ボートレース丸亀(ナイター)の「G1京極賞 開設72周年記念競走」(優勝賞金1200万円)が9日、いよいよ開幕する。丸亀のモーターは9月26日が初おろし。5節経過したが、それぞれが使用されたのが3～4節ほどで、まだモーター相場は確立されてはいない。ただ、おぼろげに良機の気配を漂わせているものもあり、前検では注目機を引き当てたレーサーのコメントが目立った。

　中でも吉田拡郎(岡山出身・岡山支部42歳)【写真下】が鋭い行き足を披露。57号機は3節使って2節準優入りしており、吉田自身も「活躍できそう」と手応えを感じ取った。その吉田は10月びわこG2、11月多摩川G1と特別競走を連続V。その勢いは群を抜いている。初日の出番は「京極ドリーム」3号艇。さっそくリズムの良さをレースに生かすか。

　その「京極ドリーム」1号艇は峰竜太(佐賀出身・佐賀支部39歳)【冒頭の写真】。こちらは前検タイムが2位タイの6秒60をマーク。56号機は今のところ特筆すべき動きを見せていないモーターだが、前検では出足、伸び、回り足と水準クラスの雰囲気。ただ峰は「モーターを考えれば悪くはなかったです」と破顔一笑のコメントには至らず。レース本番までに整備とプロペラ調整でパワーアップに専念する。

　賞金争いの面で注目を集めるのが佐藤翼(埼玉出身・埼玉支部36歳)【写真下】だ。現在、賞金ランク19位とグランプリ出場のボーダー下。6日まで住之江G1高松宮記念(優出6着)に出走していたが、願ってもない追加あっせんが入った。しかも引き当てたのは、レーサー間でエース候補とさえ噂(うわさ)されている9号機。佐藤本人も「パワーを感じた」と話しており、初日6R2号艇からさっそく楽しみな存在になった。

　初日12R「京極ドリーム」のメンバーと今年の獲得賞金最新順位は次のとおり。2日目には「ブルーナイタードリーム」が組まれる。

＜丸亀 初日 12R 京極ドリーム＞
1枠 峰　　竜太（佐賀・佐賀）賞金 5位
2枠 濱野谷憲吾（東京・東京）賞金43位
3枠 吉田　拡郎（岡山・岡山）賞金24位
4枠 池田　浩二（愛知・愛知）賞金 9位
5枠 羽野　直也（福岡・福岡）賞金68位
6枠 片岡　雅裕（高知・香川）賞金23位

　気配上位は吉田拡郎がトップで、濱野谷憲吾、池田浩二、羽野直也、峰竜太は中堅上位。片岡雅裕は最も動きが重かった。峰が本番までに上向かせるとみて主軸期待も、近況の勢いと気配で優位に立つ吉田の一撃は要注意。展開が向く池田と羽野の絡みも考えたい。

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