【関東大学サッカーリーグ戦】今季最多失点。リーグ戦再開の初戦は攻守が噛み合わず、8位後退
(9月23日時点)
【日本大学サッカー部】
総理大臣杯を終え、中止期間を挟み約一か月ぶりのリーグ戦となった。
リーグ戦も折り返し地点を迎え、残りの試合数が限られているなか、勝ち点で並ぶ大学が多くみられる。ここで他大学との差をつけ、上位に食い込むためには負けられない一戦となる。
まずは東海大学戦のスターティングメンバーを紹介。
日本大学サッカー部は、総理大臣杯前の第13節からスタメンを入れ替えて臨んだ。
GK 木村凌也(スポーツ科学部3年/横浜FM・Y)
DF斎藤慈英(文理学部4年/ベガルダ仙台・Y)
酒井優希(経済学部4年/東京V・Y)
植木颯(経済学部3年/日大藤沢)
MF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)
熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英)
田中慶汰(経済学部3年/川崎F・Y)
阿部水帆(文理学部1年/浦和レッズ・Y)
FW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)
平尾勇人(文理学部2年/四日市中央)
関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー福島U18)
中断明けの初ゴールと、その先の勝利をめざして挑んだホームゲーム。東海大学ボールで前半がキックオフ。立ち上がりから相手の激しいプレスや積極的な攻め上がりがある中、開始7分にMF大久保の元にボールが渡る。サイドから中央に空いたスペースを目がけて切り込み一気にゴール前へとボールを運んで行った。隙をついて自らシュートを放つが相手GK笠原選手による必死のセーブ。しかし、その弾かれたこぼれ球をFW関は見逃さなかった。すぐさま反応し豪快に蹴り上げネットを揺らした。日本大学は開始早々に先制点を挙げることに成功。(1-0)
総理大臣杯でTOP入りを果たし、そこで初出場初得点を決め期待を背負って今節リーグ戦デビューを果たしたMF阿部。コーチ陣から厳しい指示を受ける中、前半9分、冷静に相手をかわし自らシュートチャンスを作り上げた。シュートは惜しくもポストに当たり得点にはならなかったが視野の広さと技術を掛け合わせたプレーでチームに勢いをもたらした。
日本大学のペースが続くと思われた前半18分、相手の流れるようなサイド攻撃からの縦パスにより一瞬の隙をつかれた日本大学。ゴール前に運ばれると相手MF渡邊選手が右サイドからファーポストにクロスを上げ、相手FW桑山選手のヘディングにより軌道が変わり、落ちた球を相手FW遠野選手に左足で簡単に押し込まれてしまった。軌道の変化にDF、GKともに対処できず失点。東海大学に勢いを与えてしまうような嫌な点の取られ方となった。
(1-1)
流れを掴んだ東海大学の攻めが続く中、前半27分、日本大学にチャンスが訪れる。
左サイドから隙を狙うMF大久保に対し激しいプレスをかける東海大学。しかしFW関と冷静にパスを交換しながら相手の陣形を崩し、クロスボールを放つ。FW平尾が押し込みに向かったが相手DFに阻まれ惜しくも得点には繋がらなかった。
日本大学がボールを保持する中、なかなか攻め切れない場面が続く。前半38分、隙を見つけたMF熊倉(貴)が中央から浮き球を出すが、惜しくも相手DFにカットされ、こぼれ球を拾った東海大学がカウンターを仕掛けた。左サイドから一気に前線までボールを素早く運び相手MF大塚選手がクロスボールを貰いシュートを放つがGK木村のセーブで難を逃れた。と思った矢先、相手FW遠野選手にこぼれ球を押し込まれ東海大学に2点目を献上してしまった。一瞬の隙をつかれた失点であった。(1-2)
その後も日本大学は、何度も東海大学ゴール前にボールを運ぶも得点に繋がらず、もどかしい時間を過ごしAT1分を終え前半が終了。日本大学は先制点を獲得したが主導権は前半2得点を獲得した東海大学のものとなっていた。HTを経て切り替えられるかが、現在のチームの課題である。
後半、巻き返しを狙う日本大学
日本大学はFW関に代わり、Iリーグの得点源であり総理大臣杯ではTOP初出場にもかかわらずハットトリックをきめたMF平野颯汰(文理学部1年/四日市中央)を投入。試合の流れを変え、日本大学に得点をというベンチからの願いが伝わる。
