【1部・第18節】筑波大学は終了間際にまさかの失点!スコアレスドローの明治大学から首位奪還ならず!!

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【試合結果】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・1部リーグ第18節

【©JUFA】


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第18節は、10月19日(土)に全6試合が行われた。

 得失点差4の同勝点で競り合う首位・明治大学と2位・筑波大学。今節は両チームそろってドロー決着に。ともに相手を突き放せないまま勝点1だけを積み重ねた。

 首位の明治大学は2部参入プレーオフ圏内の10位・国士舘大学と対戦。1部リーグ残留のためにはもう後がない国士大は、序盤から勢いのある攻撃を見せるものの明大の攻撃を崩しきれない。対する明大も決め手のないまま、スコアレスドローで勝点1を分け合った。同時刻に開催された2位・筑波大学と4位・東洋大学の試合は、筑波大が後半の53分に湘南ベルマーレ内定。田村蒼生のゴールで先制。筑波大がそのまま逃げ切り、第13節以来の首位奪還かと思われたが、アディショナルタイム突入直後の90+1分、東洋大は大宮アルディージャ内定・中山昂大が劇的なゴールを決めて同点に。筑波大の首位奪還は、終了目前の東洋大のゴールで幻に終わった。

 一方、3位の中央大学は6位の流通経済大学と対戦。中大は序盤に流経大・光廣健利に先制点を許すものの、前半のうちに加納大のゴールで同点に追いつく。しかし後半、流経大・光廣にこの試合2点目となる勝ち越し点を決められて2-1で敗戦。勝点1差の4位・東洋大が筑波大と引き分けたため、同勝点ながら得失点差の関係で4位に後退。東洋大は3位に順位を上げた。

 5位の東京国際大学は9位の東海大学を3-1で下し5試合ぶりの白星。東国大は42分に松本翔、50分に古谷柊介のゴールで2点を先取するが、その5分後に東海大にペナルティーキックを献上。これを決められ1点差に迫られるが、終了間際に古谷がこの試合2点目となるゴールを決めて3-1と東海大を突き放しフィニッシュ。4連敗の東海大は2部プレーオフ出場圏の10位に後退。勝点1を積み上げた国士大が入れ替わって9位に。プレーオフ圏から脱出した。

 一方、7位・日本大学と11位・日本大学の試合は激しいゴールの奪い合いとなった。日大は20分に長谷川皓哉、32分に大久保帆人、34分に熊倉弘達と15分の間に3点を先取して駒大を引き離す。だが自動降格圏脱出を目指す駒大もすぐさま反撃に移り、藤田和也のゴールで1点を返すと、後半の57分にも渡邉幸汰が決めて1点差に。そして82分、藤田のこの試合2点目となるゴールでついに3-3と追いつく。だが日大も終了間際の89分に熊倉弘達が、こちらも2ゴール目となる4点目を決め、再び駒大を突き放し2-4で勝利した。

 前節で待望の2勝目を挙げた関東学院大学は最下位脱出に向けて底力を見せつけた。唯一のナイターゲームとなったこの試合、対戦相手の8位・桐蔭横浜大学は開始早々にアルビレックス新潟内定・笠井佳祐のゴールで先制すると、後半にも笠井が追加点を挙げ0-2とリード。このまま桐蔭大が逃げ切るかと思われたが、関東大は78分にモンテディオ山形内定・堀金峻明が2試合連続ゴールで1点を返すと、84分に野嶋圭人が追加点。2-2と同点に追いつくと、87分には油野匠栄が劇的な逆転ゴールを決めて3-2に。関東大が今季初の2連勝で勝点を12に伸ばし、自動降格圏外の10位との差を2ゲームに縮めた。残る4試合で、逆転残留を目指す。


 首位グループが揃って足踏み状態で、今節も大きな動きのなかった第18節。4位の東洋大学は終了間際のゴールで筑波大学の首位奪還を阻むと同時に、勝点1を重ねたことで3位に浮上。首位・明治大学と勝点を分け合った9位の国士舘大学も8位となり、プレーオフ出場圏外に脱した。一方、5位・東京国際大学、6位・流通経済大学、7位・日本大学は順位こそ変わらないものの、インカレ出場、1部残留に向けて大きな勝点3を積み上げた。

 優勝はほぼ明大と筑波大の一騎打ちとなった。また関東大の躍進もあり1部残留争いも混戦模様に。残るは4試合、はたしてどんなドラマが待っているのか。第19節は10月26日(土)に5試合、10月27日(日)に1試合が行われる。

※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。

(文・飯嶋玲子)

※東京国際大学は総理大臣杯の結果によるインカレ出場が確定 【©JUFA】

全試合結果と得点者


筑波大 1(0-0)1 東洋大
得点者)【筑波大】田村蒼生【東洋大】中山昂大

東京国際大 3(1-0)1 東海大
得点者)【東国大】松本翔、古谷柊介×2【東海大】桑山侃士

明治大 0(0-0)0 国士舘大

流通経済大 2(1-1)1 中央大
得点者)【流経大】光廣健利×2【中大】加納大

駒澤大 3(1-3)4 日本大
得点者)【駒大】藤田和也×2、渡邉幸汰【日大】長谷川皓哉、大久保帆人、熊倉弘達×2

関東覚院大 3(0-1)2 桐蔭横浜大
得点者)【関東大】堀金峻明、野嶋圭人、油野匠栄【桐蔭大】笠井佳祐×2
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著者プロフィール

一般財団法人関東大学サッカー連盟は、関東地域における大学サッカーの水準向上と普及、加盟チーム相互の親睦共励、そして広く社会に貢献できる学生を育成することを目的に、1924年に創設されました。主要大会のひとつである『関東大学サッカーリーグ戦』では関東7地域から36大学が参加し、1部~3部のカテゴリーで熱戦を繰り広げています。近年は日本代表にも多くの選手を輩出するなど、通年でレベルの高い試合を展開しています。また主管大会として、大学の日本一を決める『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)などの全国大会も実施しています。

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