早大ボクシング部 高橋が2連覇!2か月に渡ったトーナメントも次戦で最終戦に

チーム・協会
関東大学トーナメント 6月22日 後楽園ホール
【早稲田スポーツ新聞会】記事 髙杉菜々子、写真 植村皓大、三浦佑亮

 6月22日、ボクシングの聖地と呼ばれる後楽園ホールで関東大学トーナメント(トーナメント)の女子決勝が行われ、早大から高橋美波(スポ4=埼玉・花咲徳栄)がライトウェルター級に出場。高橋は圧倒的な力の差を見せ、RSC勝ちで昨年に引き続き優勝した。

相手より長いリーチをいかして積極的に攻める高橋 【早稲田スポーツ新聞会】

 ライトウェルター級への出場者が2名しかおらず、決勝の1試合のみとなった高橋。「教育実習が終わって2日後だったため、万全なコンディションとは言い難い状態ではあった」、「練習不足の自分がどのくらいパフォーマンスを出せるか不安で仕方なかった」との試合前の心配はよそに、試合開始直後から高橋のパンチが次々に相手選手へ当たる。50秒あたりで相手から1度目のダウンを奪うと、カウント終了後も高橋の攻撃は勢いを増し、すぐに2度目のダウンに。わずか1分09秒でのRSC勝ちとなった。

 試合後には、「試合を見返すと今までにないくらい手数が出ていた」と良い感触を掴めた様子であった高橋。一方で自身の課題を改善し、重心を落としてスピードのあるパンチを求めたいという。次に見据える世界選手権に向け、さらにパワーアップした姿を見せてくれるはずだ。

試合後、対戦相手と握手する高橋 【早稲田スポーツ新聞会】

 来月13日には、同じく後楽園ホールにてトーナメントの男子決勝が行われる。高橋の連覇から勢いをそのままに、3連覇を目指す川西響主将(スポ4=長崎東)の試合に注目したい。

結果

▽ライトウェルター級
 〇高橋美波 RSC(1R、1分09秒)

コメント

高橋美波(スポ4=埼玉・花咲徳栄)

ーー今日のコンディションはいかがでしたか

教育実習が終わって2日後だったため、万全なコンディションとは言い難い状態ではありました。実習中も練習はしていましたがいつもの試合前ほど練習はできていなかったため、余計に不安やプレッシャーを強く感じていました。

ーー今日の試合に向けて、練習で意識していたことはありますか

実習中は実習先の高校の監督にご指導いただき、また練習時間もあまりなかったため、基本のワンツーやガードを徹底させることをとにかく意識して練習しました。試合ではこのワンツーを生かし勝ちにつなぐことができたのでよかったです。

ーーどのような試合展開を予想していましたか

相手選手のキャリアなどより、練習不足の自分がどのくらいパフォーマンスを出せるかというのが不安で仕方なかったので、全く予想ができませんでした。体力面での不安が一番大きかったため、可能な限り早く試合を終わらせたいとは考えていました。

ーー1ラウンド1分09秒でのRSC勝ちとなりましたが、狙っていた早さでしたか

こんなに早く終わってしまったのか、と正直驚きました(笑)。いざゴングが鳴り自分のパンチが当たり始めると、今まで感じていた不安はどこかへ飛んでいき、勝手に手が出ているような感覚になりました。試合を見返すと今までにないくらい手数が出ていましたし、体力的にも余裕はありました。もう少し長く試合をしてもよかったかな、とも思いました。

ーー試合を振り返って、感想をお願いします

ここ最近の試合では一番緊張していたのですが、最後の後楽園ホールでの試合を楽しもう!という気持ちでリングに上がりました。実際楽しめましたし、思ったより落ち着いて試合ができたと思います。なにより家族や友達、ボクシング部の仲間の応援が本当に力になりました。

ーー収穫や課題などはありましたか

緊張からか終始重心が高かったと感じました。重心を落とすことは前々からの自分自身の課題なので、それが今回の試合では如実に出てしまったと思います。重心を落とした上で体重の乗ったスピードのあるパンチを打てるようにしていきたいです。

ーー後楽園ホールの雰囲気はいかがでしたか

やはり後楽園ホールは他の会場とは違う特別な雰囲気があると思います。普段はプロの選手が戦っているリングに私が上がるというのは高揚しますし、その分緊張が高まるのも感じました。

ーー今後出場される予定の大会への意気込みをお願いします

秋に開催される世界選手権に出場するチャンスがあれば、そこで最後の国際大会に挑戦したいと思っています。また自分の引退試合としては11月末から開催される全日本選手権があるため、そこで優勝し、3連覇を果たして有終の美を飾りたいです。応援よろしくお願いします。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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