後半65分、東海大学の直FKの場面。直接ゴールを狙わずに縦パスを出し、それを受けた相手MF大塚選手がクロスを上げ、タイミングを合わせた相手FW桑山選手にヘディングを決められる。東海大学の狙いすましたセットプレーに簡単にやられてしまった。(1-3)
しかし後半72分、日本大学も相手の強靭なプレスに粘り強く耐えDF植木がPKを獲得。FW熊倉(達)のGKの動きを読んだ冷静なキックで得点。まだ追いつきはしないものの点差を縮め、停滞した時間帯から抜け出す兆しがみえた。(2-3)
同点に追いつきたい日本大学は後半75分、MF阿部に代わりMF石川晴大(経済学部2年/清水エスパルス・Y)を投入。
後半80分には、東海大学の素早い縦パスにDF陣が対処できずゴール前まで運ばれ、シュートを放たれるシーンがあったがGK木村のジャンプセーブにより辛うじてゴールを守った。しかし、流れは依然として東海大学側にあった。
後半85分、自陣でボールを奪われ、すぐさま東海大学が低く速いクロスボールを日本大学ゴール前へ。必死に守りに戻ってきた日本大学DFが咄嗟に足を出して阻止を試みるが不運にも弾道がゴール方向に変わってしまいそのままオウンゴール。残り時間が少ない中、痛い失点となってしまった。(2-4)
2点差のままAT6分に突入。
日本大学は果敢に相手ゴール前まで攻め込むがなかなか得点を奪えない。
そして後半90+5分、全体的に前がかりとなった日本大学の隙をつくかのように相手GK笠原選手によるロングボール。着地点にいた相手FW小田選手のヘディングで一気に日本大学ゴール前までボールは運ばれ、完全に守備が手薄になっている中、相手FW伊藤選手に難なくシュートを決められた。一瞬の出来事だった。(2-5)
終了間際に点差が3点と開き、意気消沈する間もなくピッチには笛が響き渡った。
東海大学戦は2-5という結果で終了した。
中止期間開けの試合は、今シーズン最多失点、順位を落とす結果となった。チームの状態やプレーのすべてがダメなわけではないが、結果だけ見ると良くない状況ではある。今節はカウンターでの失点が目立ったように感じた。
リーグ戦の残り試合数が少ない中、苦しい状況に追い込まれたが1週間の準備期間を経て立て直しを図りたい。
また、次節の東洋大学戦は前回対戦時に1-4と大敗した相手だ。5位の東洋大学に対してリベンジできるのか、またもや大量失点を繰り返してしまうのか。守備の崩壊は絶対に避けたい、避けなければいけないと感じる。
東洋大学は次から次へと選手が飛び出し、パスの精度も高く難敵だ。今節の反省点を活かし、この1週間で必要な修正を施し今一度ディフェンスの精度を上げて行かなければならない。日本大学の自分たちのサッカーを展開し、ぜひとも白星を手にしたいところだ。次節、東洋大学をホームグラウンドで迎え撃つ。
選手のコメント
MF熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英/横浜FC内定) 【日本大学】
トーナメントとリーグ戦で多少、意識や戦い方が変わる中でボール保持をしながら相手ゴールに迫っていきたいと思っていた。総理大臣杯の結果、インカレ出場枠も増やすことが出来なかったので確実に勝ち点3がほしい試合でした。
― 相手の猛攻に耐えきれず、今季最多の5失点を喫しました。順位を2つ落とし、8位となりましたが結果を振り返ってみて
ほとんどの失点がカウンターからだったので攻撃の終わり方、リスク管理を徹底したいと思う。現在の順位ではインカレに出場できないので、やらなければいけないことの整理をし順位をあげていきたいと考えている。
― 次節に向けて
次節は前期に負けた東洋大学との試合ということで、インカレ出場権に入るためには落とすことが出来ないの、でゴール前の質をあげ、アグレッシブなサッカーで勝ち点3を積み上げます。
今週末の予定
9月28日(土)18:00KO
vs東洋大学@日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場
インディペンデンスリーグ2024【関東】1部Cブロック 第15節
9月28日(土)10:00KO
vs明治大学@日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場
【社会人関東サッカーリーグ2部第18節】
9月28日(土)15:00KO
vs厚木はやぶさFC@萩野運動公園競技場
文責:井上希羽(スポーツ科学部1年/淑徳巣鴨)
画像:日本大学サッカー部 広報班
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