U18日清食品 東海ブロックリーグ2024 男子 大会レポート 今西優斗「毎試合学ぶことだらけ」名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(B.LEAGUE U18)

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【©U18日清食品リーグ】

「U18日清食品 東海ブロックリーグ2024」初出場の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18は、7勝1敗でB.LEAGUEクラブU18チームとして大会初優勝を飾りました。

「この大会は公式戦で高校の部活動チームと戦える唯一の機会。留学生がいるチームなど、Bユースとは違う経験ができます。その中でも、初戦の中部大学第一(愛知県)に1点差で勝てたことは大きな自信になりました。中部大学第一はずっと背中を追いかけてきたチームであり、私自身もコーチとして常田健コーチをお手本にしてきました。そのチームに対しても、試合前に立てたゲームプラン通りに戦えば勝てるという自信を得ました」と大西順ヘッドコーチは言います。

キャプテンの今西優斗選手も「ユースには留学生がいないので、いつもよりも身長が高い選手と対戦できる貴重な場ですし、高校バスケはユースよりフィジカルでアグレッシブなので刺激になりました。一試合も気を抜ける試合はなく、毎試合学ぶことだらけでしたが、ユースのレベルが上がってきていることを知ってもらえるよい機会になったのではないかと思います」と優勝の喜びを口にしました。

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B.LEAGUE U18の強豪である名古屋D U18は、6月から8月にかけて開催された「B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2024」では3度の100点ゲームを含む7戦全勝と圧倒的な力で西地区1位に輝きました。しかし、今大会は初戦の中部大学第一戦で82-81、翌日の浜松開誠館(静岡県)も70-69と際どい戦いを制してきました。第5戦目の高山西(岐阜県)戦では、身長2m超の2人の留学生プレーヤーを有する前年の覇者に82-83で逆転負けを喫しましたが、その敗戦からの学びを翌週の桜丘(愛知県)戦でしっかりと生かしました。

留学生プレーヤーへの対策について、今西選手はこう説明します。「留学生を一人で守るのは難しい。マークに付く選手がファイトして、できるだけリングから遠ざけてボールを持たせることもそうですが、常に周りが全体を見て声を出し、チーム全員で守ることが必要です。『ボールがここに入ったらこう寄ろう』と何パターンかルールを作って、試合中に自分たちで声掛けをしながら守りました」

そのディフェンスが機能しても、桜丘のアウトサイドシュートが高確率で決まったことで苦戦を強いられますが、ここで接戦を勝ちきってきた自信が生きました。「5点、10点と離されてから勝つゲームを何度も経験しているので、全員がヘッドダウンせず勝つためにどうすれば勝てるのかを考え、同じ方向を向いてプレーできました」と今西選手は言います。

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「今日は試合を通して僕はフェイスガードで守られたのですが、これを打開するには個人で振り切ってアタックするか、マークを引き連れている自分がスペースを取って他の4人に攻めを任せる方法があります。立ち上がりの5分間はまず自分で積極的にアタックする意識を持ちましたが、後半は僕がスペースを取って他の選手が攻めることで得点を重ねることができました」

その言葉の通り、今西選手のキックアウトから若野瑛太選手が3ポイントシュートを決めてオフェンスが活性化。第3クォーター終了間際に名古屋D U18が逆転に成功します。さらに成長を証明したのが第4クォーターでした。接戦をいかに勝ちきるか、高山西に敗れてから選手同士で何度も話し合ってきたと今西選手は説明します。

「特にクロージングで出るメンバーは『細かいところまで集中しよう』とこの1週間ずっと話してきました。終盤の大事な場面でミスなく勝ちきれたのは大きな経験です」。その結果が60-59、またも接戦を勝ちきる結果に。試合を重ねるごとにステップアップした名古屋D U18が「U18日清食品 東海ブロックリーグ2024」優勝へとたどり着きました。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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