与えられたチャンスはしっかりつかむ。「ローテーションの谷間」。1軍昇格の楽天・滝中投手が6回2失点の粘投で今季3勝目。逆転のAクラス入りへチームに貴重な1勝

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
与えられたチャンスはしっかりつかむ。チャンス自体が少なければなおさらだ。「ローテーションの谷間」となった月曜日。楽天の滝中瞭太投手(29)が1軍に引き上げられた。半月ぶりとなる先発登板。このチャンスを生かして6回2失点と粘り強い投球を見せて、今季3勝目を手にした。逆転のAクラス入りをめざすチームにとって、貴重な1勝となった。

2日にホームの仙台で行われたオリックスとの4連戦目。通常なら試合のない月曜日の試合開催。先発投手のローテーションの谷間にあたる。ここで2軍から引き上げられ、先発登板を任されたのが滝中投手だった。

8月18日の西武戦以来の1軍登板。約半月ぶりだ。先発投手のローテーションの谷間に与えられたチャンス。なんとしてもいい結果を残したい。

滝中投手は初回、2本のヒットで1死一、三塁のピンチ。ここで4番打者のレフトへ犠牲フライと運ばれて、1点を失った。それでも後続を断ち、最少失点で切り抜けた。

二回裏にチームは村林一輝選手の犠牲フライで同点に追い付く。しかし、直後の三回表の守備で、滝中投手はソロ本塁打を浴びた。それでもなんとか粘って、このイニングも1失点のみとした。

四回、五回と相手のイニングスコアに「0」を並べた。しかも五回表のピッチングは1番からの上位打線を三者凡退に斬って取った。これでチームに勢いをつけた。

楽天は直後の五回裏、1死二、三塁から、小郷裕哉選手の適時内野安打で同点。さらにスクイズで勝ち越すと、辰己涼介選手がライトオーバーの2点タイムリー三塁打を放って、この回一挙4得点を挙げるビッグイニングとした。

滝中投手は、この援護を力に六回も無失点で切り抜けた。6回を98球。7本のヒットを浴びながら2失点と粘り強い投球で試合を作った。楽天はこのリードを守り抜き、5-2と勝利。滝中投手は今季3勝目を手にした。

チームにとって、貴重な1勝だ。これで4位の楽天は3位ロッテとのゲーム差を2.5に縮めた。5日からは敵地千葉に乗り込み、ロッテとの4連戦がある。逆転のAクラス入りへ弾みがついた。

チャンスはたくさん訪れるものではない。滝中投手はしっかり結果を残してアピールに成功した。

楽天はチーム創設20周年。チームは2年連続で4位止まり。今季はなんとしてもAクラス入りを果たして、その先のポストシーズンへ進みたい。

シーズン終盤で勢いを与えてくれた滝中投手の粘投。大きな1勝がチームに勇気を与えた。楽天はあきらめない。逆転のAクラス入りへ希望の道が広がってきた。
見出し画像:T-Akagi
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