【U18日清食品トップリーグ2024 (女子) 大会レポート】優勝に向かって積極性と責任感を 桜花学園 #6 阿部心愛

U18日清食品リーグ
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【©U18日清食品リーグ】

「3年前からU18日清食品トップリーグができて、インターハイ(全国高等学校総合体育大会)とウインターカップと並ぶ大事な大会になっています。今年はインターハイを落としてしまったので、この大会とウインターカップは絶対に落とさないように全員で優勝を目指して頑張るぞという意気込みで戦っています」

桜花学園(愛知県)の#6 阿部心愛選手(3年/175cm)は今大会に懸ける思いをこう語りました。「U18日清食品トップリーグ2024」の初戦で東海大学附属福岡(福岡県)に快勝した桜花学園は、連勝を目指して大阪薫英女学院(大阪府)と対戦しました。

ゲームを先行したのは大阪薫英女学院。阿部選手とマッチアップした#6 的場梨緒選手(2年/174cm)や#5 三輪美良々選手(2年/177cm)が強気にインサイドを攻め立てて桜花学園のインサイド陣から得点、あるいはファウルを引き出すと、オフェンスリバウンドでも優位に立ち、桜花学園からリードを奪っていきます。対する桜花学園も阿部選手や#7 白石弥桜選手(3年/184cm)がゴール下の合わせから得点を奪い、前半は大接戦。31-33で大阪薫英女学院が僅か2点リードで折り返します。

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後半も接戦の様相を呈すかと思われましたが、大阪薫英女学院が勢いに乗ります。前半不調だった3ポイントシュートが決まり始めると、インサイドでは引き続き的場選手と三輪選手が積極的にリングに向かい、第4クォーター序盤には最大で15点差(42-57)を付けます。

桜花学園も試合終盤にかけて阿部選手のドライブやジャンプシュートを中心に攻め立てますが、「自分たちがリバウンドをしっかりと取り切れずに相手にオフェンスリバウンドを与え過ぎてしまいました。自分たちのシュートも昨日よりも入らず、大阪薫英女学院さんはそこを確実に決めてきました」(阿部選手)と、最後まで逆転には至らず。3点差まで詰め寄ったものの、最終スコア58-61で試合終了のブザーが鳴りました。阿部選手が敗因に挙げたリバウンドは41-47(オフェンスリバウンドは7対15)でした。

阿部選手個人としては白石選手(19得点)に次ぐ14得点の活躍を見せましたが、フィールドゴールは21本中7本の成功。終盤には攻め気を見せたものの、本人は「自分が決めるんだと思ってプレーしだしたのが最後の3分くらいになってからだったので、それをもっと最初の段階からできていたら結果は違ったのかなと思います」と反省の言葉が漏れます。

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それでも、初戦でゲームハイの24得点、2戦目でも14得点とその活躍は見事。インターハイまではケガの影響もあってなかなか調子が上がらなかっただけに、今大会は「中も外もオールラウンドにプレーできる選手になるという目標があるのですが、インターハイのときは外からの3ポイントシュートをあまり積極的に打てなくて中ばかりになってしまいました。なので、これからは中も外も、3ポイントシュートも積極的に狙っていけたらいいなと思います」と、より強気に、幅広いプレーを選択する意識で戦っています。

振り返ると昨年の「U18日清食品トップリーグ2023」では、京都精華学園(京都府)との最終戦でラストショットを託された阿部選手。当時はそのシュートを決め切ることができませんでしたが、だからこそ「最後の決め切れるシュートは学年関係なく決め切らなければいけないです。そういうシュートを打つ機会があるのであれば、それを決め切らなければいけない。そこは日頃から意識して、一本一本大事に決めていこうと思ってシュートを打っています」と言い、今はより責任感を持ちながらプレーしています。

積極性と責任感、その2つのバランスを取りながら戦う阿部選手。目指すは2年ぶりとなる「U18日清食品トップリーグ2024」での優勝です。まだまだ戦いは終わりません。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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