【2部・最終節】首位・2位対決はスコアレスドローで慶應義塾大学が優勝! 2位・日本体育大学も1部リーグ昇格が決定

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【試合結果】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・2部リーグ第22節

【©JUFA】


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第22節は、11月16日(土)に全6試合が行われた。

 ついに迎えた最終節。2部リーグにおいて現時点で決まっているのは、首位・慶應義塾大学の1部リーグ自動昇格と、11位・立教大学と12位・城西大学の3部リーグ自動降格のみ。2部リーグ優勝、1部自動昇格1チーム、1部参入プレーオフ出場、そして2部参入プレーオフ出場の2チームは、すべてこの最終節の結果で決定する。

 その最終節は、奇しくも順位が並ぶチーム同士の直接対決が多数。優勝、昇格、そして2部リーグ残留を懸けて、多くのチームが今季リーグ戦最後となる熱戦を繰り広げた。

 上位グループでは首位・慶大と2位・日体大が優勝を懸けて激突。すでに第20節で1部リーグ昇格を決めた慶大だが、前節では神奈川大学に敗れ優勝を決められないまま最終節に。負けても4点差以内であれば優勝という有利な状況の慶大だったが、立ち上がりから積極的な攻撃で日体大ゴールに迫る。しかし負ければ3位に後退、自動昇格圏外の可能性もある日体大も集中した守備で慶大の攻撃を跳ね返すと、後半は少しずつ攻撃の回数を増やすなど接戦に。だが、どちらも決定的なチャンスを作ることのできないまま、試合はスコアレスドローのままタイムアップ。慶大の2019年以来となる、5年ぶり8回目の関東2部リーグ優勝が決まった。また3位の順天堂大学が引き分けたため、2位・日体大の1部リーグ昇格も決定。日体大は8年ぶりの1部リーグ復帰となる。

 勝点2差の3位・順天堂大学と4位・早稲田大学が、1部リーグ昇格、そして1部リーグ参入プレーオフ出場を懸けて激突。勝ったほうが1部参入プレーオフの出場権獲得となるこの試合で、順大は開始早々の6分に福田凌のコーナーキックを三輪椋平が頭で合わせて先制する。だが早大も簡単には引き下がらない。30分、鈴木大翔のパスを受けた成定真生也が、体ごとシュートを押し込んで同点に。試合を振り出しに戻した。後半は、2位・日体大が敗れれば1部自動昇格の可能性もある順大が攻勢を強めて勝ち越しを狙うが、早大の粘り強い守りを崩せないまま1-1で試合終了。順大は3位をキープし、1部リーグ昇格を懸けて、1部リーグ参入プレーオフで1部10位・国士舘大学と戦う。早大は昇格圏外の5位で今季を終えることとなった。

 下位グループでも、2部リーグ残留を懸けて熾烈な戦いが繰り広げられた。

 勝点1差の8位・拓殖大学と9位・産業能率大学の試合は、産能大が序盤に2点を先取。拓大もペナルティーキックで1点を返すものの、後半に産能大も2得点が追加して拓大を突き放す。産能大は鈴木琉矢が2ゴール1アシストの活躍で1-4と圧勝し8位に浮上。降格圏から抜け出してリーグ戦を終えた。一方、敗れた拓大は9位に後退し、3部・4位の明治学院大学と2部リーグ残留を懸けて対戦する。
 また、10位・山梨学院大学は5位・法政大学に4失点を喫し4-0で完敗。10位でリーグ戦を終え、3部・3位の専修大学と2部参入プレーオフを戦うこととなった。一方、4発快勝の法大は順位を4位に上げてリーグ戦を終えた。

 また、6位・立正大学と11位・立教大学の試合は立正大が4-0で完勝。一方、12位・城西大学と7位・神奈川大学の試合は、先制した城西大が神大に追いつかれるも、2点を追加して3-1で勝利。最下位ながら城西大が最後に意地を見せ、勝利でシーズンを終えた。

 慶大の優勝で長かったシーズンを締めくくった2部リーグ。1年時に1部でプレーし、2部降格から3部へ。そして2部昇格から1部昇格を決めるなど、激動の大学サッカーを経験した慶大主将・山口紘生は、「3部に落ちたときはソッカー部を壊してしまった、と思った」と振り返るが、今季から就任の中町公祐監督に「いつから慶應は上を見上げるようなチームになったと言われたことで、「今年、2部優勝することが当然だとマインドセットすることができた」。淺海友峰前監督の組織的な守備をベースに、中町新監督の"デザインされた攻撃"を武器に2部リーグを制覇した慶大が来季、1部リーグに復帰する。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。

(文・飯嶋玲子)

【©JUFA】

全試合結果と得点者


拓殖大 1(1-2)4 産業能率大
得点者)【拓大】松村拓実【産能大】鈴木琉矢×2、松山碧、藤田颯斗

法政大 4(1-0)0 山梨学院大
得点者)【法大】中川敦瑛、中村翼、小湊絆、渡邉光陽

早稲田大 1(1-1)1 順天堂大
得点者)【早大】成定真生也【順大】三輪椋平

日本体育大 0(0-0)0 慶應義塾大

立教大 0(0-3)4 立正大
得点者)【立正大】宮崎海冬、新山大地、菅谷暁輝、田中誠太郎

城西大 3(2-1)1 神奈川大
得点者)【城西大】吉川元輝、浅見竜輝×2【神大】武笠隼季
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著者プロフィール

一般財団法人関東大学サッカー連盟は、関東地域における大学サッカーの水準向上と普及、加盟チーム相互の親睦共励、そして広く社会に貢献できる学生を育成することを目的に、1924年に創設されました。主要大会のひとつである『関東大学サッカーリーグ戦』では関東7地域から36大学が参加し、1部~3部のカテゴリーで熱戦を繰り広げています。近年は日本代表にも多くの選手を輩出するなど、通年でレベルの高い試合を展開しています。また主管大会として、大学の日本一を決める『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)などの全国大会も実施しています。

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