芦屋マスターズリーグ開幕 ボートレース界のファンタジスタ宮迫暢彦が見せ場つくる
ドリームレースは4号艇の中辻崇人が4カドからまくりを決め、1コースから逃げた前半2Rに続き連勝。「チルトを0.5度から0度に下げたことでかかりが良くなりました。伸びを中心にバランスもいいです」と気配の良さをアピールしている。
そのほか、連勝ゴールを決めたのは、1R(1コース逃げ)と10R(3コースまくり)で勝利した山一鉄也。「伸びる感じもありますし、かかりもあります。きょうはいい一日でした」と笑顔があふれていた。
逃げ 7本
まくり 3本
差し 1本
まくり差し 1本
初日の決まり手は上記のとおりとなったが、初日でただ1人まくり差しを決めたのが宮迫暢彦(大阪出身・大阪支部55歳)【写真2枚】。9Rは3コースから内2艇の間へ鮮やかなまくり差しで割って入り、勝利している。
サッカー界で、華麗に得点を決めるフォワードの称号「ファンタジスタ」に匹敵するレーサーぶりである。
「調整によって、前検日より良くなりましたが、もう少し余地があります」と勝者インタビューで語ると、「自分は手堅いタイプではないので、取ったり取られたりでいいと思っています」と話していた。
これは、応援するJ1のガンバ大阪が、17試合で17得点という極少の得点ながらリーグ3位につけている現状を意識しての発言。失点がリーグ最少の12と、守れるチームに成長したことに対する誇りにほかならない。
言ってみれば「ピンロク勝負できるレーサー」として自らの存在意義を確立してきた過去があるのだ。リスクを怖れない勝負スタイルは時として脆(もろ)いが、勝ち方に華がありファンの共感が集まるのである。
今月10日には56歳になる65期生宮迫暢彦の芦屋2日目は、3R(5号艇)と12R(2号艇)。この2走で、どんなディフェンス突破をみせるのか注目したい。
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