【BOATRACE】今節は笑いを封印? 誰よりも若松を愛する西山貴浩が堂々トップ G1全日本覇者決定戦

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 ボートレース若松(ナイター開催)の「G1読売新聞社杯 全日本覇者決定戦 開設72周年記念競走」(優勝賞金1200万円)は10月1日、9~11Rで準優勝戦が行われる。

 9月30日の予選最終日は、予選ラストの11Rまで目いっぱいの予選トップ争いとボーダー争いが繰り広げられ、3日目まで2位だった西山貴浩(福岡出身・福岡支部37歳)【冒頭の写真】が大逆転でトップ通過。2位には佐藤翼が浮上し、11Rで1着ならトップだった瓜生正義はそこで惜しくも2着と敗れ、3位という結果。

 3日目までトップにいた下條雄太郎は4日目の2走で4、3着と崩れたうえ、10Rでは不良航法で減点10点。それでも3日目までの貯金が大きく、予選は10位で通過し準優勝戦は9Rの4号艇で登場する。準優ボーダーは5.50まで下がって佐藤隆太郎が18番目に滑り込み、エース機の石丸海渡が悔しい次点。なお、羽野直也は4日目10RでFを切り賞典除外。また、土屋智則が負傷のため帰郷し、5日目からG1戦初出走となる下河誉史が追加参戦となった。


 ベスト18による準優勝戦のメンバーは次のとおり。

<若松 5日目 9R 準優勝戦>
1枠 瓜生 正義(福岡・福岡)
2枠 前田 将太(福岡・福岡)
3枠 宮地 元輝(佐賀・佐賀)
4枠 下條雄太郎(長崎・長崎)
5枠 山田 祐也(高知・徳島)
6枠 馬場 貴也(京都・滋賀)
※()内は出身・支部の順

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 福岡支部の大エース・瓜生正義(福岡出身・福岡支部48歳)【写真上】が1号艇で登場。今節は上位機を手にして前検から好ムードだったが、日々パワーアップさせて文句なしの上位クラスに仕上げてきた。今年は3月住之江でG1戦を優勝しており、来年3月の当地クラシック出場権はすでにゲットしているが、今年の賞金ランクが現在17位とグランプリ出場に向けて勝負駆けの真っただ中。ここは負けられないレースになる。

<若松 5日目10R 準優勝戦>
1枠 佐藤  翼(埼玉・埼玉)
2枠 定松 勇樹(福岡・佐賀)
3枠 柳沢  一(愛知・愛知)
4枠 森高 一真(香川・香川)
5枠 毒島  誠(群馬・群馬)
6枠 井口 佳典(三重・三重)

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 佐藤翼(埼玉出身・埼玉支部36歳)【写真上】は上位機が多い今の当地において、上位機ではないモーターを上位足に仕上げての好成績。2021年10月に児島周年でG1戦制覇はあるが、最近は昨年12月住之江のSGグランプリシリーズ優出5着はあったが、G1では優出から遠ざかっていて、昨年6月の地元戸田周年2着以来、1年3カ月ぶりのG1戦優出をめざす。毒島誠の気配が平凡なだけに、パワー面のライバルは定松勇樹と柳沢一の2人だが、1コースから逃げる確率はかなり高そうだ。

<若松 5日目11R 準優勝戦>
1枠 西山 貴浩(福岡・福岡)
2枠 山崎  郡(大阪・大阪)
3枠 岡村 慶太(福岡・福岡)
4枠 岡村  仁(大阪・大阪)
5枠 宮之原輝紀(東京・東京)
6枠 佐藤隆太郎(東京・東京)

 「今節は笑いは取らない」とレースに集中することを宣言していた西山貴浩が、悲願の地元周年初制覇へ向けて、まずは第一関門を最高の形で突破した。モーターの抽選運には恵まれなかったものの、序盤のセット交換やキャリアボデーなどの交換整備で着実に上向いており、十分に優勝を狙えるパワーになった。この11Rは準優勝戦の中では最もモーターレベルが高いメンバーで、岡村仁以外の4人はいずれも節一を争えるくらいの仕上がりなのだが、地元の1コース戦で負けるわけにはいかない。気合の逃げを披露してくれるだろう。

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