWGPジュニアを獲り、そしてジュニアのままIWGPヘビーを獲るっていうのがデビューする前からの一つの夢なんですよ。

――となると、今回はビッグチャンスでもありますね。

ヒロム ジュニアがヘビー級を越える、ジュニアがヘビー級を倒すっていうのが、自分はプロレスの醍醐味だと思ってますし。ただ、ヘビー級の闘いに挑むっていうことは、自分の中でかなり覚悟があるんですよ。

――と言いますと。

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ヒロム この大会を通して、ヘタしたら「やっぱりジュニアはヘビー級に勝てないじゃん」ってジュニアが落ちてしまう可能性もあるわけで、その不安とか怖さはもちろんありますね。自分がいままで散々「ジュニアはヘビーに負けない」「絶対にヘビーを倒してやる」ってずっと言い続けてきて、いままで何度も挑戦してきて結果が出なかった。そのたびに自分は「挑戦したことでジュニアを落としてしまったんじゃないか」っていう不安は常にあったんですよ。

――ご自身の中でそんな葛藤があったんですね。

ヒロム でも、今回こうやって内藤さんに誘われて、まず最初に「面白いな」と思ってしまったので、その時点で自分は止まらないですし、「これは是非とも挑戦したいな」と。ただ、もちろんジュニアを背負ってというか、その覚悟を持ったうえで俺はこのヘビー級の闘いに挑みますよ。

――ここで結果を出せば大きな可能性も広がってくると思います。

ヒロム 「もしここで俺が優勝したらこれはどうなってしまうんだ?」と。「ジュニアの自分が優勝しましたよ。ヘビー級の皆さん、どう思いますか?」って逆に新しいものが見えてくるのかなとは思います。

■2人だけのタッグチームのイメージっていうのはハッキリとはできてないですけど、だからこそ可能性があるかなと。今のところはワクワクする部分しかないですね

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――内藤選手としてはジュニア戦士をタッグパートナーにするという点についてどうお考えですか?

内藤 あんまり考えてないですね。実際、ジュニアヘビー級の高橋ヒロムとヘビー級の内藤哲也で、どれだけ体重差があるかって言ったら、ほとんどないですからね。それよりも内藤哲也とスーパーヘビー級の選手の方が遥かに体重差もあるわけで、体重差とか階級に関してはそんなに気にはならなかったですね。むしろ、タッグチームって2人の信頼とか、意思の疎通が何よりも一番大事なんじゃないかなと思うので、そういう面で言うと不安な部分は何もないっすね。

――圧倒的な注目度を誇る内藤&ヒロム組ですが、今回の『WORLD TAG』でどんな闘いを見せていきたいですか?

ヒロム これは内藤さんが描いているでしょ? そのうえで俺のことを誘ってますからね。

内藤 ……。

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ヒロム あれっ!? もしかして描いてないですか?

内藤 いや、優勝する姿はちょっと浮かんできちゃってますよ。ただ、それ以外の部分でどうなるかっていうのは……。タッグを組むのもホントに数回しかないわけで、2人だけのタッグチームのイメージっていうのはハッキリとはできてないですけど、だからこそ可能性があるかなと。だからこそ楽しいなと思うので、今のところはワクワクする部分しかないですね。

――現時点で連携や合体技など、おたがいでイメージしているものはありますか?

ヒロム 俺はあんまりタッグっぽい感じのものを、いまさら俺と内藤さんで意識して見せるのもなんか違うのかなってちょっと思うところがあって、たぶん自然の流れでというか、控室で「内藤さん、これとかいいじゃないですか?」ぐらいの軽い感じで生まれるものはたくさんあると思うんですよ、これから先タッグで闘いながら。

――前もって用意するというより、閃きを大事にしていきたいと。

ヒロム 俺と内藤さんの仲だったら前もって準備をする必要もないのかなと。もうホントに試合中の空気感とかで生まれちゃったりする技の方が意外と面白いものができるんじゃないのかなって、自分はその可能性を信じてるところがありますね。

――内藤選手もその辺りはヒロム選手と同感ですか?

内藤 ウ~ン、まあ同じコーナーに立って長いですからね。いま現在あるものでも十分闘えると思うし、今シリーズ2人で闘っていく中で、「もっとこうしたらいいじゃないの?」「こうした方がさらに良くなるんじゃないの?」みたいなアイディアがどんどん出てくるような気がして、シリーズ始まったらどんどん進化していくんじゃないですか、このチームは(ニヤリ)。

■「いまタッグの頂点を獲りたいです」っていう人たちは全員出るべき大会だと思うので、今年みたいな形がベストだと思いますね

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――また今回は例年と異なり、東京ドーム大会で試合が決定している選手もエントリーしています。この点についてはいかがですか?

内藤 じゃあ、なんで俺が言った時には出れなかったんだろうなって。

ヒロム 内藤さんの言ったアイディアを今年採用したってことじゃないですか。

内藤 そっか、じゃあちょっと早かったかな。でも、こうでなきゃいけないですよね。だって、「ドームのカードが決まってない人たちで争うタッグリーグが最強決定戦です」っていうのはちょっとおかしな話であって、別にドームが決まってる選手が優勝したら、ドーム大会以降に挑戦すればいいわけで。だから、やり方はいくらでもありますし、「いまタッグの頂点を獲りたいです」っていう人たちは全員出るべき大会だと思うので、今年みたいな形がベストだと思いますね。

ヒロム 別にこのタッグリーグを優勝したからって、タッグのベルトに挑戦しなきゃいけないわけじゃないですからね。別にタイミング次第でいいわけで、2月に挑戦しようでもいいわけですし、そこは自由っちゃ自由ですよね。

――『WORLD TAG』の先のIWGPタッグ王座も見据えていると。

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■タッグ専門で闘ってきてる選手たちと開幕戦で闘えるっていうことで、勢いをつけるにはもってこいの相手かなとは思いますね

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――では、ここからは公式戦について伺っていきますが、内藤&ヒロム組はBブロックでのエントリーとなり、開幕戦となる11月21日 (木)千葉・船橋市総合体育館(船橋アリーナ)で、マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイストと対戦します。

ヒロム 俺はシェインとかマイキーと6人タッグとか8人タッグとかでもそんなに当たったことがないんですよ。ただ、いま「初戦で良かったな」っていう気持ちはありますね。

――初戦で良かったというのは?

ヒロム 例えば最終戦とかがシェイン&マイキーとかだったらイヤだなと。ダメージが蓄積された中での最後に、スーパーヘビー級の2人のダメージはイヤですからね。だったら、新品の状態でダメージを受けた方がまだいいかなっていう気持ちはありますね。内藤さんは(対戦経験)あるんですか?

内藤 その2人とは(2022年10.30静岡大会)内藤&SANADA組でやって勝ってるよ。

――いま勢いに乗ってるTMDKと開幕戦でやるというのは、内藤&ヒロム組が試される一戦にもなると思います。

内藤 まあ、タッグ専門で闘ってきてる選手たちと開幕戦で闘えるっていうことで、勢いをつけるにはもってこいの相手かなとは思いますね。

ヒロム 前(IWGP、STRONG 無差別級タッグ)チャンピオンですし、ここを越えたらデカいですね。

――そしてこの一戦はメインイベントに据えられています。

内藤 「だろうな」と思っちゃいましたね。逆に、「Bブロック開幕戦のメインイベントを取られてどうですか?」とタッグベルトを持ってる2人(グレート-O-カーン&HENARE)に聞いてみたいですね。

――ヒロム選手はいかがですか?

ヒロム 内藤さんと同じ気持ちです。

内藤 考えるのがめんどくさくなっただけでしょ?

ヒロム いやいや、普通だったらどう考えてもチャンピオンがメインであるべきですよ。でもやっぱり、そのチャンピオンの器でさえ、ヒロム&内藤っていう存在感が上回ってしまったからこそ、メインイベントっていう位置に行ったと思うんですよ。つまり、同じことを考えてる良いチームってことです。

内藤 ここでもチームワークが出ちゃった?

