【スノーボード】未来へ繋ぐクロスチャレンジ 高原 宜希選手の想いに迫る

チーム・協会
2011年に起こった東日本大震災をきっかけに、かぐらスキー場(新潟県)では、みつまたスノーボードスクールの校長でもあり、大会実行委員長も務める福島 大造氏が主催するチャリティーイベント『かぐらクロスチャレンジ』が4月に行われました。
イベントで集まった寄付金は、今年1月に起こった能登半島地震の被災地への復興支援金と気候変動の問題に取り組んでいる団体へと寄付されます。

福島氏の想いに賛同し、個人としてもイベントの活動を支える高原 宜希選手(Pasco SSC)は、毎年特別講師として参加者と交流を深め、競技の普及活動にも努めています。

高原選手が所属している敷島製パン株式会社様よりイベント参加者にはパンのプレゼントが振舞われた 【全日本スキー連盟】

選手として第一線で戦う高原選手もこの日は運営スタッフとして大会をサポートしている 【全日本スキー連盟】

イベント前日に行ったキャンプでは多くの参加者が高原選手に質問をしていた 【全日本スキー連盟】

伝える熱量は子供も大人も同じ。真剣な眼差しで高原選手の指導を受ける子供たち 【全日本スキー連盟】

高原選手『このイベントは、今回で14回目の開催となりますが、私が高校生の頃からお手伝いをしています。福島県での震災をきっかけに始まったこのイベントでは、参加費の一部を被災地へ寄付し続けています。しかし、近年は地球温暖化の影響で雪が少なくなってきており、この問題にも対応するために環境問題に取り組む団体へも寄付を行っています。私たち冬季選手は雪の恩恵を受けており、雪を守る活動が必要だと思っています。このイベントでは、気候変動についての認識を深めてもらうことを目的としています。私がヨーロッパで目の当たりにしている氷河が溶けていること、減少する雪の現実を伝え、これらが地球を守る行動へとつながることを願って開催しています。
また、このイベントは年間を通して最後のクロスイベントでもあります。クロスチャレンジとして、既に競技を楽しんでいる人達だけでなく、新たにクロスに挑戦する人々が増え、クロス競技の普及に繋がることを目指しています。スノーボードクロスを楽しむ一人として、私の行動が参加者の皆様のなにか行動を起こすきっかけとなってくれればとても嬉しく思います。』

大会実行委員長の福島氏とは高校生からの付き合いであり、高原選手が大きく信頼を寄せている1人でもある 【全日本スキー連盟】

小学生から大人まで多くの参加者で賑わうこのイベントはスキークロスも同時に開催しており、毎年恒例のチャリティーイベントとなっている 【全日本スキー連盟】

チャリティーイベントのスローガンでもある“今僕たちに出来る事”を見出し、それを行動に移していく高原選手。
様々な問題に立ち向かい、スノーボードを未来へ繋げていく高原選手のチャレンジはこれからも続いていきます。
選手の滑走映像はこちらからご覧いただけます
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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