【1部・第21節】2位・筑波大学が黒星で首位・明治大学と勝点3差に! 最終節、明大は引き分け以上で優勝決定!!
【試合結果】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・1部リーグ第21節
【©JUFA】
『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第21節は、11月9日(土)に5試合、11月10日(日)に1試合が行われた。
前節、6節ぶりに単独首位に立った明治大学だが、今節は5位・日本大学相手に苦戦。終始試合を優位に進めていたものの、最後までゴールネットを揺らせずスコアレスドローで終了。明大・栗田大輔監督は「勝って筑波大にプレッシャーをかけたかったが、勝負はそんな簡単なものではない」とコメント。ただ「内容自体はここ3試合でとても良くなってきている」と、最終節に向けて前向きな姿勢を見せていた。
明大が引き分けたことで、2位の筑波大学が再び勝点で明大に並ぶ可能性が出てきた。しかし翌日に行われた筑波大と7位・桐蔭横浜大学の試合で、筑波大は立ち上がりから積極的に攻めながらも27分に失点。桐蔭大は渡邊啓吾が挙げたこのゴールを最後まで守りきり、1-0で勝利を収めて8位内を確定。インカレ出場を決めた。
筑波大が敗れたことで、明大と筑波大との勝点差は"3"に。筑波大が逆転優勝を果たすためには、最終節で駒澤大学に勝利し、得失点差"6"をひっくり返す大量得点が必要となる。そのうえで、第2試合の明大が流通経済大学に敗れることも必須条件に。筑波大・小井土正亮監督は「完敗ではないが残念な結果。だが、これが今の筑波大の力というのが率直な感想」とコメント。「結果を残すのが難しくなると改めて感じた」という言葉どおり、逆転優勝の可能性はかなり厳しいと言わざるを得ないだろう。一方、明大は引き分けでも優勝が決まる。「筑波大が先に試合をするので、どうしても結果がプレッシャーになる」(明大・栗田監督)との言葉どおり、圧倒的有利な明大に対し筑波大がどこまでプレッシャーをかけられるかが見どころとなるだろう。
今節は、1部リーグ残留を巡る戦いも熾烈を極めた。
10位・国士舘大学と11位・駒澤大学の直接対決は、前半の終盤に国士大が村上竜規のゴールで先制すると、後半の65分に東川続、67分に岡英輝が立て続けにゴールを決めて駒大を突き放す。国士大は73分にも田中祉同がダメ押しの4点目を挙げ4-0で圧勝。この結果、敗れた駒大の2部リーグ自動昇格が決定。前節降格が決まった12位・関東学院大学とともに、1年での2部リーグ降格となった。
10位・国士大と勝点21で並ぶ9位・東海大学は4位の中央大学と対戦。国士大と駒大の試合結果次第では自動降格圏に沈む可能性もあるとあって、東海大は立ち上がりから積極的にゴールを狙う。開始早々の4分にエース・桑山侃士が先制点を叩き出すと、19分にも桑山が追加点。2-0とリードを広げると、後半の79分にコーナーキックの流れから木村翔が試合を決定づける3点目をマーク。東海大が3-0で中大を下し、勝点を国士大と同じ24に伸ばした。
8位の流通経済大学は3位の東洋大学と対戦も、両チーム決め手に欠きスコアレスドローで終了。流経大は勝点1を積み重ねるに留まったことで、勝点2差の9位・東海大、10位・国士大とともに2部プレーオフ出場の可能性が出てきた。3チームとも勝利、または3チームとも敗戦であれば順位が上の流経大が優位。プレーオフ出場回避のみならず、残り1枠となったインカレ(全日本大学サッカー選手権大会)の出場権を手にすることができる。しかし、東海大、国士大がともに勝利し流経大が敗れた場合はプレーオフ出場に回ることに。対戦相手が首位・明大であっても、流経大にとっては負けられない最終戦。むろん、それは東海大、国士大にとっても同様。"勝てばインカレ、負ければプレーオフ"となる。
前節で2部降格が決まった12位・関東学院大学は5位の東京国際大学と対戦。ホーム最終戦を勝利で飾りたい関東大は36分に堀金峻明のゴールで先制するが、6分後には東国大・尾崎岳人が同点弾。東国大は後半の61分にも神谷悠介が追加点を決めて逆転に成功。1-2で東国大が3試合ぶりの白星を挙げた。
4月に開幕した本リーグ戦も次週で最終節となる。11月16日(土)に行われる4試合では、1部残留、そしてインカレ出場を懸けた『東洋大学vs国士舘大学』『東海大学vs関東学院大学』に注目。11月17日(日)は優勝の可能性を残す明治大学、筑波大学の試合が味の素フィールド西が丘で行われる。筑波大が大逆転優勝を成し遂げるのか、明大が2年ぶり8回目の栄冠に輝くのか。16日の試合結果によっては、明大の対戦相手である流経大がプレーオフ出場に回る可能性もあり、最後の最後まで熱い試合が繰り広げられそうだ。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
(文・飯嶋玲子)
【©JUFA】
全試合結果と得点者
明治大 0(0-0)0 日本大
東洋大 0(0-0)0 流通経済大
東海大 3(2-0)0 中央大
得点者)【東海大】桑山侃士×2、木村翔
国士舘大 4(1-0)0 駒澤大
得点者)【国士大】村上竜規、東川続、岡英輝、田中祉同
関東学院大 1(1-1)2 東京国際大
得点者)【関東大】堀金峻明【東国大】尾崎岳人、神谷悠介
桐蔭横浜大 1(1-0)0 筑波大
得点者)【桐蔭大】渡邊啓吾
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