千葉ロッテのYUSEI選手が始球式挑戦 試合前には選手と交流も

パ・リーグインサイト
チーム・協会

益田直也投手に見守られながら始球式を行ったYUSEI選手 【写真:球団提供】

 千葉ロッテは、社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES事業」に参画している。2024年シーズン、同事業を通して千葉ロッテに“入団”した山崎悠成くん(以下、YUSEI選手)が、9月8日(日)の東北楽天戦で始球式を務めた。

 4月の入団会見以降、月に1〜2回ほどZOZOマリンスタジアムやロッテ浦和球場にて、チームの練習補佐や広報活動のお手伝い、そしてピッチング練習に励んできたYUSEI選手。今季7回目の活動でその成果をお披露目することとなった。

鈴木昭汰投手(左)と坂本光士郎投手(右)を撮影するYUSEI選手 【写真:筆者撮影】

 思いのほかリラックスした様子で球場入りしたYUSEI選手は、まずチーム練習を見学した。前々回の活動から行っている広報業務も慣れたもので、坂本光士郎投手と鈴木昭汰投手に「肩を組んでもらってもいいですか?」とリクエストし笑顔を引き出す。撮った写真を見た坂本投手は「めっちゃうまいやん!」と絶賛。二人から「(始球式)頑張ってね!」と声をかけられ、グータッチを交わした。

唐川侑己投手にボールの握りを見てもらう(左)/菊地吏玖投手の貴重な捕手ショットもゲット(右) 【写真:筆者撮影】

「思い切って投げるだけ!」と横山陸人投手 【写真:筆者撮影】

 唐川侑己投手や菊地吏玖投手、横山陸人投手らともコミュニケーションを取り、ピッチングのアドバイスを受けたYUSEI選手は、試合開始1時間前に室内練習場で最終チェックへ。「少し緊張しています。でも、選手からアドバイスをもらった通りに真っすぐ投げたいと思います」と意気込みを語り、本番の時を迎える。

室内練習場のマウンドで最終チェック 【写真:筆者撮影】

 千葉ロッテの野手陣が守備位置に就いた後、登場曲『MEGALOVANIA』を背に、益田直也投手とともにマウンドに向かった背番号100の右腕。捕手・佐藤都志也選手へ力強く一球を投じると、スタジアム全体から温かい拍手が送られた。

 大仕事を終えたYUSEI選手はふーっと息を吐くと、清々しい表情で自身の投球を振り返ってくれた。

ー自分のピッチングに点数をつけるとしたら?
「100点です! 練習通り投げることができました」

ー球場の雰囲気はどうでしたか?
「めっちゃ緊張しました」

ー投球前、益田投手には何と声をかけられましたか?
「『頑張れよ』と言ってくれました。始球式が終わった後に吉井監督がグータッチをしてくれたのもうれしかったです」

 第1回の練習から指導を担当したマリーンズ・ベースボールアカデミーの武藤一邦コーチも「ラインを間違えずに、キャッチャーの元へ投げていこうという目標を持ってから(YUSEI選手は)とても成長しました。ボールを押す力を意識して、落ち着いて最高のストライクボールを投げてくれたと思います。ばっちり、150点です!」と教え子の頑張りを称えた。

始球式のボールを持って武藤コーチと記念撮影 【写真:球団提供】

 この日の試合は、1点ビハインドの5回裏に藤原恭大選手が同点打を放つと、1死満塁からソト選手の2点適時打で勝ち越しに成功。9対5で千葉ロッテが勝利し、藤原選手とソト選手がお立ち台に上がった。ヒーロー二人の背番号を足すと、偶然にもYUSEI選手の背番号「100」に。3人でソト選手おなじみの「ゲッツ」ポーズを披露し、勝利の喜びを分かち合った。

藤原恭大選手(左)、ソト選手(右)と一緒に「ゲッツ」ポーズを披露するYUSEI選手 【写真:球団提供】

取材・文 高橋優奈
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

「パ・リーグインサイト」は、ニュース、ゲームレビュー、選手情報、スポーツビジネスなど、パシフィックリーグ6球団にまつわる様々な情報を展開する、リーグ公式ウェブマガジンです。「パーソル パ・リーグTV」を運営する、パシフィックリーグマーケティング株式会社が運営しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント