ラリーガ EA SPORTS 、第36節プレビュー
前節まで8連勝中の王者レアル・マドリーはアラベスと対戦する。ここまでホームでは15勝2分。今節を含めた残り2つのホームゲームでシーズン無敗を貫けば、1996/97シーズン以来の快挙となる。またジュード・ベリンガムには初のトロフェオ・ピチチを目指す得点王争いも残っており、モチベーションには事欠かないはずだ。
火曜の現地時間22時には今節屈指の好カード、ジローナ対ビジャレアルがキックオフを迎える。ジローナは前節アラベス戦で終了直前に同点ゴールを喫し、バルセロナから奪ったばかりの2位の座を失った。逆にビジャレアルはセビージャとの激戦を逆転で制し、わずかながらもヨーロッパ行きの望みをつないでいる。共に目標達成のためには、残る3試合での全勝が最低条件。ベリンガムと得点王の座を争う2人のストライカー、アルテム・ドフビクとアレクサンダー・ソルロートを擁する2チームによる怒涛の攻め合いは要注目だ。
前節ヘタフェ戦の勝利により残留の望みをつないだカディスは、敵地でセビージャとのアンダルシアダービーに挑む。今節も引き分け以下なら降格が決まりかねない崖っぷちの状況が続くが、勝てば直後にキックオフを迎える17位セルタにプレッシャーをかけられる。いずれにせよ、逆転残留のためには残る3試合に勝つことが絶対条件。その上で天命を待つ他ない。
そのカディスと勝ち点5差のセルタは、本拠地バライードスにアスレティック・クルブを迎え撃つ。前節はアトレティコ・デ・マドリーに惜敗したものの、ホームでは4戦負けなし(3勝1分)の2連勝中。対するアスレティックは4位浮上の望みがほぼ潰えているが、今季限りの引退を表明したラウール・ガルシア、同じく退団が決まっているイケル・ムニアインらベテランの勇姿は目に焼き付けておきたい。
水曜の現地時間22時には、ヘタフェとアトレティコ・デ・マドリーによるマドリーダービーがキックオフを迎える。アトレティコは前節セルタ戦で3連勝目を挙げ、あと1勝で来季のチャンピオンズリーグ出場を決められるところまでたどり着いた。ディエゴ・シメオネ監督の就任以降、ヘタフェには19勝5分無敗という一方的な戦績を残してきたが、指揮官はもう1試合この稀有な記録を伸ばすことができるか。
前節レアル・ソシエダを2ー0で下し、2位に浮上したバルセロナはアルメリアとのアウェーゲームに臨む。ジローナのつまずきに救われ2位の座を取り戻したものの、勝ち点差は1ポイント。最終節まで気の抜けない試合が続く。まずは2連敗中のアウェー戦でしっかり勝ち点3を持ち帰ること。その上でマルク=アンドレ・テアシュテーゲンのトロフェオ・サモラ争い、ロベルト・レバンドフスキの得点王争いを後押しする結果を得られるかが問われる一戦となる。
今節を締めくくるレアル・ソシエダ対バレンシアは、7位と8位による直接対決。前節バルセロナに敗れて7位に後退したレアル・ソシエダ、4戦未勝利が続きヨーロッパが遠のいているバレンシアとも、是が非でも勝利が必要な一戦となる。レアル・ソシエダにとってはバルセロナ戦から中2日で今節を迎え、3日後には6位ベティスとの直接対決も控える厳しい3連戦。長らくラリーガ EA SPORTS とチャンピオンズリーグを並行して戦ってきたチームの総力が今一度試されることになる。
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