【BOATRACE】新開航が選手生活初のチルト3度で大外からウエスタンヤング連覇 唐津

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 ボートレース唐津(モーニング開催)の「G3第11回ウエスタンヤング」は20日、最終12Rで優勝戦が行われ、前年覇者の新開航(福岡出身・福岡支部28歳)【写真3枚】が選手生活初のチルト3度の伸び仕様で臨み、大外6コースからのまくり一撃で大会連覇を達成、優勝賞金215万円と9月に桐生で開催されるPG1ヤングダービーの優先出場権を獲得した。今年は2回目、唐津では3回目、通算21回目の優勝。

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 初日から圧倒的な強さを誇り、内枠独占を含む4人が優出していた地元佐賀支部勢を、新開航が6コースからあっという間にのみ込んだ。リング4本の交換とチルト3度にしての伸び仕様。展示タイムも6秒50と突き抜けていたが、その数字どおりの伸びを発揮。1コースの安河内健、2コースの定松勇樹もコンマ08のスタートだったが、新開航は6コースからコンマ06のトップスタートで誰の抵抗も許さないまくり圧勝劇。内枠の地元3人は2、3着争いを繰り広げるしかなく、2周1マークの小回りで末永和也が2着に浮上。安河内が3着で3連単の6-3-1は1万5690円の44番人気と波乱決着になった。

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 何という勝負強さだろうか。「優勝するにはこれしかない」とデビューから8年間で1度たりともやったことがなかったチルト3度を選択。チルト3度用のプロペラゲージがあるわけでもなく、アドバイスをしてくれる選手がいるわけでもない。「自分なりにアレンジしてたたいた」という即席の伸び仕様が大正解。チルト3度はスタートも難しいが、コンマ06の全速ダッシュ。とても初のチルト3度でのレースとは思えない適応力を発揮した。

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 もっとも、2022年にはG2戦を含む年間10回の優勝。昨年はG1戦の常滑ダイヤモンドカップを含む5回の優勝と勝負強さにはもともと定評のあるボートレーサー。最近は乗り心地を気にする選手が多い風潮の中、「乗り心地はあまり気にしていない。それより足を求めた方がいいので」と競った時のことよりも、どうしたら1着が取れるのか…を考えるタイプ。その思考が勝負強さに結びつき、今節もウエスタンヤング連覇につながったのは間違いない。

 今年は3月の戸田ボートレースクラシック、5月の多摩川ボートレースオールスターにも出場しているが、次節は尼崎のグランドチャンピオン、7月にも大村のオーシャンカップに出場が決まっており、SG戦は皆勤。昨年10月の蒲郡ボートレースダービーではSG戦で予選2位通過の実績もあり、次なる目標はSG戦制覇。「九州には自分より後輩を含め、すごい選手がたくさんいるので、切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」と、SG戦制覇では先を越されてしまった定松勇樹を含む峰竜太軍団を意識したと思われるコメントで優勝インタビューを締めくくった。
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