ボートレースびわこの「G1開設72周年記念 びわこ大賞」(優勝賞金1200万円)は12日、初日の幕を開けた。前走地の丸亀SGボートレースメモリアルで2年連続大会制覇、今年の賞金ランクトップで地元へ凱旋(がいせん)レースとなったのが最強支部長・馬場貴也(京都出身・滋賀支部40歳)【冒頭の写真】だ。初日は12Rの「ゴールドスタードリーム1st」の1号艇で登場。

　初日はずっと緩めの追い風(1～4メートル)が吹いていたが、馬場はインからコンマ06のトップタイミングでスリットを通過。1マークを回ると一気に後続を突き放し、逃げ切った。2着は3コースから握った瓜生正義、3着は峰竜太で3連単1-3-4は1150円の4番人気。人気サイドでの決着。

　勝った馬場は「ホッとしました。無風に近い感じでしっかり仕掛けました。水面もかなり良かったですが、グリップもして前に押す感じがあって、１走目としてはいいと思います。シリンダケース交換で上積みできていると思いますが、どうかな。まだ強気には言えませんね。でも幸先良く滑り出せたので、連に絡めるよう頑張ります」と、生命線の回り足を中心に、さらなるパワーアップをめざす。

　2日目の馬場の出番は4R6号艇と8R3号艇、特に8Rの外枠で得意のまくり差しを繰り出せるか、仕上がりを見定める意味でも注目だ。

　初日は馬場を筆頭に地元滋賀支部勢が5勝の固め打ち。木村仁紀から始まり、深井利寿、是澤孝宏と続き、守田俊介(京都出身・滋賀支部49歳)【写真上】は11Rで鮮やかな3コースまくり差しを決め、12Rドリームの馬場に力水をつけた恰好。守田は、馬場に負けず劣らず雰囲気が良かった。「僕じゃなくてモーターですね。行き足がだいぶいいんでスタートに気を使ってます。普段狙っていても行けへんようなところに舟が向きます。多少の乗りにくさも、この足ならって感じ。評判どおりのモーターです」。2日目は10R1号艇の1走で、オール2連対を守りそうだ。

　是澤孝宏も気を吐いた。初日6Rでは3コースから冷静に差しハンドル。「ほぼ全速スタートです。2コースの椎名豊選手が行ってくれたので差せました。数字(2連対率29.5%)はないですけど、(自分が優勝した)お盆レースで西橋奈未さんが乗っていて、いいイメージがありました。馬場さんや滋賀支部の方々の意見を聞きながら、ポテンシャルを引き出したい」。2日目9Rの6号艇で上位着に絡むようだと、いよいよその存在を軽視できない。　

　2日目のメインレースは12Rの「ゴールドスタードリーム2nd」。注目は巻き返しを誓う石野貴之だ。

＜びわこ 2日目 12R GSドリーム2>
1枠 石野　貴之（大阪・大阪）
2枠 西山　貴浩（福岡・福岡）
3枠 森高　一真（香川・香川）
4枠 寺田　　祥（山口・山口）
5枠 山田　康二（佐賀・佐賀）
6枠 丸野　一樹（京都・滋賀）
※()内は出身・支部の順

　石野貴之は初日3、5着も展開のアヤがあった。見た目では着以上の動きを感じさせ、1コース速攻で巻き返し必至。相手候補は、初日後半で明らかなパワーアップを見せていた寺田祥だ。ここは絶好の4コースカド。西山貴浩と森高一真がもう一息だけに、寺田がバッストレッチで入ってきそう。

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