【CS出場チーム紹介⑧】広島ドラゴンフライズ「エース不在の危機を勢いに変換させたチーム力は要注意」

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レギュラーシーズンのクライマックスをチーム力で乗り切った広島 【(C) B.LEAGUE】

 レギュラーシーズン上位8チームによる「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24」がいよいよ幕を開ける。本稿ではチャンピオンシップの出場チームを紹介。最後となる8チーム目は2大会連続2回目となる広島ドラゴンフライズだ。

 カイル・ミリングヘッドコーチが就任した昨シーズン、ワイルドカード下位で初めてチャンピオンシップ(CS)出場を果たした広島。迎えたミリング体制3季目、辻直人、佐土原遼らがチームを去り、シーズン途中にはカイ・ソットが移籍をしたが、ミリングバスケがさらにチームに浸透。オフェンスの強化に続いて、「フィジカル面」「リバウンド」「ディフェンスの効率性」を改善項目に掲げ、チームの強化を進めた。

 その状況の中、開幕前にはB1昇格に貢献、CSに出場できる強豪チームへと導いた朝山正悟が今シーズン限りでの引退を表明。チームのレジェンドのラストシーズンに花を添えようと各メンバーが決意を持って臨むシーズンとなった。

 今シーズンの西地区は長崎ヴェルカと佐賀バルーナーズがB1初昇格とは思えない戦いぶりを見せ、例年以上に順位争いはし烈を極めた。広島は上位をにらみつつもシーズン終盤にはワイルドカード争いを演じることになる。

 そんな広島にアクシデントが襲う。エースガードの寺嶋良が3月3日の千葉ジェッツ戦で右ひざを負傷。翌日の診断の結果、全治には8~10週間かかると発表され、今シーズンの復帰が厳しい状況となった。

 広島の命運はどうなるかとファン・ブースターが心配する中、この重要な時期に残りのメンバーが奮起し、逆に勢いを増していくことになる。寺嶋不在の最初の試合、3月6日のアウェー佐賀戦を85-66で勝利すると、ワイルドカードの枠を争っていた群馬クレインサンダーズや川崎ブレイブサンダースらに連勝するなど、シーズン最終戦までの19試合を15勝4敗、勝率.789と駆け抜けた。

 広島は最終節の琉球戦Game1に勝利し、ワイルドカード上位でCSへコマを進める。大事な場面で見せたこの勢いはQFで対戦する中地区優勝の三遠ネオフェニックスにとっても脅威となるはずだ。

エースの不在をカバーしてみせた中村拓人 【(C) B.LEAGUE】

■KEY PLAYER/PG #12 中村拓人

 寺嶋良不在をカバーしたのが中村拓人だ。寺嶋が欠場した3月6日の佐賀戦から5月5日の琉球との最終戦までの19試合すべてに先発出場を果たし、平均23分25秒の出場で8.5得点2.8アシストのスタッツを残した。

 特別指定を経て、今シーズンから正式に入団したルーキーは、スタッツでは寺嶋に及ばないものの、パスを中心としたプレースタイルでチームのオフェンスを活性化させたと言えよう。名古屋Dの齋藤拓実、島根の安藤誓哉、川崎の藤井祐眞といったリーグ屈指のPGとのマッチアップの中で急成長し、琉球との最終戦ではキャリアハイの20得点5スティールを記録してみせた。

 当然、CSでは厳しいマークにあうことが想像されるが、さらに上のステージで経験を積むことで、中村自身がさらに覚醒するかもしれない。

文=バスケットボールキング
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