ヒロム もうここから始まってますよ。

■矢野さんが万が一、レスリング猛者モードで来てしまった場合、「それはえらいこっちゃ」っていう怖さはありますね

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――続く第2戦は、2024年11月23日 (土) 神奈川・藤沢市秩父宮記念体育館で、矢野通&ボルチン・オレッグと対戦となり、こちらもメインです。

ヒロム エェ!こっちもメインですか?

――NEVER無差別級6人タッグ王者のチームとなりますが、このタッグの印象はいかがですか?

ヒロム 俺からしたらメチャクチャデカい2人なので、さっきも言っちゃいましたけど、デカいのと早いうちにやれるのは俺の中でラッキーなんですよ。ただ、ボルチンに関してはNEVER6人タッグでもやってますけど、信じられないパワーなんですよ。こっちのやる気を消し飛ばしてしまうぐらいの力を持っているので、ちょっとこれは厄介だなと。

――アマレスをバックボーンに持つ2人はどんな闘いをするのか気になるところではありますが。

ヒロム まあ、矢野さんはあの感じで来るでしょうし、この『WORLD TAG』でレスリング猛者の実力をガンガン発揮するような試合をしてくるとは思わないですし、いつも通りの矢野さんで来て、ボルチンはいつも通りのテンションで突っ込んでくる選手なので、そこをどう上手く転がせるかかかってるんじゃないかなと。矢野さんが万が一、レスリング猛者モードで来てしまった場合、「それはえらいこっちゃ」っていう怖さはありますね。

内藤 でも、勘違いしてほしくないのは、これは別にアマレスルールの試合じゃないですからね。たしかにアマレスでは猛者だったのかもしれない。でも、短距離走をやったら高橋ヒロムが一番速いですよ。リフティングの数で言ったら俺がダントツでできますよ。

――あくまで土俵はプロレスであると。

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内藤 だから、「アマレスが強かった。だからなんなの?ここはプロレスのリングだぜ」と。もちろん身体も大きいですし、やりづらさはあるのかもしれないけど、割となんなくクリアできてしまうんじゃないかなと俺は思ってますね。

ヒロム でも、内藤さん。陸上、サッカー、アマレスだったら、絶対アマレスの方が有利ですよ。

内藤 でも、「矢野通がシングルのベルトを獲ったことがありますか?」「ボルチン・オレッグがシングルのベルトを獲ったことがありますか?」と。高橋ヒロムはシングルのベルトを獲ったことありますか?

ヒロム ありますよ。

内藤 内藤哲也はシングルのベルトを獲ったことがありますよ。たしかに、アマレスじゃ敵わないかもしれない。でも、これはプロレスのリングだぜ。

ヒロム 陸上部、サッカー部が有利ってことですね?

内藤 そうなってしまうだろうね。

――そして開幕戦に続いてメイン2連戦となりますが。

内藤 まあ、注目されることにイヤな気持ちにはならないですし、むしろやるなら全大会メインイベントでやりたいぐらいですから、逆に嬉しいですよね。

ヒロム この感じで行くと、全部メインじゃないですか?

■上村がいない、SANADAがいない、だからしょうがなくこのチームになっちゃったのかなという印象をすごく持っているので、そういう感じで組んだのであれば、この試合はまったく問題ないでしょう

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――続く第3戦は、2024年11月26日 (火)福島・ビッグパレットふくしまで、タイチ&TAKAみちのくとセミでの対戦となります。

ヒロム ウワァー!ちなみにメインは誰ですか?

――グレート-O-カーン&HENAREvsEVIL&成田蓮です。

内藤 なるほど。

――ヘビーとジュニアの混合チームという点で似ている部分もあると思いますが、タイチ&TAKA組についての印象は?

ヒロム もともとタイチさんもジュニアヘビー級ですし、TAKAさんはもちろんジュニアで散々やってきましたけど、これは初戦の大物2人を相手にした身としては、いけるんじゃないかなと思っちゃいますけどね。

――内藤選手はタイチ&TAKA組のエントリーに関していかがですか?

