ラリーガ EA SPORTS 、第36節プレビュー

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今週の火曜から木曜にかけて行われるラリーガ EA SPORTS 第36節は、今季最後のミッドウィーク開催となる。長いシーズンもあと3節。多くのチームがそれぞれの目標達成に迫る中、今節も重要な勝ち点3を巡る戦いが繰り広げられる。

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今節最初の一戦は5月14日(火)の現地時間19時半に始まるオサスナ対マジョルカ。マジョルカは今節にもラリーガ EA SPORTS 残留を決められる可能性があるチームの一つだ。前節ラスパルマス戦では6戦ぶりの勝利を手にし、18位カディスとの勝ち点6差を維持した。カディスとの直接対決は2試合とも1ー1。同勝ち点の場合に順位を決める得失点差では大きく上回っており、あと1勝で実質的に残留決定となる。古巣への凱旋試合となるハビエル・アギーレ監督は、特別な一戦で目標達成を成し遂げられるか。

前節まで8連勝中の王者レアル・マドリーはアラベスと対戦する。ここまでホームでは15勝2分。今節を含めた残り2つのホームゲームでシーズン無敗を貫けば、1996/97シーズン以来の快挙となる。またジュード・ベリンガムには初のトロフェオ・ピチチを目指す得点王争いも残っており、モチベーションには事欠かないはずだ。

火曜の現地時間22時には今節屈指の好カード、ジローナ対ビジャレアルがキックオフを迎える。ジローナは前節アラベス戦で終了直前に同点ゴールを喫し、バルセロナから奪ったばかりの2位の座を失った。逆にビジャレアルはセビージャとの激戦を逆転で制し、わずかながらもヨーロッパ行きの望みをつないでいる。共に目標達成のためには、残る3試合での全勝が最低条件。ベリンガムと得点王の座を争う2人のストライカー、アルテム・ドフビクとアレクサンダー・ソルロートを擁する2チームによる怒涛の攻め合いは要注目だ。

前節グラナダ戦ではブライム・ディアスが自身の2得点を含め、全4ゴールに貢献。レアル・マドリーに4ー0の快勝をもたらした 【(C)LaLiga】

ソルロートは前節セビージャ戦で後半ロスタイムの決勝点を含む2ゴールを挙げ、19ゴールで得点ランキングの2位に浮上。首位のドフビクを1点差で追う 【(C)LaLiga】

5月15日(水)は残留争いに関わる重要な試合が続く。前節降格が決まったグラナダとホームで対戦するラージョ・バジェカーノは、現在マジョルカと同じ勝ち点35。カディスとは2試合共に引き分け、得失点差では上回っており、やはりあと1勝で実質的に残留を決められる。ここ3試合は未勝利が続いているものの、0ー0に終わった前節バレンシア戦はイニゴ・ペレス監督が「就任以降のベストゲーム」と評する内容だった。ホームでは今季まだ3勝。長らく我慢を強いてきたファンの前で、勝って残留を決められるか。

前節ヘタフェ戦の勝利により残留の望みをつないだカディスは、敵地でセビージャとのアンダルシアダービーに挑む。今節も引き分け以下なら降格が決まりかねない崖っぷちの状況が続くが、勝てば直後にキックオフを迎える17位セルタにプレッシャーをかけられる。いずれにせよ、逆転残留のためには残る3試合に勝つことが絶対条件。その上で天命を待つ他ない。

そのカディスと勝ち点5差のセルタは、本拠地バライードスにアスレティック・クルブを迎え撃つ。前節はアトレティコ・デ・マドリーに惜敗したものの、ホームでは4戦負けなし(3勝1分)の2連勝中。対するアスレティックは4位浮上の望みがほぼ潰えているが、今季限りの引退を表明したラウール・ガルシア、同じく退団が決まっているイケル・ムニアインらベテランの勇姿は目に焼き付けておきたい。

水曜の現地時間22時には、ヘタフェとアトレティコ・デ・マドリーによるマドリーダービーがキックオフを迎える。アトレティコは前節セルタ戦で3連勝目を挙げ、あと1勝で来季のチャンピオンズリーグ出場を決められるところまでたどり着いた。ディエゴ・シメオネ監督の就任以降、ヘタフェには19勝5分無敗という一方的な戦績を残してきたが、指揮官はもう1試合この稀有な記録を伸ばすことができるか。

前節ヘタフェ戦ではルベン・アルカラスのPKが決勝点となり、カディスが残留の望みをつなぐ勝利を挙げた 【(C)LaLiga】

セルタ戦ではロドリゴ・デパウルが見事なボレーシュートを流し込み、アトレティコを1ー0の勝利に導いた 【(C)LaLiga】

5月16日(木)の1戦目はラスパルマス対ベティス。ラスパルマスは前節まで泥沼の8連敗中で、残留を決める1勝が遠い。一方のベティスはここ5試合4勝1分とハイペースに勝ち点を重ね、レアル・ソシエダを抜いて6位に浮上。4季連続のヨーロッパ行きに向け、順調に歩みを進めている。両者の置かれた現状を見ればベティスの優位は硬そうだが、果たしてサプライズは起こるか。

前節レアル・ソシエダを2ー0で下し、2位に浮上したバルセロナはアルメリアとのアウェーゲームに臨む。ジローナのつまずきに救われ2位の座を取り戻したものの、勝ち点差は1ポイント。最終節まで気の抜けない試合が続く。まずは2連敗中のアウェー戦でしっかり勝ち点3を持ち帰ること。その上でマルク=アンドレ・テアシュテーゲンのトロフェオ・サモラ争い、ロベルト・レバンドフスキの得点王争いを後押しする結果を得られるかが問われる一戦となる。

今節を締めくくるレアル・ソシエダ対バレンシアは、7位と8位による直接対決。前節バルセロナに敗れて7位に後退したレアル・ソシエダ、4戦未勝利が続きヨーロッパが遠のいているバレンシアとも、是が非でも勝利が必要な一戦となる。レアル・ソシエダにとってはバルセロナ戦から中2日で今節を迎え、3日後には6位ベティスとの直接対決も控える厳しい3連戦。長らくラリーガ EA SPORTS とチャンピオンズリーグを並行して戦ってきたチームの総力が今一度試されることになる。

絶好調のイスコは前節アルメリア戦でも全3ゴールに絡む大活躍。EURO2024を前にスペイン代表復帰の可能性も高まっている 【(C)LaLiga】

バルセロナのラミン・ヤマルはレアル・ソシエダ戦で今季5点目を記録。17歳未満でのシーズン5得点は史上初の快挙となった 【(C)LaLiga】

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