[RUGGERSコラム] 大学ラグビー2024 これからの展望について

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 どうもオニギリです。
 やっと秋らしいと思ったら、25℃を超える日があったり、寒暖差が激しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
 さぁラグビー日本代表は10月26日に日産スタジアムでオールブラックスとの一戦を迎えます。今年一番楽しみにしているかもしれないオニギリ注目の一戦。
 しかしその前に、今回のコラムは未来の日本代表が多数いる大学ラグビーについて、オニギリ's eye!!しちゃいたいと思います。
 まずは関東大学対抗戦から。
 現在の順位は以下の通りです。

【関東ラグビーフットボール協会HP参照】

 明治・立教・青山学院が4試合、帝京・早稲田・筑波・日体が3試合、慶應が2試合終わった暫定順位となります。
 まず、現在1位の明治ですが、4戦全勝と好スタートを切っており、特に例年11月3日に行われていた慶應との試合が9月に行われるようになりましたが、前半からボールを前に運び続けた明治の推進力が一枚上でした。伝統の一戦を圧倒できたのは、この後控えている帝京、早稲田、筑波との大事な3戦へ勢いづけることでしょう。キーとなるのが、夏合宿で敗戦した筑波戦ではないかとオニギリ注目しています。
 2位は帝京と早稲田。ともに3戦3勝しており、こちらもスコアを見る限り両校に力の差を感じません。帝京は例年通り充実した戦力が揃っており、連覇に向けて着実に夏合宿も準備できています。ただ今年は、春に青木主将はじめU20で主力が抜けていたことが響いているのか、夏合宿の試合では早稲田に敗戦。昨年のような、頭一つ抜けている感がないものの、力が拮抗している時こそ急成長する可能性を秘めており楽しみです。
 そんな夏合宿で帝京に勝利し、調子が上向きの早稲田。大田尾監督も4年目、大田尾イズムが伝わってきた早稲田はFWBKにも勢いを感じます。昨年、大学選手権で京都産業大学に負けてから選手が主体的に動いてきました。のびのびとした早稲田ラグビーが今季は楽しめ、2010年以降対抗戦優勝から遠ざかっていますが、今季は期待が持てます。
 現在4位は筑波。例年、接戦となる慶應に快勝した筑波。夏合宿でも明治に勝利し、勢いを感じていましたが、立教との接戦に勝利したものの、青山学院に31年ぶりに敗戦しました。この試合は青山学院の準備と戦術が一枚上手でした。しかし、戦力は例年に変わりなく、また花園常連校からも元気な1年生が入ってきており、これから対戦する明治、帝京、早稲田との対戦には期待が持てます。
 そんな筑波を破った5位の青山学院。例年と違って接点と戦術に工夫を凝らしています。明治、帝京、早稲田には接点で最後はついていけなかったが、残り3戦全勝すれば5位で大学選手権出場に手が届きます。
 6位は立教。筑波との接戦は惜しくも勝利を掴むことができませんでしたが、残り3戦に向けて、まずは1勝が欲しいところ。
 7位は日体大。上位3校にトライを取れず、苦しい展開になっていますが、残り4戦で接戦が予想される試合に勝ち切れるかがキーとなります。
 まだ2戦しかしていないため暫定となりますが、現在8位は慶應。筑波に敗れ、明治にスコアでだいぶ離されましたが伝統のタックルは健在。あとはどれだけスコアにもっていけるか、FWはここ数年鍛え続けたFWが大型化してきているので、帝京、早稲田へ勝利すれば対抗戦3位、4位、5位での大学選手権へ期待が持てそうです。

 続いて、関東大学リーグ戦1部の現在の順位は以下の通りです。

【関東ラグビーフットボール協会HP参照】

 大東文化・法政・立正・関東学院が4戦、東海・流通経済・東洋・日大が3戦終えている状況の中、暫定で1位は大東文化。関東学院に苦戦しましたが、昨年下位4チームに勝利し、ここから昨年上位3校と戦います。昨年は最終戦で大学選手権への切符を手に入れられなかったが、今年は残り3戦で1勝すれば手が届きそうです。
 暫定2位は東海。今年は共同主将ということでFW汐月・BK近藤の2名のキャプテン体制でリーダー陣を増やして大きな組織をまとめ上げています。今季は爆発的な強さは見せていないものの、セットプレーの安定から継続ラグビーを展開し、ゴール前では強みのモールでトライを重ねています。今季も東海がリーグ戦を引っ張っていくことは間違いありません。
 暫定3位は法政。日大相手に殴り合いのような試合で勝利したものの、東洋に敗戦し1敗。残り3戦、東海、流通経済、大東と大学選手権に繋げるためには1勝以上しなければ厳しい状況。伝統のDFが上位校にどのように発揮されるかが楽しみです。
 暫定4位は東洋。昨季上位にいた法政、流通経済に勝利し勢いが増しています。大東に6点差で敗れたものの、昨年以上に自力があり、ウェストハイゼンをはじめとする外国人選手らが爆発したら脅威となるでしょう。
 暫定5位は流通経済。昨季7位の立正、5位の東洋に敗戦し、苦しい状況。大学選手権を考えると一つも落とせない状況ですが、展開力に定評のある流通経済。ここからの奮起に期待したいところです。
 暫定6位は立正。流通経済に僅差で勝利し、自信がついてきた模様。昨季7位から一つでも上の順位を狙えるかが注目です。
 7位は関東学院。ここまで全敗ではありますが、東海以外は僅差での敗戦であり、残り3戦全て勝てば入替戦回避は可能。古豪復活の兆しが今季みえると来シーズンに期待が持てます。
 暫定8位は日大。やはりここのところ元気が見えない日大。法政に2点差での敗戦もあり、力の差は感じられないが勝利につながっていません。ここからはDFがキーとなり、残り3戦をどう戦うかが注目ですね。

 最後に関西大学Aリーグです。現在の順位表は以下の通りです。

【関西ラグビーフットボール協会HP参照】

 現在1位は京都産業。昨年下位3チームとの試合に50点以上のスコアをしているのは今年も爆発力のある攻撃が売りとなっているからでしょう。今年もポルテレ、フナキをはじめとする外国人留学生と、U20でも活躍した石橋チューカ、そして土永、高木、村田らSHの充実ぶりは、京都産業の強さを象徴しています。今季も関東の大学とどう戦うのか楽しみです。
 2位は天理。こちらも順当に勝ち上がっており、立命館に完勝したことは自信につながっています。若い世代の代表選手を連ねる京都産業にどう戦うか注目です。
 3位は関西学院。京都産業、天理とともに現在全勝中ではありますが、勝ち点で現在3位。立命館との接戦には勝利したものの、京都産業、天理の外国人留学生率いるサイズのあるチームにどう戦うか。上位チームに勝つにはやはりDFが鍵となるでしょう。
 4位は近畿。立命館、摂南に勝利したものの、関西大に僅差で敗戦。激しい接点を持ち味とする近畿ですが今年は失点が多い。この失点の多さをどう克服するかがキーとなるでしょう。
 5位は関西大。近年、上位チームとの差が縮まってきました。サイズのあるFWも集まってきています。やはり激しい接点のある関西リーグでフィジカルが上がってきたことが要因でしょう。近畿に勝利したことでもそれが証明されました。残り4戦でどう戦えるか、楽しみです。
 6位は立命館。昨季5位で、上位4チームのうち天理、関西学院、近畿に敗戦。残り4戦全て勝つことで大学選手権にも望みが出てきます。
 7位は摂南。快速WTBカストンが走り回ると厄介なチーム。天理ともいい戦いを見せたが、力及ばず。今年は入替戦を回避できるよう、一つでも順位を上げたいところです。
 現在8位は同志社。古豪の復活にはまだまだ遠いが、伝統校の意地を見せてくれることを期待し、応援したいです。やはり同志社が強い関西リーグを見たいところです。

 以上、オニギリ's eye!!いかがでしたでしょうか?
 オニギリ目線でのコメントをさせてもらいましたが、今年も大学ラグビーは群雄割拠、注目となるプレーヤーを中心にレベルの高い戦いが繰り広げられています。
 未来の日本代表選手がここから出てくると思うとワクワクしかありませんね!
 さぁ今週も各地でワクワクが止まりません!!
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「RUGGERS(ラガーズ)」は、日本ラグビーフットボール選手会が運営主体を務め、ファンと選手がつながる新しいラグビーアプリ(メディア)です。トップリーグ選手の投稿や、ラグビー関連の記事をまとめています。オリジナルコラムや動画も配信しています。アプリもぜひご覧ください。

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