内藤 タカタイチ興行とかも出たことありますからね。ただ、上村がいない、SANADAがいない、だからしょうがなくこのチームになっちゃったのかなという印象をすごく持っているので、そういう感じで組んだのであれば、この試合はまったく問題ないでしょう。

■今現在ノーマークですよ。でも、水戸大会当日までに「この試合ちょっと大事な試合かもしれない」って思えるぐらい、彼らにはシリーズ開幕戦からインパクトを残してほしいですね

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――続く第4戦は、2024年11月28日 (木) 茨城・リリーアリーナMITOで、トム・フィリップ&スティービー・フィリップと対戦しますが、お二人はこのタッグをご存じですか?

ヒロム 知らないです。この2人は実績があるんですか? これだけ凄いことをやってきました。これだけ凄い選手だから、『WORLD TAG』に出るっていうキッカケがあったんですかっていうのは気になりますね。

――実績とは離れますが、バッドラック・ファレ選手が率いる“ROGUE ARMY”から送られた刺客という形になります。

ヒロム バッドラック・ファレ推薦枠ということですね。

――では、未知なる外敵という点ではいかがですか?

ヒロム 俺は結構未知の相手にはワクワクしますね。

内藤 俺はワクワクしないですね。

――実力未知数の相手とはどういう闘いを見せたいですか?

内藤 内藤であり、内藤&ヒロム組のプロレスで勝負はしたいなと思いますけど、そもそも2人のことをまったく知らないので、今現在ノーマークですよ。でも、水戸大会当日までに「この試合ちょっと大事な試合かもしれない」「この試合楽しみだな」って思えるぐらい、彼らにはシリーズ開幕戦からインパクトを残してほしいですね。

■「この人とこの人が組むんだ!?」っていうところでは、たしかに「ウワッ!」っていう反応はあったのかもしれない。でも、そこがピークじゃないですか

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――続く第5戦は、2024年12月01日 (日) 大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)で、棚橋弘至&邪道と対戦します。

ヒロム (印象は)ありますか?

内藤 特にないよね。

――このタッグは内藤&ヒロム組同様、11.4大阪大会のバックステージがキッカケで組むことになり、そのやりとりがSNS上では大きな反響を呼んでいました。ファンからの期待値は高いタッグでもあると思いますが。

ヒロム でもそれって“レア感”ですよね。いままで邪道さんは本隊側じゃなかったですし、棚橋さんは本隊でバリバリでやってた。その2人がくっついてやることのレア感ってことですよね。10年前観てた人が「エッ!? いま棚橋と邪道が組んでるの?」っていうレア感だとは思うので、はたして優勝まで行くチームなのか、優勝できるチームなのかっていうところで言うとどうですか?

内藤 いや、優勝できないでしょ(キッパリ)。なんなら、1勝もできないんじゃないの?

ヒロム とかっていう風に思ってしまう部分があるのかなと。優勝を本当に狙えるチームしか出てほしくないじゃないですか。それはもちろん全チームが「絶対優勝するぞ」とは言うと思うんですよ。

――レア感という部分のみにフォーカスされていると。

内藤 そうですね。「この人とこの人が組むんだ!?」っていうところでは、たしかに「ウワッ!」っていう反応はあったのかもしれない。でも、そこがピークじゃないですか。開幕して、リーグ戦を闘うたびに、彼ら2人への期待感っていうのはどんどんなくなっていっちゃうんじゃないですか。大阪大会までその期待感が少しでも残っていればいいですけどね。

■ルール的には良くないのかもしれない。でも、あれがEVILのやりたいプロレスなのであれば、それを貫くべきだとは思いますね

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――続く第6戦は、2024年12月04日 (水)佐賀・唐津市文化体育館で、EVIL&成田蓮とメインで対戦します。

ヒロム このリーグ戦の中で一番楽しみなカードかもしれないですね。俺はEVILとやりたいっていう気持ちが常にあるので。

――ちなみにHOUSE OF TORTUREの闘い方についてはいかがですか?

内藤 ルール的には良くないのかもしれない。でも、あれがEVILのやりたいプロレスなのであれば、それを貫くべきだとは思いますね。

ヒロム そこはいいんですけど、俺があんまり納得いってないのは新日本プロレスの対応なんですよ。例えば直近で言うと、棚橋さんが(11.4大阪)バックステージでケニー・オメガを襲ったゲイブ(・キッド)に罰金どうのこうのっていうがあったじゃないですか。前にも、(2021年2.3後楽園ホール)後藤さんも解説してる時にリングに入ってやっちゃったら厳重注意みたいなのもありましたし、棚橋さんと木谷オーナーが会見で「HOUSE OF TORTUREのやり方は許せない」「もう止めに行かなきゃいけない」みたいな話もしてたじゃないですか。っていう風に言ってる割に、「HOUSE OF TORTUREに関しては何もやらねえんだな」とは思ってますよ。

――今回の件も踏まえて、新日本プロレスという会社に対して思う部分があると。

ヒロム だったら、もっとその辺もちゃんとやった方がいいんじゃないのかなとは思いますよ。新日本プロレスというイチ組織が現状、あれを完全に見て見ぬふりをしてしまってるじゃないですか。それはどうなのかなとは思いますけどね。「過去に内藤さんが同じようなことをやってたぞ」とかそういうのは関係なく、そろそろ取り締まってもいいんじゃないですか?

■IWGPタッグチャンピオンチームとリーグ戦の最終戦で闘えるということで、できることなら6勝0敗同士でメインイベントで闘いたいですね

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――そして第7戦が最終戦となります。

ヒロム もうこの時点で勝ち点12で決勝には進めてるでしょ?

内藤 全勝ね。

――最終公式戦は、2024年12月06日 (金)鹿児島・サンアリーナせんだいで、グレート-O-カーン&HENAREと対戦します。

ヒロム IWGPタッグチャンピオンチームですし、2人の個々の実力も知ってますし……。

内藤 もうないの?

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ヒロム ウ~ン……その個々でやってきたので、タッグってなるとまた変わってきますからね。俺が一番注意しないといけないことは、タッグなのに個に走っちゃうっていうのが高橋ヒロムのタッグとしての欠点だと思うんですよ。

内藤 だからいままでダメなんだよ!

ヒロム だからダメだったので、タッグのタイトルを一度も獲れなかったですし。

内藤 一度も!?

ヒロム ハイ、何も獲ったことない。

内藤 わかってるのにまたやっちゃうんだ?

ヒロム そうなんですよ。同じことを繰り返して……。だからこそ、この試合はそういうった意味で怖さがありますね。俺はHENAREにリベンジしたい想いが強いので「HENARE!」って個に走っちゃいそうな自分を、内藤さんがいかに「トランキーロ」っておさえてくれるかどうかにかかってますよ。

――内藤選手は試合順の話でIWGPタッグ王者を皮肉るような発言もありましたが。

内藤 まあでも、偶然でタイトルマッチまで進めないし、偶然でタイトルマッチで勝つことはできないので、もちろん力のある選手だし、力のあるチームなんでしょう。だから、そんなIWGPタッグチャンピオンチームとリーグ戦の最終戦で闘えるということで、できることなら6勝0敗同士でメインイベントで闘いたいですね。

■陽太&鷹木組っていうのは意識してますよ。同門かもしれない。でも、優勝決定戦で闘いたいチームは陽太&鷹木組。その試合をBUSHIとティタンに近くで見ててほしい

【新日本プロレスリング株式会社】

――ここまで公式戦の話を伺ってきましたが、ズバリ優勝決定戦で対戦チームは?

内藤 陽太&鷹木組っていうのは意識してますよ。同門かもしれない。でも、優勝決定戦で闘いたいチームは陽太&鷹木組ですね。で、その試合をBUSHIとティタンに近くで見ててほしいですね。

ヒロム ティタン来ちゃいますか?

内藤 飛行機のチケット送っておいて。

ヒロム いいですねえ。緊急来日でスペイン語実況してもらいましょう。

――ヒロム選手はいかがですか?

ヒロム もちろん辻&鷹木組ですね(キッパリ)。

――ちなみにAブロックには、かつてのチームメイトもであるSANADAがゲイブ・キッド選手とエントリーしてます。最近ではJust 5 Guysを裏切りBULLET CLUB WAR DOGSに電撃加入しましたが、元パレハの動向に関してはいかがですか?

