【2部・第19節】"早慶戦"はドロー決着で首位・慶應義塾大学は足踏み状態に。2位以下は1ゲーム差内で5チームが1部昇格圏を争う!

チーム・協会

【試合結果】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・2部リーグ第19節

【©JUFA】


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第19節は、10月27日(日)に全6試合が行われた。

 2位に2ゲーム差をつけて首位を快走する慶應義塾大学は、ライバル校である3位・早稲田大学と今年4度目となる対戦。この試合に勝利し、4位・順天堂大学、5位・立正大学が引き分け以下であれば1部リーグへの自動昇格が確定する状況だったが、後半開始早々、早大・松尾倫太郎に先制点を許す厳しい展開に。それでも62分、コーナーキックから香山達明が決めて同点に追いつき、1-1のままドロー決着。順大、立正大ともに勝利したこともあり、慶大の1部昇格は次節以降に持ち越しとなり、早大は昇格圏外の5位に後退となった。

 2位の日本体育大学と9位・拓殖大学の試合は後半に動き、拓大が77分に糸永誠也のゴールで先制。しかし日体大も終了間際の89分、オボナヤ朗充於が同点弾を叩き込んで1-1で終了。両チーム勝点1を分け合った。

 上位3チームがそろって引き分けたことで、2位以下は大混戦模様となった。

 4位の順大は3部リーグ自動降格圏に沈む11位・立教大学と対戦。立教大に先制を許した順大だったが、すぐに今井啓太の2試合連続ゴールで追いつくと、終了間際に三輪椋平が決めて2-1で勝利。その順大に前節勝利を収めた5位・立正大は前半のうちに先制するものの、後半開始直後に最下位・城西大に追いつかれる。だが、立正大は新山大地と多田圭佑が立て続けにゴールを決めて城西大を引き離し、3-1でフィニッシュ。両チームが白星を上げたことで、3位以下の早大・順大・立正大の順位が変動。順大が3位、立正大が4位に順位を上げた一方、早大は5位に後退した。

 勝点2差の6位・法政大学と7位・産業能率大学の試合は、法大が試合序盤に揖斐俊斗のゴールで先制すると、怪我から復帰した小湊絆が追加点を決めて2-0とリード。法大は前半に挙げた2点を最後まで守り切り2-0で勝利した。

 これらの結果、2位・日体大と3位・順大は勝点同数となり、3位・順大から6位・法大までは勝点差1刻みで並ぶ大混戦模様となった。1部リーグへの自動昇格は2位まで、1部参入プレーオフ出場は3位となっており、残り3試合で「3位まで」を争う5チームの厳しい戦いが繰り広げられそうだ。

 また、3部参入プレーオフ出場権圏内の10位・山梨学院大学と対戦した8位の神奈川大学は、前半に挙げた先制点を最後まで守りきって1-0で勝利。この結果、神大は順位をひとつ上げて7位に。また日体大と引き分け勝点1を積み重ねた拓大も9位から8位に順位を上げてプレーオフ出場圏内から脱した。


 4月に始まったリーグ戦も残すところ3試合。11月3日(日)に全6試合が行われる第20節では、1部リーグ昇格と2部リーグ残留がかかった「城西大vs慶大」に大注目。慶大が試合に勝利し、2位・日体大、3位・順大のいずれかが引き分け以下の結果で、慶大の1部リーグ昇格が確定する。対する城西大にとっても負ければ3部リーグ降格がほぼ確定する"絶対に負けられない"戦いだ。その他にも、2部リーグ昇格圏入りを目指す4位・立正大と5位・早大の直接対決や、3部リーグ降格圏からの脱出を懸けた10位・山学大と11位・立教大など、1部リーグ昇格、2部リーグ残留を懸けた大一番が目白押しだ。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。

(文・飯嶋玲子)

【©JUFA】

全試合結果と得点者


法政大 2(2-0)0 産業能率大
得点者)【法大】揖斐俊斗、小湊絆

立正大 3(1-0)1 城西大
得点者)【立正大】田中誠太郎、新山大地、多田圭佑【城西大】佐藤遼

順天堂大 2(0-0)1 立教大
得点者)【順大】今井啓太、三輪椋平【立教大】加藤遼太朗

神奈川大 1(1-0)0 山梨学院大
得点者)【神大】海貝俊輔

慶應義塾大 1(0-0)1 早稲田大
得点者)【慶大】香山達明【早大】松尾倫太郎

拓殖大 1(0-0)1 日本体育大
得点者)【拓大】糸永誠也【日体大】オボナヤ朗充於
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

一般財団法人関東大学サッカー連盟は、関東地域における大学サッカーの水準向上と普及、加盟チーム相互の親睦共励、そして広く社会に貢献できる学生を育成することを目的に、1924年に創設されました。主要大会のひとつである『関東大学サッカーリーグ戦』では関東7地域から36大学が参加し、1部~3部のカテゴリーで熱戦を繰り広げています。近年は日本代表にも多くの選手を輩出するなど、通年でレベルの高い試合を展開しています。また主管大会として、大学の日本一を決める『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)などの全国大会も実施しています。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント