「このタイトルマッチが自分の中では今年ラストチャンス」SANADAがロンドンでの王座戦へ胸中を語る!IWGP 世界ヘビー級王者・ザックは母国での初防衛を堂々宣言!さらに、それぞれの次々期挑戦者を“くじ引き”で決定、ザックは鷹木!SANADAは海野と対戦へ!! 【10.15調印式】

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社】

10月15日(火)新日本プロレス事務所にて、10.14両国大会の一夜明け会見がおこなわれ、内藤哲也選手を破り悲願のIWGP世界ヘビー級王座初戴冠をはたしたザック・セイバーJr.選手が出席した。

撮影/山本正二

■『Royal Quest Ⅳ』
開催日:日本時間・10月21日(月)
会場:クリスタル・パレス国立スポーツセンター


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そして、日本時間・10月21日(月)『Royal Quest Ⅳ』ロンドン大会でザック・セイバーJr.vsSANADAがIWGP 世界ヘビー級選手権に変更となったことを受けて、ザック選手とSANADA選手は調印式をおこなった。

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■(第11代IWGP世界ヘビー級チャンピオン)ザック・セイバーJr.選手のコメント
「オラ!スーツなのでベルトを巻けないので、ドウシヨ。まだチャンピオンになって初日なのですいません。ついにIWGP 世界ヘビーという大きなタイトルを獲得することができました。自分が初めて獲得するIWGP という、この会社の中でも最高に栄誉のあるタイトルであったということは何よりもうれしいことです。

8年間やってきた中でも、いま最高に嬉しい瞬間が訪れてます。そして、ずっとプロレスを初めて初日から夢見ていたことが現実になったとはいえ、何よりこれからは自分が真のリーダーとしてこの新日本プロレスを未来に向けて引っ張って行かなければいけない存在になったということを実感しています。追われる立場とチャンピオンはまったくやることも、そして考えも違ってきます。

次に自分自身のチャプターが楽じゃないということは、もちろん自身自身が一番わかっていますけども、誰もいまの自分を止めることができないでしょう。ここから2ヶ月、まだ試合は続きますが、もちろん東京ドームにはチャンピオンとしてリングに上がり、そして外国人選手としては初めてIWGPヘビー級を防衛してリングを降りるということを考えています」

※ここでロンドン大会でのチャレンジャー、SANADAが登場。菅林会長とともに席につく。

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▼IWGP 世界ヘビー級選手権試合調印式

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■(チャレンジャー)SANADA選手のコメント
「初防衛の相手がSANADAで、とても光栄に思っております。ザックと初めてシングルマッチしたのが、2018年の『G1』後楽園ホールだったんですけども、その試合が自分の中ですごく衝撃を受けて、いまのSANADAの基礎になった試合なのかなと思ってます。

その後も、ダラス、東京ドーム、地元・長岡、大阪でやった時も、いままのレスラー人生で初めてのダブルフォールで試合の決着がついたりとか、ザックとやると毎回化学反応が起きるというか。

で、今回ロンドンでやるんですけど、ザックとはいつかIWGP戦をしたいなと思っていたので、しかもザックの地元・ロンドン、ロンドンのお客さんはすごく温かいですし、そこでできるっていうのはすごく光栄です。

もう今年になって、1月4日東京ドームでベルトを落として、2月に挑戦して負けて、6月IWGP GLOBALに挑戦して負けて、『G1』でも結果を出せず、今年良いことがなかったので、このタイトルマッチが自分の中では今年ラストチャンスだと思ってます。以上です」

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■(チャンピオン)ザック・セイバーJr.選手のコメント
「昨日、東京ドームではなく、両国という会場で自分自身がタイトルに挑戦したというのは、何よりも両国国技館という会場における“呪い”と解くためでもありました。NEVERで後藤選手に負けました。『NEW JAPAN CUP』で優勝したにも関わらず、そのあとタイトルを獲ることができなかった。それがどちらも両国国技館でした。

今回チャンピオンになって、そして『Royal Quest』が始まるということで、自分の地元であるロンドンで初めての防衛戦をSANADA選手を相手におこなうというのは、自分にとって何よりシチュエーションであると考えています。SANADA選手以外の選手は初防衛戦の相手として考えられません。

何よりもたぶんシングルマッチを最多で闘っているのは内藤選手ではあると思いますけど、SANADA選手と試合をすると必ず自分の中にあるイデオロギー的なものを披露することができる、私にとっても素晴らしい相手です。

SANADA選手は2023年、大変強く、そして好調なシーズンを過ごしていました。自分自身、『G1』でのSANADA選手との対戦には勝っていますが、それを含めてもあの時のSANADA選手の強さというのは何よりも素晴らしいものがあったと思います。

自分の地元であるロンドンで初防衛戦ということで、SANADA選手がもしいま目の前にあるベルトを獲りに来るという想いで、強くリングに上がって来るとしても、自分自身はいままで見せたことがないザック・セイバーJr.をロンドンで見せることになると思うので、楽しみにしていてください」
■質疑応答

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――ザック選手は8.12『G1』長岡大会後、叱咤激励するように「もったいない」「ふざけるのはやめて、目を覚ませ」とSANADA選手に対して発言していましたが、まだまだSANADA選手には眠れる実力があると感じていますか?

ザック「まあ、そういった言葉もあったんですけど、その2週間後には負けているので彼には強さというものがあると思いますし、本当に良い選手だと思います。自分自身もいつも最高の状態で対戦相手に挑みたいと思っていますが、対戦相手にも同じことを望んでいます。最高のSANADA選手で来てほしいと今回も願っています。

SANADA選手の地元である長岡で自分が勝ったということもあるので、今度は自分の地元でSANADA選手がリベンジを果たすというのは、立場的にもチャンピオンの立場ということで変わってくるんですが、彼がまた新日本のトップに戻るにあたってここは全力で来ると思っています。そのSANADA選手に勝てれば、自分自身のステータスがまた1つ上がると思いますし、そういったところが楽しみです」

――ザック選手は『G1』も獲って、IWGP世界ヘビー級王座も獲っている状況にいて、8.12『G1』長岡大会でのシングル戦のときと比べて進化していると思うのですが、その点において今のザック選手をSANADA選手はどう感じていますか?

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SANADA「自分自身も(IWGP世界ヘビー級)チャンピオンになったんですけど、チャンピオンになる前となった後では景色がぜんぜん違うんですよ。上手く言葉では言い表せないんですけども……それは経験してみないとわからないんですけども……今までのザックではないのと、今までよりも凄くなっているは感じていて、今まで通り闘っても勝てないっていうのはわかっています。そういう覚悟で挑戦したいと思います」

――『G1』優勝前に小川良成選手が引退を表明し、そしてIWGP世界ヘビー級王座獲得前にブライアン・ダニエルソン選手が一旦プロレスから離れるという話もありました。ザック選手に深く関わりのある2人の選手がそういった決断をしたことについてどう思いますか? そしてザック選手は彼らがここまで築いてきたことを継承していきますか?

ザック「ブライアン・ダニエルソン選手がフルタイムでの活動を一旦やめたというは知っていますし、そういった中でこのタイトルマッチが出来たのはまた1つ大きなことでした。彼らは自分にとって誰よりも大きな影響を与えてくれたレスラーです。僕だけではなく、僕ら世代のプロレスラーたちに多大なインパクトを与えた選手でした。

ダニエルソン選手については、彼はこれまでに経験のないほど素晴らしい功績を世界最大の団体で成し遂げ、尊敬すべき相手だと思っています。そういった選手たちが自分の前から去っていくのは悲しみでもあるんですが、ダニエルソン選手を相手にIWGP世界ヘビー級王座を防衛出来れば良かったなと思っています。

まずは一旦、身体を休めて、そして戻れる機会があれば戻ってきて欲しいと思います。私たちの間にはまだ終わっていないビジネスがありますから。そこを清算できるような未来が待っていることを願います。

そして小川良成選手関しては、彼も同じように自分のプロレスキャリアを築く中で、与えられた影響というのはたいへん大きいです。もちろん彼から直接得た影響もそうですけど、自分はテクニカルレスリングというモノを継承していく立場の中でも小川良成選手はたいへん大きな存在であり、これからは自分自身がそれを引き継いでいくことを含め大きな責任があると思っています。ただただ、2人関しては感謝という言葉しかありません」

――今年の1.4東京ドームでベルトを失いましたが、あらためてベルトを取り戻してもう一度IWGP 世界ヘビー級王者としてどういったことをやりたいと考えていますか?

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SANADA「IWGP戦なんですけども、俺とザックは同い年で、36、37歳の年でレスラーとして一番脂が乗ってる時期だと思うんですよ。いままでは、テクニカルな試合展開でやってきて、その最高傑作になるんじゃないかなと思ってまして、今回の闘いはもしかしたらこういう闘いができるのは最後かなとは自分は思ってるんですよ。このベルトを獲ってたらそのビジョンを話したいと思います。申し訳ございません」

――10.14両国大会で真っ先に挑戦表明した時のお気持ちというのは?

SANADA「いま思ったんですけど、ザックと初対戦したのはロンドンだったような気がするんですよね、2016年の。だから、そういうところもストーリーにつながりますし、2019年の10月にロンドンでIWGP戦のタイトル挑戦のマイクをしたんですよ。
そのマイクで言ったのは、『チャンピオンとしてロンドンにまた帰って来る』って言ったんですけど、それが実現できないところが残ってるというか。ロンドンはザックの地元かもしれないですけど、ロンドンのお客さんはすごい温かいイメージがあるので、そんなマイナスなことは考えてなくて、むしろ楽しみしかないですね」

――SANADA選手の挑戦表明後、ザック選手はすぐに二つ返事で挑戦を受託しましたが、その時の感想はいかがですか?

SANADA「純粋にすごく嬉しかったですね。その後に翔太とかTKGが来たんですけども、『そこは2人ではないだろ』と。なぜかって言うと、SANADAとザックの試合は決まってましたし、そのロンドンでIWGP戦をするっていうことはロンドンのお客さんも喜ぶと思いますし、今日ここで決まって素直に嬉しいです」

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※両選手は調印書にサイン後、フォトセッションを行い、健闘を誓って握手。

ザックは「次の挑戦者は翔太と鷹木のどっちにする?ドウスル?ザックは『G1』で2人には負けている。だから、2人とも同等に挑戦する権利はある」とロンドン大会後の挑戦者について言及。

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続けて、「自分たちで決めるのはアンフェアだからくじ引きにもいいと思うよ。もちろん自分がロンドンでは勝つんだけど、一応チャレンジャーを決めておこうか?」と提案すると、SANADAも「オーケー」と承諾。

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そして、会社から抽選用に封筒2つ(※それぞれに海野選手か鷹木選手の宣材写真を封入)が用意されると、ザックとSANADAがそれぞれ封筒を選び開封。

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ザック選手は鷹木選手の写真、SANADA選手は海野選手の写真を引き、この結果を受けて、ザック選手が王座防衛すれば次期挑戦者は鷹木選手、SANADA選手が王座奪取すれば次期挑戦者は海野選手となることが電撃決定した。

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それぞれ次期挑戦者が決まり、ザックは「ロンドンで防衛するから、次の対戦相手は鷹木で決定です!」とキッパリ。

SANADAは「(海野は)『G1』では勝ってるんで、あまり刺激がないというか。でも、一番気になったのは昨日のブーイングですね。翔太に対してのブーイングがすごい気になったので、もっとブーイングを起こさせたいなと思ってます」と意気込みを語った。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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