【新日本プロレスリング株式会社】

ヒロム 俺は一番前で(SANADAがJust 5 Guysを裏切るシーンを)見てたので、単純にビックリしちゃいましたけどね。「またか!」と。そして「もうか!?」っていうのが大きいですね。L・I・J時代もキレイに出たとは思ってないですし。

――キレイにというのは?

ヒロム キレイに出るというのは予めこちらに一言あって出ていくのがキレイな去り方なわけで、L・I・Jの時もきれいには去ってないでしょ。で、今回のJust 5 Guysもああいう形できれいに去ってないじゃないですか。

――今回は完全な裏切りでしたからね。

ヒロム ここ1年ちょっとの間でポンポンと2つのユニットを出て、この道に進んだっていうのはどれぐらいの覚悟があってやってることなのか。それとも、もしかしたらここもパッと裏切ってしまうのか。だから、何を考えているかちょっとよくわからないなっていうのはありますね。

■ユニットを抜けて他のユニットに行くっていうのは、大きなトピックスではありますけど、なんか逆に“信念のない選手”なのかなと。他のユニットに行くたびに、彼の魅力がどんどんなくなってるような気がしますね

【新日本プロレスリング株式会社】

――SANADA選手のL・I・J加入、脱退に関しては内藤選手がターニングポイントになってると思いますが。

内藤 入門テストも一緒でしたし、おたがい新日本と全日本の若手同士の時も両国でタッグマッチで闘ったこともありますし、『ALL TOGETHER』も6人タッグで一緒に組みましたし、タイミングタイミングでよく俺の前に現れる人物なんですけど、実力は間違いないと思いますよ。ただ、芯の部分で「これ!」っていうのがまだ見つかってないんじゃないかなと。まあ、見つかってないのか、見つける気がないのか、よくわからないですけど、今回も裏切ってWAR DOGSにつきましたけど、それもいつまで続くのかなと。

――とはいえ、大きな反響はありました。

内藤 たしかにプロレスファン的にはユニットを抜けて他のユニットに行くっていうのは、大きなトピックスではありますけど、なんか逆に“信念のない選手”なのかなと。他のユニットに行くたびに、彼の魅力がどんどんなくなってるような気がしますね。実際、俺もSANADAの動向って正直そんなに気にならないですし。なんか彼のプロレスキャリアの中で、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン時代が彼への期待感が一番高かったんじゃないですか。

――なかなか手厳しいコメントですね。

内藤 そう言われたら悔しいでしょ?だから、「ほら、間違いじゃなかっただろ」っていうのを見せてほしいですね。同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして闘ってきた”パレハ“として。

――お二人、本日は長時間のインタビューありがとうございました!最後に『WORLD TAG』への意気込みをお願い致します。

ヒロム まあ、内藤さんから誘ってもらったんでね、内藤さんの期待に応えるように頑張りたいと思います。

内藤 頑張ってよ!

ヒロム 俺が引っ張っていくので(キッパリ)。

内藤 リーダー! さすが頼りになるよ。まあでも、想像以上のものが生まれてしまうんじゃないかなっていう楽しみがありますよね。その楽しみが出てきてしまったら、結果はもちろんついてきてしまうでしょう。もう現時点で結果がついてくることしか頭にないので、それ以上のタッグチームになってしまったらもう手をつけられないですよ。

――ヒロム選手からも最後に意気込みをお願いします。

【新日本プロレスリング株式会社】

ヒロム 最後はデ・ハ・ポンじゃないですか?

内藤 なんでだよ!

ヒロム じゃあ、最後はせーので「絶対優勝するぞ」って言っときますか?

内藤 なにそれ?

ヒロム 内藤さんがきれいに締めないからですよ。「絶対優勝するぞ」でいいですね?

内藤 違う。

ヒロム それ以外に何で締めるんですか? じゃあ、バイバイで締めます?

内藤 じゃあ、絶対優勝するからのバイバイで。

ヒロム 2人で言いますか?

内藤 いや、一人で。

ヒロム 『WORLD TAG』内藤&ヒロム絶対優勝ずるぞ!!! バイバイッ!

【新日本プロレスリング株式会社】

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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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