ロッテ ベテラン荻野 息子の存在は頑張る原動力。

千葉ロッテマリーンズ
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運動会を見に行った5月18日 お立ち台に上がる活躍を見せた荻野貴司選手 【千葉ロッテマリーンズ提供】

 マリーンズ一筋15年目の荻野貴司外野手が嬉しそうに話をしてくれたことがあった。「この前、うちの子供の運動会に行ったんよ!」。今年で39歳となる荻野には小学生の息子がいる。5月18日。前日のファイターズ戦のナイターゲームは延長十二回で4時間を超える激闘だったが朝早くに起きると息子の運動会へ向かった。残念ながらダンスの演目を見たところで小学校を後にしないといけなかったのは、その日がZOZOマリンスタジアムでのデーゲームだったからだ。

 後ろ髪を引かれる思いで球場入りし、練習へ。練習後はすぐさまロッカーに戻り、妻に「(徒競走は)どうだった?」と連絡を入れると、「1位だったよ!」とすぐに返事があった。

 「いやー、うれしかったよねぇ。俺も頑張らなあかんな!って思った」と荻野。

 その日の試合。息子の頑張りに刺激を受けた荻野選手は1番右翼でスタメン出場し、4安打2打点。お立ち台に上がるなどチームの勝利に大きく貢献する大活躍を見せた。

 「その日は帰って子供と運動会の話もできたし『よく頑張ったな。良かったね!』って言えたから良かったよ」と荻野。自身の活躍については「うちの子供は試合
で自分がヒットを打つと、家に帰っていつも『良かったね』って言ってくれるんだ。その日も言ってくれたし、奥さんからも『パパも頑張ったね!』って言われたよ」と照れくさそうに話をしてくれた。

 最近、もう一つ、嬉しいことがあった。「うちの子供が野球のルールも何となくわかってきて『野球やりたい』って言い始めてさ。やっぱりうれしいよね」。そう話すと、少し真剣な表情で続けた。「子供に『まだ(野球を)やってね!』って言われるからな。少しでも長く野球をする姿を見せたいなと思っている。子供に何を伝えられるのかはわからないけど、1年でも長くプレーしている姿を見せていきたいなと思っているよ」。そしてこう続けた。「いつもスタメンって感じじゃないけど、いつでもしっかり備えているよ。起用された時にきちんと期待に応えられるようにしたいからね。まだまだ頑張るよ!」。荻野にとっての頑張る原動力だ。

 常に高みを目指し、自分を超えてゆく。チーム最年長。悲願のリーグ優勝のためにはベテラン・荻野の力が必要だ。

千葉ロッテマリーンズ広報室 上野大樹
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